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暮らし研究家『暮らし家』の古民家・田舎生活

豊かな暮らしってなんだろう。モノではない「何か」。残し、守り、伝えたいモノや事柄を岡山県西粟倉村から発信します。

脱力のススメ。

2014年11月26日 | 2014年
たくさん柚子をいただいたので

ゆず塩、漬けてみました。


千枚漬けとか白菜の煮物やお鍋など、もしかしたら日本人にはこちらのほうが用途が広いんじゃないかな。
果汁の上がりがいまいちなので、重しをしてみようと思います。







先日

師匠のおうちでかまど炊きごはん。



なかなか思い通りの炊き具合を実現するためには経験が必要ですが
米やおこげのおいしさはもちろん

少ない燃料でこの火力。効率の良さに感動。


それに、炎って、どうして見ていて飽きないんでしょう。
これがいわゆる1/fゆらぎってやつですね。




最近偶数より奇数が好きになってきたり


シンメトリーなものよりアシンメトリーなものに好感が持てたり

あ、いや遼くんは普通のほうが好きだったな。アシンメトリーっていうとこれもそうなのか…。




キッチリよりテキトーになってきたり(あ、これは単なる加齢による面倒くさがりか)




脱線しましたが、これもちょっと脱力できてきたってことなのかな。
私、以前から年齢を重ねることにあまり嫌悪感がありませんでした。
昔ははやく30代になりたかったし、30代となった今では50代、60代が輝いて見える。
いきなり80歳になる人はいないわけで、『今』の積み重ねで輝く人は輝くし、くすむ人はくすんでいく。
そう思うといささかプレッシャーはありますが、何のことはない『今』を丁寧に生きればいいだけのこと。

でも、それがなかなか難しい。

日々精進。読んで字の如し、です。
でも、年齢のおかげで不必要な力が抜けてきたんだとすれば結構結構






こんなことを考える時期になってきました。


なんだかんだでいまだに使っている私のバイブル。
古くても良いものは良い。
その価値はまた人によっても違うのだけれど。

おさかな、その後。

2014年11月25日 | 2014年

先日届いたお魚たち。→http://blog.goo.ne.jp/kokohore-wanwan189_1976/e/d62797cdb758a28fc2785902e3b0eb61


あまり得意ではないのだけど、やらなきゃ上手くならない!ということで




石鯛とかわはぎはお刺身。
急いでたのー。…にしても盛り付けテキトー過ぎるなー



と煮付けに。



鯵はたたきと塩焼きに~。



ちょっと煮すぎて煮崩れちゃったけどカレイは煮付けに。



バイ貝は旨煮に~。







あー堪能した …ん?も、もちろん魚介を、ですよ~











有機人参を糠漬けにしてみましたが…










今日も様々な命に生かされている。

大物の風格。

2014年11月24日 | 2014年
土曜日、ドッグランでかわいいお友達に会いました。

ダックスのひまりちゃん。
推定1○歳のベテラン犬。



いつもははじめて会うワンには怖くて近寄れないか、
弱い犬特有の「最初に吠えちゃうぞ」攻撃をしてしまうムライヌ1号トコですが

ひまりちゃんにはおずおずと寄っていき、どうかお近づきになってください~とごあいさつ。







トコさん、キャリアが違うわよ。
次回は何かお近づきのしるしをお持ちしてごあいさつしなければ!(笑)。










大型犬が走り回って、人間たちもタックルされないかヒヤヒヤしているドッグランで
ひまりさん、涼しい顔でゆったりお散歩。
体の大きい小さい関係なく、犬種も年齢も性別も関係なく、すべての犬がひまりさんを尊重しているようで、絶対にぶつかったりしないの!
ちょっと感動的ですらある光景でしたよ。






ひまりさん、ムラビト2号もあなたのようになりたい…












新嘗祭に思ふ。

2014年11月23日 | 2014年
今日11月23日は勤労感謝の日、となっていますが
正式には新嘗祭の日です。


天上の高天原を統治しておられ、天皇陛下のご先祖でもある天照大神が
地上の葦原中国(日本)に降っていかれる孫のニニギノ尊に稲を授けられ、これで国民を養いなさいと命じられたことに起源します。

新嘗祭とは、日本の古くからの重要な祭儀であり、祭祀を司る最高責任者である天皇が、その年にとれた新穀を天神地祇に供えて
農作物の収穫に感謝するとともに、自らも初めて召し上がられる祭典です。
天照大神の御子孫であられる天皇陛下が、この天照大神のご命令に忠実にしたがっていることの証であり、その恵みに対する感謝の表明なのですね。



ちなみに、降っていかれるニニギノ尊に対して、天照大神は、葦原中国は、永久天照大神の子孫が君主となる国であると宣言され、
さらに、「私だと思って祀りなさい」と言って鏡(八咫鏡ヤマタノカガミ)を授けられました。
以来、天皇陛下の第一のお仕事は、ご祖先である天照大神を祀り、稲の豊かな稔りによって私たち国民が繁栄し、幸福となることを祈られることなのです。









私は常々昔の人がそうであったように、食べること=生きることであるシンプルな生活をするのが夢です。










280円で豪華なお弁当が買えてしまう昨今、24時間食べるものに困らない世の中にあって
食べ物のありがたみを考える時間が少なくなってきているように思います。


便利で安い食べ物を開発するために安い廃鶏(ハイケイ・卵を産まなくなった鶏)のミンチ肉に牛骨から削り取るドロドロのくず肉をまぜ
更に増量し「組織状大豆たんぱく」「化学調味料」「PH調整剤」「結着剤」「乳化剤」「着色料」「酸化防止剤」エトセトラ…
30種類を越す食品添加物を加えてできる1パック100円を切る『ミートボール』。(東洋経済 食品の裏側:安部司著より)


つい最近まで私も食べていました、この手のもの。
それが悪いとは言いません。
ただ知って食べるかどうかを選択しなければならない。
私も含め、その食べ物の裏側を知らない人、知ろうとしない人が大多数。
ここが問題です。




ムラに引っ越してきて米作りや野菜作りを身近に見るようになり
安心・安全なものを作るためにはどんなに大変なことか、ということも少しは見えるようになってきた。
メダカ米の田んぼは、メダカを放流しているので農薬は使えず、当然雑草も生えてくるので手作業で雑草を取ります。
知り合いの農家さんは雨が降る前に里芋を収穫しないと、と雨が降るといわれていた前日の朝方まで収穫していました。
土から作り、苗を作り、作付けし、水をやって、雑草を取り大事に大事に育てていても
その年の天気や台風などの気象状況に左右される。

そんなことを、あまり気にせず、ただただ「安いなあ!」「今年は葉物が高いなぁ…」なんて文句言いながら買ってた。




わたくし、こう見えて(どう見えて?)ジュニア野菜ソムリエの資格を取っているのですが→旧ブログ
そのとき、私たち人間は野菜や果物の命の途中をいただいていると学びました。
植物界で「天寿を全うする」ことは種子を残して次の子孫を残すこと。
たとえば大根。
大根の目的は人間に食べていただくために根を太らせることではありません。
とうを立たせて花を咲かせて莢に種を作って土にこぼすこと、これが大根の一生です。

それを花も恥らう幼年期や少年期に人間さまがいただいてしまうわけですな。
あー、なんとありがたくてもったいないことでしょう。



…という意識を少し持ちながら、ありがたくお命を頂戴しながら
食べること=生きることを実践したい。
そして、それができるようになったら、すこしだけこのありがたみを
見えなくなっている方におすそわけしたい、と思う次第です。










この豊かな日本という国に生まれたことを感謝しつつ。










小雪 第五十八候 虹蔵不見 にじかくれてみえず

いただきます。

2014年11月18日 | 2014年
円山マルシェに行ってきました。


食べるものから身に着けるものまで、生産者のお顔が見えるステキな子たちがうちにやってきました
そしていろんな刺激も受けてきましたよ








それから嬉しいことがもうひとつ。
山間部のムラに引っ越すことが決まって探したもののひとつが魚介類の仕入れルート。
1年たった今では隣の県に車で行けば海の街があり、購入することもそう難しくないとわかったのですが
最初はいろいろネットで探したもんです。

その中のひとつ、気になるサイトがありまして。
漁師さんから直接魚介類を送ってもらえる弁慶丸さん。
メルマガ購読をして、約一年(長っっ)。
この人からお魚仕入れてみたい!と思うようになりまして…。
まずは2人用のセットを注文

自然相手のお仕事、時化やら海の状況やらでなかなかうまくタイミングが合わなかったのですが
そのたびに丁寧なメールをいただき、こちらの状況を聞いたうえで代替の提案や送付時期など相談し…


それが今日やっと到着

もう、これを見るだけでもね、お人柄を感じてしまいます。


今の私に『いただきます』『もったいない』『おかげさま』のキーワードを言おうものなら勝手に同志にされてしまいますよ(笑)。



こんなちょっとした心遣いもステキです。



肝心のお魚たちも

こーんなにぴっちぴち

それぞれのおススメの料理法の紙なんかも入っていてホントに至れり尽くせり。
魚料理のレパートリーも増えそうです。



お刺身に、煮付けに、一夜干しに… じゅる