上の絵は、江戸時代の図鑑の絵です。
この絵は何の花の絵でしょうか?
奇妙な絵ですが、もうすぐ身近でみかけることのできる花。
誰もが一度は育てたことのある花。
知っていますか?
ちょうど今頃は種から芽が出て、葉が出ているこの花の、赤ちゃんの葉と大人の葉を順番に触ってみましょう。
どんな感じがしますか?
赤ちゃんの葉は、ツルツル、すべすべ。
大人の葉は、ザラザラ、ガサガサ。
さわり心地が違いませんか?
この花は、朝顔。
どんなところで見たことありますか?
日本朝顔の大人の葉は、表面に細い毛がたくさん生えています。
これは、大人の葉が上にのびて、ぐるぐるいろいろなものに巻きつき、
巻きついたときに、滑り落ちにくいように進化したため。
長ーく伸びて、滑り落っこちちゃったらどうなる?
くねくね巻きついて育つ植物を「つる植物」といいますが、つる植物の多くが、巻きついた時に滑り落ちにくいように葉や茎にいろいろな仕掛けを持っています。
葉の細毛に加えて、他には、どんな仕掛けがあるか調べてみよう。
仕掛けがなかったら「ツルッと植物?!」
植物が育つには太陽の光が必要。
光をたくさん得るために、木登り・柵登りができる仕掛けが必要だったんだね。
「参考図書」
Morning Glory Flowers
http://www.wdl.org/en/item/2940/
1854年に日本で発行された朝顔についての専門書。
1847年、江戸時代に流行した「変わりあさがお」が描かれています。
大人の葉は、ザラザラ、ガサガサ。
人間と同じね。
これを聞いて思い出した。
昨夜のテレビで聞いた話。
「最上の赤杉」という樹齢1000年以上の巨木の声。
(・・・・オレだって好きで曲がりくねっているんじゃない。頑張って生きて生きて生きていくうちにこういう形になったの・・・)
ザラザラもガザガザもぐねぐねもごわごわも
生きてきた、生きていく証ってもんだよね、と改めて思ったもんで、ちょっとコメントしたくなりました。