01/07/06
今日から7月。西方見聞録も完結したところで、ペテルブルクの様子をまた読者の皆様にお伝えしたいと思います。今日からの連載はベルリン留学中の友人がペテルブルクを訪れた際の記録。なるべく写真を多く用いてペテルブルクの魅力を紹介します。
ここ数日は暑さが一段落し、今日日中も20度前後と比較的涼しいペテルブルクです。
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【写真:船の航行のために上がった宮殿橋。この跳ね橋はペテルブルクの象徴的存在。左に見えるのはペトロパブロフスク大聖堂。(6月29日2時12分撮影)】
6月27日から29日にかけて、友人H(西方見聞録にも登場した大学の同期。ベルリン留学中。)がペテルブルクに来てくれた。私の留学中にロシアを訪問してくれた友人は4月のIに続いて2人目。
前回のIの訪問については後ほど詳述予定だが、4月という時期のためと、ちょっとしたハプニングもありだいぶイレギュラーだったIのペテルブルク観光に比べて、今回のHの観光は3日間でペテルブルクのメジャーな観光地をほぼ網羅したルート。個人旅行ならではの自由もあり、案内する私も満足だった。
今回Hを案内した場所のほとんどは私も訪れたことがあるが、旅行者モードで短期間に集中的にペテルブルクの観光地を回るのは実はこれが初めて。
本文に入る前に、ペテルブルクを個人旅行する人の参考のために、基本的な旅行ルートを紹介しておく。
留学組は皆それぞれ、友達や家族が来た時案内するコースを設定しているようだが、私のペテルブルク案内はこんなコースを考えている。
◎3日間(ペテルブルク初経験の人)の場合
3日間のうち1日は、エルミタージュ美術館観光に半日。残りの2日間(1日ずつ)の半日を利用して近郊の5大観光地(プーシキン、パブロフスク、ペテルゴフ、ガッチナ、オラニエンバーム)のうち2つへ。これはそれぞれ午前中。ペテルブルクに帰ってくる時間は観光地の混雑状況や交通手段による。特に「琥珀の間」があるプーシキンのエカチェリーナ宮殿は個人、団体の別により時間帯ごとに入場制限があるので要注意。それぞれの午後にペテルブルク市内を観光。主な観光スポットは宮殿広場、カザン聖堂、スパス・ナ・クラーヴィー聖堂、ネフスキー大通り、ペトロパブロフスク要塞、ヴァシレー島、イサク聖堂、アレクサンドルネフスキー修道院、戦勝広場、夏の庭園、モスクワ駅、レーニン広場など。3日間のそれぞれ半日を利用すればペテルブルク市内のこれら主な観光地を回れる。移動中には芸術的なメトロの駅や街並み、運河などを見ることが出来る。
夏場はこれに市内の運河やネヴァ川のクルージングという、水の都ならではのオプションをつけることも可能。同じく夏場は、元気があれば深夜に跳ね橋を見に行くのもペテルブルクでしかできない楽しみ。
◎4日間の場合
3日間のコースに近郊の5大観光地を1つ追加。ロシア博物館や、3日間で回れなかった市内の観光スポットへ。実はロシアの歴史的な遺産はエルミタージュよりもロシア博物館に多いため、ロシアらしいものを見たいという人にはおすすめ。一日でエルミタージュとロシア博物館の大博物館を2つも回るのはちょっと重い気がする。だからといって初めての人にエルミタージュは外せないだろうから、ロシア博物館は4日間以上の日程があって初めて可能になる選択肢ではないか。
あるいは、一日かけて遠出するというのも一つ。4月に来たIはペテルブルクに4日間滞在で、フィンランドとの国境の町ヴィバルグに出かけた。
◎5日間の場合
4日間コース+遠出。行き先はヴィバルグ、ノブゴロドなど日帰り圏がおすすめ。ネヴァ川の源流でもあるラドガ湖へ行って休息するのも贅沢な時間の過ごし方。あるいはモスクワに0泊2日(車中泊)で1日観光するというのも良いかも。
◎6日以上orペテルブルク旅行経験ありの人
ペテルブルク観光に加え、プスコフ、ペトロザボーツク(私は行ったことがないが)、ヴォログダなど、近隣の諸州の都市に泊まりがけで観光というのもおすすめ。もっとも、こうなるともはや「ペテルブルク観光」と言えなくなるかもしれないが...
いずれにせよ、最低3日間でペテルブルクの「必修コース」を回ることが出来る。ペテルブルクは四季を通して素敵な街だが、初めての人にとっておすすめなのはやはり夏。観光客がやたら多くなるのはいただけないが、気温、日の長さ、観光地の営業時間など、あらゆる面で夏の方が都合がよいということは私も認めざるを得ない。
これから数回に分けて、今回の観光の思い出をふり返りながら、観光シーズンまっただ中のペテルブルクを紹介したい。
今日から7月。西方見聞録も完結したところで、ペテルブルクの様子をまた読者の皆様にお伝えしたいと思います。今日からの連載はベルリン留学中の友人がペテルブルクを訪れた際の記録。なるべく写真を多く用いてペテルブルクの魅力を紹介します。
ここ数日は暑さが一段落し、今日日中も20度前後と比較的涼しいペテルブルクです。
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【写真:船の航行のために上がった宮殿橋。この跳ね橋はペテルブルクの象徴的存在。左に見えるのはペトロパブロフスク大聖堂。(6月29日2時12分撮影)】
6月27日から29日にかけて、友人H(西方見聞録にも登場した大学の同期。ベルリン留学中。)がペテルブルクに来てくれた。私の留学中にロシアを訪問してくれた友人は4月のIに続いて2人目。
前回のIの訪問については後ほど詳述予定だが、4月という時期のためと、ちょっとしたハプニングもありだいぶイレギュラーだったIのペテルブルク観光に比べて、今回のHの観光は3日間でペテルブルクのメジャーな観光地をほぼ網羅したルート。個人旅行ならではの自由もあり、案内する私も満足だった。
今回Hを案内した場所のほとんどは私も訪れたことがあるが、旅行者モードで短期間に集中的にペテルブルクの観光地を回るのは実はこれが初めて。
本文に入る前に、ペテルブルクを個人旅行する人の参考のために、基本的な旅行ルートを紹介しておく。
留学組は皆それぞれ、友達や家族が来た時案内するコースを設定しているようだが、私のペテルブルク案内はこんなコースを考えている。
◎3日間(ペテルブルク初経験の人)の場合
3日間のうち1日は、エルミタージュ美術館観光に半日。残りの2日間(1日ずつ)の半日を利用して近郊の5大観光地(プーシキン、パブロフスク、ペテルゴフ、ガッチナ、オラニエンバーム)のうち2つへ。これはそれぞれ午前中。ペテルブルクに帰ってくる時間は観光地の混雑状況や交通手段による。特に「琥珀の間」があるプーシキンのエカチェリーナ宮殿は個人、団体の別により時間帯ごとに入場制限があるので要注意。それぞれの午後にペテルブルク市内を観光。主な観光スポットは宮殿広場、カザン聖堂、スパス・ナ・クラーヴィー聖堂、ネフスキー大通り、ペトロパブロフスク要塞、ヴァシレー島、イサク聖堂、アレクサンドルネフスキー修道院、戦勝広場、夏の庭園、モスクワ駅、レーニン広場など。3日間のそれぞれ半日を利用すればペテルブルク市内のこれら主な観光地を回れる。移動中には芸術的なメトロの駅や街並み、運河などを見ることが出来る。
夏場はこれに市内の運河やネヴァ川のクルージングという、水の都ならではのオプションをつけることも可能。同じく夏場は、元気があれば深夜に跳ね橋を見に行くのもペテルブルクでしかできない楽しみ。
◎4日間の場合
3日間のコースに近郊の5大観光地を1つ追加。ロシア博物館や、3日間で回れなかった市内の観光スポットへ。実はロシアの歴史的な遺産はエルミタージュよりもロシア博物館に多いため、ロシアらしいものを見たいという人にはおすすめ。一日でエルミタージュとロシア博物館の大博物館を2つも回るのはちょっと重い気がする。だからといって初めての人にエルミタージュは外せないだろうから、ロシア博物館は4日間以上の日程があって初めて可能になる選択肢ではないか。
あるいは、一日かけて遠出するというのも一つ。4月に来たIはペテルブルクに4日間滞在で、フィンランドとの国境の町ヴィバルグに出かけた。
◎5日間の場合
4日間コース+遠出。行き先はヴィバルグ、ノブゴロドなど日帰り圏がおすすめ。ネヴァ川の源流でもあるラドガ湖へ行って休息するのも贅沢な時間の過ごし方。あるいはモスクワに0泊2日(車中泊)で1日観光するというのも良いかも。
◎6日以上orペテルブルク旅行経験ありの人
ペテルブルク観光に加え、プスコフ、ペトロザボーツク(私は行ったことがないが)、ヴォログダなど、近隣の諸州の都市に泊まりがけで観光というのもおすすめ。もっとも、こうなるともはや「ペテルブルク観光」と言えなくなるかもしれないが...
いずれにせよ、最低3日間でペテルブルクの「必修コース」を回ることが出来る。ペテルブルクは四季を通して素敵な街だが、初めての人にとっておすすめなのはやはり夏。観光客がやたら多くなるのはいただけないが、気温、日の長さ、観光地の営業時間など、あらゆる面で夏の方が都合がよいということは私も認めざるを得ない。
これから数回に分けて、今回の観光の思い出をふり返りながら、観光シーズンまっただ中のペテルブルクを紹介したい。
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