ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

ペテルブルク案内記1-1日目:ベルリンからの友達-

2006-07-02 03:19:32 | Weblog


【写真:ペテルゴフの噴水の中でもメインのもの】

 6月26日にベルリンを発ったHは、エストニアのタリンまで飛び、そこから夜行バスでペテルブルク入り。飛行機でロシア国境を越えると格安航空会社でも値段がいきなり上がるが、陸路国境を越えれば安く上がるため、近隣の国まで飛行機を利用するというのはもはや私達の旅行の常識。

 6月27日午前7時過ぎ、私はHを迎えにバルト駅(Балтийский вокзал)へ。定刻の7時30分になってもタリンからのバスは到着しないので、遅れているのかなと思っていたところ、後ろからHに呼ばれたからびっくり。バスは定刻より1時間ほど早く、6時30分頃に到着したのだという。
 順調すぎるペテルブルク観光のスタート。バルト駅からメトロに乗り、まずは家へ向かう。メトロのやたらと長いエスカレーターはいつも初めて来る人々を驚かせるが、Hもその例外ではなかったようだった。
 Hは今回私のホームステイ先に泊まるため、自分で滞在登録をしなければならないが、今朝ロシア国境を通過したのが午前4時頃で、出国はバスのダイヤ上30日の午前2時過ぎ頃となるのでぎりぎりで滞在登録は不要と判断。滞在登録の手間と費用が節約できると分かったところで、早速観光に出発。

 今日の行き先はペテルゴフ。ピョートル大帝自ら設計したとされる多くの宮殿、噴水、広大な庭園があるこの町は、ペテルブルク近郊の観光地の中でも代表的な存在。見事な噴水を見ることが出来るのは5月末から9月までと短い。

 Hと私はバスでエルミタージュ美術館前まで行き、そこから船に乗ることに。ネヴァ川沿いには船の宣伝人がおり、ペテルゴフまでの料金を聞くと250ルーブルだというのでこれはちょうど良いと思い、船乗り場へ。ところがいざ窓口でチケットを買おうとすると、係の女性に英語の料金表を提示され、400ルーブルだと言われた。さっきの宣伝人は250ルーブルと言っていたからそのことを言ったが、あれはロシア人料金だったらしい。ここでは私のロシアの学生証も効力を発揮せず、「(ロシアの)パスポートを見せろ。」と言われたので、「国籍によって料金が違うのか?」と聞くと悪びれもせず「もちろんだ。」という答え。私だけなら考え直すところだが、Hも来ているので、二人で相談の末、せっかくだからやはり船で行こうということに。
 ロシアでは観光地のほぼ全てに未だに外国人料金という制度が存在しているが、船にまでこれがあるとは意外だった。しかもその差が倍近いというのも異常。船乗り場で何の権限もない係員に「いったい何たることか!」と文句を言ったところでどうにもならないので黙ってチケットを買ったが、外国人料金などを設定して、当たり前のように外国人に対して差別的取り扱いをするのは私の大好きなロシアにあって、唯一大変いただけないところ。外国人はどうせ金を持っているから取り立てようというせこい考えはいい加減あらためて、まずはこの辺のサービスから改善して欲しいと切に願うのは私だけではないはず。

 いきなり外国人料金を喰らってしまったが、クルーズ自体は大変良かった。ネヴァ川からフィンランド湾に出るまでの眺めは素敵だったし、何よりも速い。船ってこんなに速度が出るんだったっけととても感激。30分ほどでペテルゴフに到着したわけだが、驚いたのはその速さだけではなかった。到着した場所はペテルゴフの公園のまさに入り口。船着き場からまっすぐにメインの噴水が見え、一流観光地に乗り付けた感じ。船着き場で公園の入場券を買う。ここではロシア学生料金が50ルーブル、外国人学生は150ルーブル。
 


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