

10月始め。ムラより連絡あり。
4月から募集していて、ずっと応募者がなかったムラの託児所の保育士の求人。
それが急に応募者が出てきたので、ムラビト2号に急きょ面接を受けてもらえないか、というものでした。
まだまだ心の準備も引越しの準備もまったく手付かずの状態だったので、え~~

でも、本気でムラへの移住を考えてはいたし、ムラビト1号の村役場でのお仕事の話もこの前話したばかりでまだ未知数だし…
そう考えると、やっぱりムラビト2号も仕事をして、2馬力で生活を考えなくては心もとないし…
あーどうしよう

面接を受けることで、ちょっと私たちの先を占いたい、という気持ちにもなって、面接を受けることに。
これで、就職できればそういう運命だし、だめならまたこれもそういう運命だろう、と。
10月25日に面接の日が決まり、あれよあれよという間に当日。
ムラの教育長と採用担当の方とを前に、いろいろ質疑応答しました。
意外に緊張しぃなので、詳しくは覚えていないのですが(笑)、このムラの印象とか子ども観とか聞かれたかなぁ。
教育長さんも、「気軽にね」と言ってくださって、雑談が半分くらいだったような気がする…。
そのなかでも印象に残っているのが
「子どもは宝なので、その根幹ともいえる3歳未満の保育だということを念頭において欲しい」
「帰巣本能じゃないけれど、、大人になってムラを出て行くことがあってもまた戻って来たい、と思えるような
もし戻らなくても、ムラをいつくしみ誇りに思えるような子どもを育てたい。そのお手伝いをしてほしい」と言われたことでした。
ムラの保育所、といってもその場所はもともとの成り立ちは託児所で、今も3歳未満の子どもだけを預かっています。
(3歳を過ぎると自動的に幼稚園にあがるんですけどね)
おざなりになりがちな3未の保育施設で、そういう理念を持っていることにとても感動しました。
とはいえ私は、基本3歳未満の子どもは第一に親の愛情をたっぷり受けて育って欲しいと思っているのですが
それでもこのご時勢、就労を余儀なくされる家庭は増えてきており、そこのバランス感覚も共感できるものでした。
なんとか面接が終わり、あとは野となれ山となれ。
そうこうしていると翌日(!・(笑))に採用通知が。
さすが小さい自治体、決定が早い!…ってか早すぎ

今度は人員不足で困っている現場が気になり、ムラの方もできたら早く…って言うし
でもでもこちらとしては来年くらいからって思ってたんだけどなぁ…なんて言える雰囲気ではなく
でもでもでも住むお家がないじゃないですか…と相談したら
前回家の相談をしたときにお話を聞いた、11月に空くというかなり古いおうちは…どうでしょう?住めなくはないと思うんですが…というお話に。
いやいや、贅沢を言うわけではないのですが、田舎暮らしをする目的のひとつには古民家に住みたいというのもあったし
なのに紹介していただいた物件はコンクリート作りの二階建ての築40年弱。
広さは申し分ないのですがコンクリートの上に直に壁紙を貼ってあるので結露がひどく、湿気が…

修繕をするにも費用がないので、最低限の補修とシルバーの方にお願いするお掃除くらいになるとのこと。
うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん、どうしよう・・・・・・・・・・・・・・・。
ムラの担当の方に「当然『仮の住まい』ですから、ムラで生活していく中で良いところをみつけて、また引越しするのを前提に住まれてはどうですか?」
と、
この時点で10月28日。
物件が空くのが10月31日。
家の中が見られるのが11月1日。
家の中を見て引越し荷物の取捨選択を始め、引越し業者にも連絡して決めなきゃいけないし
業者が決まれば、荷造りも始めなきゃいけないし。
保育所からは11月中旬くらいからできたら来て欲しい…みたいなオファー。
なんかこうなるともう、どうにかなるし、どうにかするしかないかーみたいに腹がくくれまして
バタバタしながら引越し業者も決定し、荷造りもなんとかできて11月12日、無事引越し終了。
本当に急な展開だったので、とりあえずムラビト2号は11月18日から就業することになり
当分ムラビト1号はムラと倉敷を行ったり来たりの二重生活をすることに。
ここ最近の話し合いで、ムラビト1号のムラでの本格始動は来年の年初めから、になりそうです。
こうして、華々しく?慌ただしく?私たち2人とワンコ1匹とのムラでの生活がスタートしたのでした。
移住についてのいきさつはざっとこんな感じ。
ムラでの生活の悲喜交々やムラビト1号2号のお仕事のお話、ムライヌの毎日など順次更新していこうと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。