ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

13 ホステルでパーティー

2007-08-28 19:32:39 | Weblog
【写真:ホステルでの、親戚(または友達?)の誕生日パーティーの様子。52636】

04.07.2007
 イルクーツク駅に到着したものの、私はホステルの電話番号と、何番のマルシュ(=マルシュルートカ。乗り合い路線タクシー。)で行けばよいかだけしか知らず、下りる場所が分からない。駅前の公衆電話からホステルに電話しようとするが、うまくつながらず。何度か試みていると、駅前のカフェにいた若いグループの一人が英語で、何か手伝おうかと申し出てくれた。彼らはポーランドからの旅行者で、その中の少なくとも一人はロシア語も出来た。
 結局公衆電話からの電話には失敗し、とりあえず72番のマルシュへ行く。マルシュの運転手のおっちゃんに尋ねると、自分の携帯電話でホステルに電話をかけて場所を聞いてくれた。72のマルシュに乗り、おっちゃんが教えてくれたところで下車したものの、ホステルの看板も何もなくてどこへ行けばよいかさっぱり分からない。近くにあった電話センターのようなところからホステルにかけると、建物の色などと、歩いてくる方向を指示された。言われた方向へ歩いていると、一人の女性が私に話しかけてきた。ホステルから私を迎えに来てくれたという。彼女の名前はカーチャ。日本語を勉強しているそうで、少しは日本語も話せた。マルシュを下りたところからホステルまではすぐだったが、小規模なホステルで看板も小さく、自分で探していたら相当時間がかかったことだろうと思った。
 このホステルはインターネットで見つけ、日本から電話で予約したが、その際の対応がとても良かった。友達、家族で運営しているような小規模なホステルだからこそ対応も良いのかなと、実際に訪れて感じた。料金は1泊朝食つきで490ルーブルと適当。ホステルにはイギリス人らのグループも宿泊していた。ホステルのスタッフは英語も話せるほか、カーチャのように日本語を勉強している人、ドイツ語をやっているという人もいた。
 
 私はロシアを旅行する際、基本的にガイドブック(少なくとも日本のもの)は持ち歩かないことにしている。日本のガイドブックには、いかにロシアが旅行しづらい国かということが長々と記述されていて、たまに悪口があったりするため極めて不快である。初めてロシアを旅行する人には不便と感じるところもあるのは事実だろうが(私も最初はそうだった)、ガイドブックたるもの、いかにその不便を克服し、簡単に旅行するかを解説してほしいもの。「ロシア個人旅行は難しい」が結論では人々の足が遠のくのも当然だ。
 やや余談になったが、そんなわけで私はガイドブックのかわりに、初めての街では現地の駅員やタクシー運転手、ホテルのスタッフなどにおすすめの場所を教えてもらって観光をする。
 日本からこのホステルを予約した際、1日の滞在ならばイルクーツク市内よりもバイカル湖へ行くことを勧められたので、詳しい行きかたを教えてもらった。

 今日はこのホステルのスタッフの親戚(または友達?)のヤナという女性の誕生日だそうで、私も飛び入りでパーティーに招待された。誕生日はたくさんの料理で盛大に祝うのがこの国の習慣。私はたった今パーティーに招待されたばかりで何も用意してなかったが、こんなこともあろうかと思って日本から持ってきていた日本酒をプレゼントした。
 パーティーの参加者は、私以外は皆ロシア人。どこまでがホステルのスタッフでどこからが招待客なのかよく分からなかったが、皆話をしていて面白く、明るい人たちだった。お客には、私のような外国人にでさえ最大限のもてなしをしてくれる。開放的でおおらかなロシアの人々の性格は、シベリアの真ん中でも西部同様、変わることはないようだ。


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