暮らし研究家『暮らし家』の古民家・田舎生活

豊かな暮らしってなんだろう。モノではない「何か」。残し、守り、伝えたいモノや事柄を岡山県西粟倉村から発信します。

お気になさらずに。

2016年03月15日 | てまひま
糠床の味が悪くなってきたので作り直しをしました。

精米も自宅でしますので、100%自家製の糠。


そこに塩水を混ぜて


あとは漬け捨て野菜と昆布と唐辛子。

初回はキャベツの外葉、人参・かぶの端っこ。



3~4日で漬け捨て野菜を入れなおしますが
そのときに入れたちょっと元気のなくなっていた青梗菜が
糠床様はお気に召したようで、水分、香りともに良くなってきました。






糠床や味噌や塩麹など発酵食品は
日々表情を変えるので
何が欲しいのか
何が過多なのか
未熟な私はおうかがいをたてないとすぐに機嫌を損ねてしまいます。


そうなると自ずと独り言が増えるのですが・・・

そんな私を見ても、どうかみなさん、お声をかけてくださいね。

人生は日々選択と決断の積み重ね。

2016年03月10日 | てまひま
てまひまにやってきました電動のコーヒーミル。

私と同じくらいの年齢。






ミルについての相談に乗ってくださったフジタさんの工房には手挽きのミルもたくさん。





コーヒー豆を挽く上で重要なのは挽く時の熱で焦げ臭くならないこと。
ミルの仕組みや、メーカーの特徴などを教えてくださった上で
新しいものを買うよりも、中古で程度の良いものを使うほうが豆のダメージが少なくコーヒーが美味しいという結論に。





ミルにはふたつのタイプがあります。

ひとつは石臼のようにゴリゴリとすりつぶすグラインド式。


もうひとつはカッター刃で豆を細かくするカット式。


同じ豆・同じ焙煎・同じ入れ方・同じ温度・同じ濃さで
ふたつのミルで飲み比べ。



グラインドは引いた後の粒が揃っていて飲んだ感じはまろやかな感じ。
カット式は粒にバラつきはあるけれど香りと味がシャープな感じ。








・・・結論。
どっちもおいしい。





あとは直感と好みで決めました、グラインド式に。








マシンの説明と、メンテナンスをしているフジタさんも
そのフジタさんをご紹介下さったイナモトさんも
信頼できる人なので、どっちでもいいのだ(笑)。



いや、そこに経験と知識があるからなのですが
物を選ぶってそういうことだと思う。
どうせ買うなら『この人から買いたい』という動機。




ここ最近、この選択に間違いはない。

味噌作り2016 写真日記

2016年02月29日 | てまひま
田舎にはいろんな師匠がたくさんいます。

味噌作りのお話をしていたら
「うちは自分ちで取ったお米で麹から作るで!」
というので

百聞は一見に如かず。
参加させてもらいました。



6斗分でひと組になってJAの味噌加工場を借りて作ります。


1斗=10升=100合・・・

結構な量です






1日目

これが6斗分、10家庭の味噌を入れる容器。


まずは自分のおうちから持ってきた米。
我が家はもちろん自分たちで取った「てまひ米(仮)」。



せいろにそれぞれの米をいれ


蒸していきます。




蒸しあがったら


冷まし(この時「アチチアチチ」の声が飛び交います)




麹菌をまんべんなく振りかけて


みんなでまぜまぜまぜまぜ・・・
これだけの手で混ぜるといろんな人の愛情が入る気がします。
この間もいろんな話をしながら、大笑いしながら・・・
なのでマスクは必須です(笑)。


均等に混ぜ終わったら



温度が一定のベッドに一昼夜眠っていただきます。


ここで1日目終了。











2日目
午前班と午後班にわかれて麹を混ぜにいきます。









3日目
きれいに仕上がった米麹。



これを丁寧にほぐしていきます。


お、忘れちゃいけない大事な大豆は前日から水に浸しておきしっかり戻した後


圧力鍋で蒸していきます。


ここらあたりから男性陣の出番。


ぷっくりおいしそうに蒸しあがった大豆を冷まし


米麹と混ぜていきます。


味噌くり機でミンチ状に。


今度は塩を混ぜる機械に入れまんべんなく混ぜていきます。


しっとりとまとまりました。

みそのボールを作り

投げ入れます。
空気を抜くのがコツなので、これは男性の仕事、という伝統(!?)らしい(笑)。
今年はルーキーが先輩ピッチャーから投げ方を教わっておりました。



我が家は木樽に。




梅雨を過ぎたあたりから、一番良いのは秋口から食べられるそうです。
我が家の麹、良い働きをしてくれますように・・・









だまーって黙々と作るより
楽しく和気あいあいと作るほうが味噌もおいしくなるんですって。わかる気がする。
米が蒸しあがる間や大豆が蒸しあがる間、みなさんそれぞれ手づくりのお菓子やお寿司やお漬物などなど持ち寄って下さり


私は食べるだけ~(笑)。
そんな私たちも快く受け入れてくださって、本当に楽しい楽しい笑いっぱなしの味噌作りでした。







おまけ。

ルーキー、お疲れ様でした(笑)。

目覚めの季節。

2016年02月26日 | てまひま
うっすら積もる雪の中に生命の息吹を見つけました。

ふきのとう。



うど・土筆・たらの芽・蕨などなど
春は苦味のある山菜や野菜がお目見えします。




冬。寒い時期をじっと我慢して過ごし、やがてくる春を知らせる植物たち。
「そろそろ体を目覚めさせて!」
と体が欲しているのだと思う。




初春の恵みを天ぷらで。



もう少したくさん出てきたらふきのとう味噌にする予定。
このほろ苦さを楽しめる大人って楽しい。

こだわり。

2016年01月14日 | てまひま
朝、頂いたメール。


おはようございます!雪ですねーー!冬らしい朝でホッとします。
先日の鳩クッキー、お土産にしたんですが友人が人生で一番美味しいクッキーだったと大絶賛!!
普段販売していないか聞いてくれと言われたのですがどうなんでしょうか??





なんとまぁ!
朝から超テンションの上がるメールでした…。
カフェてまひまはオープン前なのでまだ焼き菓子も常備置いているわけではない旨お知らせしました




てまひまで作る焼き菓子は余計なものを入れていません。
添加物、と呼ばれるものはアルミニウムフリーのベーキングパウダーのみ。
風味の良い発酵バターと国産小麦。
砂糖も体を冷やす白砂糖ではなく、体を温めるビートのグラニュー糖。
採卵日のわかる卵などなど。


作り方はシンプル。すごく特別のことはしていません。
なので、このメールをくれた友人さんはホンモノの味がわかる方なのかもしれませんね。