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グリーンフィンガーの道

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植栽委員会②

2006-10-07 20:28:09 |   greenworks

10月の定例植栽委員会がありました。

今月は、今年度の高木剪定の対象木を見て回り、切り方、剪定後の樹形の確認をしました。
現在、一番の問題は、ケヤキ。

敷地内すべてにおいて、樹高が高く、棟周りなどでは日照障害の問題が出てきています。
樹高は、20m以上。
このケヤキをどうするか?
□伐採する
□枝を切り戻し、樹高を下げる
□別の木に植え替える
□そのまま

いきあたりばったりには対応ができないので、棟周り、広場、駐車場、園路と
敷地内を機能別にわけて、対応を考えていこうと思います。

たとえば、園路や広場のケヤキはある程度伸ばしても障害はでませんが、
棟周りや駐車場のケヤキは、毎年剪定し、10m程度の樹高で維持すること
などが、考えられます。
(ただ、10mに切り戻した後、数年は、胴ぶきや、枝からワサッと茂った枝の形のケヤキが、
美しいといえるのか、受け入れられるのか、ここが少し不安です。。。)

毎年剪定するとなると、その分今までより予算がかかることもあり、
では、その場所にケヤキが本当に適しているのか、その場所に木は必要か、
もう一度見直し、別の木に植え替えたり、伐採するなどの対応を検討していこうと思います

 

 

 

 


植物の管理コスト

2006-09-27 11:54:18 |   greenworks

「安全面から緑を考える」の記事に対し、植物生産をする友人からコメントをいただきました。

「植物相手の仕事をしている私の意見としては、植物と人間が
 うまく付き合っていくためには、常にメンテナンスをする事しかないと思います。
 特に人間にとって心地の良い緑を「造る」のであれば。

 花を綺麗に咲かせる為には、毎日毎日人の手が加えられています。
 時々ではダメです。
 毎日毎日。
 花屋さんで売られている花は全て人間の意思によって作られた形であって、
 植物本来の性質が現れたものではないのです。

 ノーメーンテナンス、ローコスト、確かにかかる費用を考えるとその考えに戻ってしまうのかもしれません。
 植物に掛かるコスト(特に人件費)は工業製品とは比べ物にならない位高いものです。
 完全自動化は絶対に無理、人間による管理が必ず必要です。

 日本においては、その辺の価値観の改革がまず必要かもしれませんね。」

そうですね。
年間、植物に払うコストは、日本人は欧米人に比べて半分と言われています。
また、近年、植物に関わる支出は減少傾向と、グリーンアドバイザーの研修で聞きました。

例えば、家計消費の中で、園芸品・園芸用品の購入金額は、平成11年までに購入世帯割合とともに
順調に増加し、平成11年の11,726円/年をピークに減少して、平成16年には9,345円/年。
切花の購入金額は、平成9年の13,130円/年をピークに減少して、平成16年には10,669円/年。
とのこと。


合わせて、20,000円/年、新しく植物を購入する金額を家計が払っているとして、
その上、さらに、購入した植物に、定期的にメンテナンスコストを支出してもらうことは可能か???。
そのコストをどこから出すか?
家計は受け入れてくれるのか?

わたしの大学の卒論は、「集合住宅における植栽地の経済的価値評価」というテーマでした。
アドバイザーを務めるマンションの住民の方々に、マンション内の植栽管理に対して、今現在の支出に加えて、
さらに、いくらまでなら支出してもいいですか?とアンケートで聞き取り調査をしました。
結果、月1,000円程度なら、新たに植物管理に支出してもよいと考えている住民が多かった。

これは、1サンプル母集団の結果なので、すべての植栽に対しての管理費としては解釈できません。
植栽というと、樹木、低木、地被植物、様々な組み合わせがあり、パターン化して評価するのが
非常にむずかしいのです。

しかし、例えば、この結果から年12,000円植栽管理費として新たに支出を求められる。
と、言える?
12,000円/年払ってもよいと思う方が、現在の日本にどの位いるのか?
いや、もっと払ってもよい、または、とんでもない!のか???

知りたい、課題です。

また、身近な植物すべてにコストをかければいいというわけじゃない。

わたしたち、グリーンフィンガーズとしては、空間のコンセプト毎に、お金をかけるところには、かける、
かけないところには、かけない、といったメリハリのあるコストの使い方と、
植物の存在にメリットを感じる、新しい仕掛けを考えて、提案していきたいですね。

 


 


安全面から、緑を考える

2006-09-25 12:55:55 |   greenworks

安全面から、緑を考える
わたしは、マンションの植栽管理を考える視点は3つあると考えています。
①安全面から、緑を考える
②景観面から、緑を考える
③運営・管理面から、緑を考える

今回は、この3つの視点のうち、①安全面から緑を考えるについて、少しご紹介します。

マンションという人の居住空間では、人の生活と緑の距離がとても近いです。
そこでは、快適な生活に緑が欠かせないと考える人も多い一方、
ともすると、快適な住環境を維持したり、創る上で、緑=植物が人に危害を与え、
「問題のある木は、切ってしまえ!」
「いや、木を切るなんてとんでもない!」
と、議論になることがよくあります。

・木がうっそうとしており、見通しが悪い。。
・枝が低く、車で通りづらい。。。駐車しにくい。。。
・街灯が木に隠れていて暗い。。。
・看板が木に隠れて見づらい。。
・生垣の高さが高く、通行人の姿が見えにくい。。。
・樹木と建物の距離が近く、泥棒が入れるんではないか?

。。。こういうことを感じたことは、ありませんか?

自分の身近に、こういう状況があれば、それはとても不快ですし、危険です。

高温多雨の日本では、植物が自然に生長します。
木を切るなんて!という方の木のイメージは、
野山の植生のイメージでいらっしゃることが多いです。
自然にのびのび育っている木を、美しいと考える。
これは、わたしも共感できます。

しかし、野山の植生を、そのまま、都会の居住空間に持ってくるのはむずかしい。
野山の植物では自然な形で植物を生長させても、
隣の木に負けた樹木が自然に倒れても、人間に危害を与えることはありませんから。

やはり、マンションという居住空間では、人の生活の快適性と、
安全性を一番に考えなければならないと思います。

そのために、植物の成長に手を加え、コントロールする、管理は欠かせません。
危害を与える木は、ある程度切るなり、間引くなり、
リフォームするなり、手を加えなければならないと思っています。

むやみに鉛筆のように切ったり、間引いたりしたのでは、
理解が得られないのはわかります。

そこで、安全面から緑を考えます。

植物を植えるときは、植物の防災機能を積極的に活用した緑の配置を考え、
植物を植えた後は、樹木の剪定方法、高さなどを指定し、必要な分だけ剪定する。

こうして、植物の管理によって、植物があることによる危険性を回避し続けられるように考えています。

安全面から緑を考え、人が、車や自転車、人同士の事故や犯罪に合わないようにする空間を創っていきたいのです。

 


[植栽があることによる危険性の回避]
 ■直接的危険性
   ○倒木による事故
   ○衝突など、通行の妨げになる事故
   ○車の進入経路に伸びた植物と車両の接触事故
 ■間接的危険性
   ○視界の不良による車両事故
   ○犯罪の誘発

[植栽の防災機能を積極的に活用する]
 ■直接的機能
   ○落下物からの保護
   ○日陰をつくることによる熱中症などからの保護
   ○樹木の耐火機能
   ○根による土の流出防止機能
   ○光合成によるCO2の固定
 ■間接的機能
   ○樹木が視界に存在することによる車両のスピードの抑制機能
   ○緑の癒し機能

 


緑のフレームワーク

2006-09-14 12:41:22 |   greenworks

緑の活用によって、快適な住環境を維持するためには、
以下の3つの視点が大切と、私は考えています。
この緑のフレームワークをどうやって使っているかを少し、ご紹介します。

①安全面から、緑を考える
②景観面から、緑を考える
③運営・管理面から、緑を考える

マンションという、多くの人がいるコミュニティでは、意見を合わせるのがとてもむずかしいものです。

でも、快適な住環境を維持したい!創りたい!この部分で、反対をする方はいないと思います。

ただ、「快適さ」というものは、個人の考え方で様々な表現ができるため、
この表現を、これを合わせるのがむずかしいのですよね。
マンションの理事の方々のご苦労はここにあると思います。

建物や通信環境、エレベーターなど、マンション内の検討事項は山のようにあります。
じゃあ、実際に何をするか。
これを決めるところがむずかしい。

緑についても、同じです。
植え込みひとつとっても、何を、どういう形で、いつ植えるのか!
カラフルな花が欲しい、シックな葉が好き、列に植えたい、混ぜて植えたい!

どれもが、個々にみるとよくて、議論は紛糾します。

そのままでは、まとまりません。

そこで、出た意見を、上の3つの視点に分類して考えていきます。
上の視点のどれかが、なくては問題になりますし、どれかが多すぎて、片寄っていても問題になります。
バランスよく、3つの視点から考えられているかな?
これを、チェックポイントとしています。

植栽委員会で考えたあとは、実行する前に掲示板や広報に実行案を掲載します。
何を、どういう形で、いつ植えるのか。
どういう視点でこの案に至ったのかを説明します。
そしてやっと実行しています。
試行錯誤のサイクルが、今、少しずつできてきているところです。


植栽委員会①

2006-09-02 11:11:03 |   greenworks

本日は、植栽委員会です。

今期、わたしが植栽アドバイザーを務めるマンションでは、
中長期的な緑の基本計画の策定に取り組んでいます。

現在までの活動で短期的な意思決定をする材料は随分そろってきました。
各々の樹木の剪定の仕方をまとめた植栽管理マニュアルや管理契約仕様はできています。
ただ、このマニュアルや仕様を活用する植栽委員や、管理会社の担当者が
毎年入れ替わるため、課題の解決が単年度毎の判断になってしまいます。
これでは、なかなか一貫した判断を、継続的にすることができません。

課題の解決漏れや、同じことの繰り返しをしてしまい、満足感を得ることができません。

そこで、中長期的な緑の基本計画、緑の管理の考え方を整理して、
委員が代わっても、管理会社の担当者が代わっても、継続的に管理
運営を進められる計画を策定する運びとなりました。

今日は、考えを整理するためのフレームを提案しようと思います。

[わたしが考えるフレームワーク]
緑の活用によって、快適な住環境を維持するためには、以下の3つの視点が大切だと考えています。
①安全面から、緑を考える
②景観面から、緑を考える
③運営・管理面から、緑を考える

各々、さらに分けて考えることができると思います。
なので、続きはまた!

行ってまいります!


花壇ボランティアを立ち上げませんか?

2006-07-05 11:50:22 |   greenworks

今日は、わたしがアドバイザーをつとめるマンション内の花壇ボランティアについて簡単にご紹介します。
植物の管理と気持ちのいいコミュニティの形成にとても役立っています。
みなさまも花壇ボランティアを立ち上げませんか?


マンション植栽は、新築時が一番ピカピカで整っています。それが、時間の経過と共に、高木が茂り、太陽光が下に届かなくなり、中木、低木、地被植物が枯れてきます。ある程度のところまでは、植物の成長を楽しめますが、そのうち茂りすぎた高木がうっとおしくなり、枯れた植物が目に付くようになり、放っておくと管理へのクレームが出てくるでしょう。
そんな問題ありませんか?


わたしがアドバイザーをつとめるマンションでも、築10年で大きなクレームがおきました。その後、紆余曲折ありまして、築20年でひとつ解決策が実現しました。それが花壇ボランティアの立ち上げです。花壇ボランティアは、裸げてしまった場所を、住民の手で美しく保とうとする活動です。

わたしもひとつの花壇を受け持って5年になります。わたしの花壇はボーダーガーデンですが、花壇ボランティアの中には、整形式の1年草ガーデンや、日陰のシェードガーデン、ローズガーデンでがんばっているグループもあります。だから、今では、裸地だった場所が、いつも美しく保たれており、管理へのクレームが減っています。さらにそれぞれにファンが多くつき、日頃の花壇管理の合間に、声をかけ合う姿が見られるようになりました。たとえば、わたしの花壇のクリスマスローズは、冬の話題をさらっています!(笑)

立ち上げや立ち上げ後は、いろいろ課題がありました。今は参加も20組程まで増え、ひとつ軌道にのりました。みなさまも花壇ボランティアを立ち上げませんか?