行政書士補助者日記

行政書士事務所の補助者として働いています。日々の実務の世界をご紹介できたらいいなと思います。

首相の靖国参拝「違憲」大阪高裁判決 

2005-09-30 | 新聞記事から
小泉純一郎首相の靖国神社参拝は憲法の政教分離原則に反し、精神的苦痛を受けたとして、台湾人や日本人の戦没者の遺族ら188人が国と小泉首相、靖国神社に、1人あたり1万円の損害賠償を求めた「台湾靖国訴訟」の控訴審判決が30日、大阪高裁であった。大谷正治裁判長は、小泉首相の靖国神社参拝について「公的行為」と認定したうえで、「参拝によってもたらされる国と靖国神社の関わり合いは、社会的・文化的諸条件に照らし相当とされる限度を超える」として、憲法20条の禁止する宗教的活動に当たるとの判断を示した。「9.30 産経新聞夕刊」

同じような訴訟は7件起こされているようですが、
高裁レベルで違憲判断が示されたのは初めてだそうです。
ただし、損害賠償請求は「権利や利益が侵害されたものと認めることはできない」として、棄却されました。

●判決骨子
一、小泉純一郎首相の参拝は公用車を使用、秘書官を伴うなど職務と認めるのが相当
一、参拝が公的か私的か、あいまいな言動に終始する場合、公的行為と認定されてもやむを得ない
一、国内外の強い批判にもかかわらず参拝するなど特定の宗教への助長、促進としての限度を超え、憲法20条3項が禁止する宗教的活動に当たる
一、靖国参拝を奨励する意図は認められず、控訴人らの思想・良心の自由、宗教の自由などの侵害は認められない

大阪産業創造館(サンソウカン)

2005-09-29 | 雑談
大阪産業創造館に始めていって来ました。目的は見学といった程度です。
最初は入ってどこにいこうかとウロウロしていたわけですが、地下1階に企業家ミュージアムがあることを知り、行ってみました。
入場料がいりましたが、学生割引で100円で入れました。
企業家ミュージアムは明治からこれまで大阪で活躍された企業家の方々105名を紹介している博物館です。最初に入ると約13分の映像。現在の大阪にいたるまでの歴史が概観できます。
その後、明治から時代を追って業種ごとに偉人をパネルなどで紹介しています。
受付で渡してもらえる、音声機を使えばだいたい説明してくれます。
おっちゃんが入場前は説明してくれたので、機械に頼らずともおっちゃんといっしょに周るのもありかと思います。
視覚的にも結構楽しめるのでまだいったことのない方にはお勧めです。
例えば、江崎グリコの昔のパッケージ。
「一粒で300メートル」と書かれています。
それぞれの企業家のパネルや説明文を見るとその方々のおかげで現在の生活があるのだとしみじみ感じます。
現在では当然のことでも昔はそれを発明したことがとてもすごいことです。
最初の電卓はめちゃくちゃでかくて、それだけで50万円くらいしたそうです。
そのころのどこそこの自動車の値段とほぼ同じだと音声機が説明していました。
展示ブロックは3つにわかれており、それが終わると自分で資料を調べることができるコーナーがあります。
そこでは、偉人が直接語っているビデオなどを閲覧できるそうです。
わたしは時間の関係でゆっくり調べる余裕がなかったので、
また今度きたときに使ってみたいです。
学生のうちにああいったものを見ておいて損はないと思いました。

参考)大阪産業創造館
アクセス:堺筋本町12番出口から徒歩5分(くらい)



研修会④ 宅建業免許申請研修会

2005-09-28 | 事務所関連
研修会も早くも4回目に突入しました。
前にも説明したと思いますが、行政書士でなくても補助者登録をすると、
行政書士会が主催する研修会が無料で受講できます(資料は実費)。

今日は宅建業免許申請研修会でしたが、あまり需要がない業務であるにも関わらず、なぜなのかということがありましたが、説明を聞いて納得しました。
来年ごろからおそらく宅建業の更新の業務が多くなるというか回復するそうです。
それは数年前、宅建業の更新期間が3年だったのが、5年になったそうで、
その波の影響で一昨年、昨年、今年はだいぶ少なかったようです。
それに景気が上向いてきているということもあり新規申請も上昇するのではないかという期待があります。
もう一点は、来月3日より宅建業の免許における専任の宅地建物取引主任者等の常勤・専任の確認方法が変更されるそうです(大阪府のみ)。
それで、大阪府建築都市部建築振興課の職員の方がていねいに説明されていました。

宅建と言えばわたしの兄弟がもうすぐ宅建の試験を受けるようです。
まぁ、その道にいくかはわかりませんが、頑張ってもらいたいものです。



少額訴訟

2005-09-27 | 実務現場
今日は枚方簡易裁判所へ少額訴訟の付き添い人として行って来ました。
やはり、依頼者の方がひとりで行くのは不安だということで、
急遽わたしが行くことになったのです。
さて、今回の事件は解雇予告手当て(10日分)が不払いで解雇され、
それを請求するための簡易裁判でした。
当初は、相手方は出廷してこないのではないかという予想でしたが、
時間通りにちゃんと出廷してきていました。
実際、少額訴訟の進行を経験するのは初めてでしたが、
通常裁判と大きく違うということを痛感しました。
ちなみにおととしくらいに一度大阪高等裁判所に裁判を傍聴に行ったことがありました。
簡易裁判所はとても小さく2階建てでした。
依頼者の方も「ちいさっ!」と思わず声を出していました。
進行としては、とりあえず、裁判官、司法委員、原告、被告、が円卓(ヨコに細長い机でした)のような机にの席に着き、少額訴訟の簡単な説明を受けます。
その後、原告は一度部屋を出て待合室で待機。
被告は証拠などを裁判官と司法委員に見せ説明。
その間15分くらい。
続いて、入れ替わりで原告が部屋に入り、被告は待合室へ。
わたしは行政書士で代理権がないので部屋(調停室?)のなかには入れませんでした。
続いて、またまた、被告が部屋のなかへ。
原告は待合室で待機。
途中で同じ事務所のM先生が到着。
いろいろ依頼者の方にアドバイスしておりました。
この時点でこちらは付添い人(自分含め)3人。
相手方は弁護士でもないよくわからない女性の付添い人1人。
ほんとに1時間で終わるのかと心配になりましたが、
最終的には和解ではなく判決という形で勝ちました。
どうやら、相手方(会社)は3万5千円で和解を要求してきたそうですが、
依頼者の方はこれを拒否。
結局、5万円を勝ち取ったようです。
なので、帰りは皆で笑顔で帰れました。
まずは一安心でした。

※少額訴訟についての基礎知識
①請求する訴額は60万円まで。
②請求する権利が金銭の支払いを目的とする権利である。
③原則として、その日(一回)で判決がでる。

p.s)通常裁判の場合は裁判官は上からものを見下ろしているというイメージですが、少額訴訟の場合の裁判官はとても身近に感じて、待合室にもよく出入りして、
名前を読んだり、原告(か被告かに)資料にサインをもらったりして、急がしそうでした。


秋ですね

2005-09-25 | 雑談
台風17号の影響でしょうか。
風が強く肌寒くなってきました。
今日で3連休も終わり、明日からまた新しい1週間のはじまりです。

連休中に久しぶりに祖母に会ってきました。
それほど遠くに住んでいるわけではないのですが、
なかなか会う機会がなく半年から1年くらいは会っていなかったと思います。
月曜日が敬老の日ということもあってか、
やはり久しぶりに会いたくなりました。

私の祖母は74歳ですが、バイクにも乗っていて歳のわりには
元気です。
祖母は「暴走族を辞めた」といいつつも
結構バイクをとばすのでした(^^;)

なかなか会う機会もないということで、
「てっちり」をおごってもらうことまでしてもらいました。
そういえば、よくいろんなことで世話をしてもらったことを
思い出します。

私が小学校から帰ってくると、わけもなくいきなり踊りだしたり
するわけで、それは絶句か苦笑といったものでしたが、
戦時中を生きてきた祖母はとても苦労をして生きてきたことを
聞かされました。
祖母の家でお客様と電話でやりとりしているときにも、
敬語の使い方の誤りを指摘してくれました。
「今では敬語をちゃんと使える人がほんまに少なくなった」と嘆く祖母。
いい思い出のひとつになったと思います。
祖母のためにも自分のためにもこれからは半年に一度といわず、
定期的に顔を出そうと思いました。

事務所訪問

2005-09-23 | Weblog
今日は前々からメールをいただいていた方(行政書士補助者の方)の事務所に訪問しました。
行政書士としての仕事の幅は広く、情報交換や意見交換をしたいとのことで、
私としてもそういった方々からいろいろ吸収したいと思っていたのでいい機会になりました。
そこの行政書士であり会社も営んでおられる社長さんはとても人間味のある方で、いろんなお話を聞かせていただきました。
これからの行政書士は何でも立ち向かっていけるような人でなければならない。
逃げてはならない、立ち向かっていくのだ、という激励が心に響きました。
そんな社長さんが「おそらく日本で一番の補助者、いや行政書士でも勝るものはいない」とまでおっしゃる方が私にメールをくれた補助者の方でした。
年齢的には少し離れていますが、私も日本で一番の補助者となるべく頑張りたいと思いました。
とはいうものの、一人でなんでもやっていくのはなかなかつらいものです。
お互い得意な分野は教えあい、不得意な分野を補って協力して業務を進めることができたらなと思います。
また、勉強会なども検討しているとのことなので今後が楽しみです。

授業開始!

2005-09-22 | 大学関連
昨日からですが、大学の授業が始まりました。
「夏休みが終了した」ということです。
まずは、初日の科目(商法二部)の成績を聞こうと恐る恐る教授のもとへ行くと、
「今日は持ってきていない」とのこと。
来週以降になりそうです。
さて、労働法はというと、教授が「ここ最近で最悪の結果でした・・・」という言葉に受講生皆が元気をなくしました。
「不可である学生が47%!」「後期に頑張ってください」
ということでした。
この「不可」に自分が加わっているかどうかはわかりませんが、
とにかく自分の答案を思い返すと、そうである可能性も十分あることから、
後期の挽回にかけなければなりません。

帰化申請

2005-09-16 | 実務現場
昨日、今日と2日続けて法務局に行ってきました。
昨日は、帰化の書類の確認をしてもらうために、
今日は、帰化の申請のために、法務局の国籍相談室というところに行きました。
相談員は4人くらいいるみたいで、結構人が出入りしてました。
途中4~5人の人が待合室から出て行きました。どうやら、家族連れで申請する方もいるようでそういった方たちは別室の広い部屋が用意されているようです。

申請の手順としては、
1.相談票に記入、ポストに入れる。
2.名前よばれたら、相談者(帰化申請書類持参者)が書類チェックを受ける。
3.続いて本人が相談員と軽く面談
という流れでした。
時間にして1時間ほどかかったと思います。

帰化をされるご本人は2ヶ月後に面談。
その4ヶ月後に帰化がおりるのが最も早いパターンだそうです。
それにしても、なぜ帰化するのにそんなにも時間がかかるのだろうと疑問に思います。

補助者一人立ち

2005-09-14 | 実務現場
今日はじめて一人で面談に臨みました。いつもは先生方とともに横に座って話を聞くのですが、今日はひとり。「ひとりでいける?」といわれたときには断ろうか迷いましたが、話を聞くとそれほど難しいそうでもなさそうなので、やってみることにしました。
午後3時半くらいから始まり、およそ50分間。あっという間に過ぎました。
一応、事前に打ち合わせをしていたので、緊張したり、パニックになることもなくなんとか平穏に対応できたかなと思います。
それでもやはり知識不足というか経験不足からくる物足りなさは否めません。
実際、「内容証明を出して、お金をもらえる確立ってどれくらいですか?」といった質問を聞かれてもわかりません。とりあえず、「相手のあることですから・・」といって対応します。
結局内容証明を書くことになりましたが、自分が面談を受けたこともあり、俄然やる気が出てきます。
依頼者の方もいろいろ気を使っていただいて、とても嬉しかったです。
子連れの女性で子供がまたカワイイたりゃありゃしない。
しかし、この絶大なる信頼に応えるべく、仕事をきっちりしようと思います。

動き出した金融庁

2005-09-14 | 実務現場
ここ2週間くらいで、ノーアクションレターについて東京霞ヶ関の金融庁に行くべきなのかどうなのかなどを検討しながらも電話でやりとりをしていました。
困ったのが担当者の方のなんとも「重い腰」をいかに動かすか、でした。
どうもその担当者の方は相談の段階で1~2ヶ月かかることや、「今週は絶対無理」など消極的なことばかり言うもので、こちらとしてもなんとかして金融庁を動かさなければなりませんでした。
昨日、金融庁に電話したところ、偶然担当者が出張かなにかで不在で代わりのものが出ました。その方は自分自身でも「私でよければ話を聞かせていただけますか?」などとても積極的な姿勢が表れていて、私の心の中で「この人ならやってくれる!!」と確信しました。そして、ノーアクションレターの担当の方が2人いることは知っていましたが、前回の担当者とは全く違う対応だったので、こちらが驚いてしまいました。
その日のうちに、結構話が進み、逆に「なぜ?今まで動かなかったのか」不思議です。しかし、うちの所長が次のようなことを言っていました。「何度も何度もメールや電話でやりとりしているうちにあっちに本気なんだということが伝わって、動いてくれるさ。」まったくそのとおりでした。
今回もあちらに連絡を入れたからこそ、新しい担当者と出会えたわけです。
そして、不満など事情を述べると「もし、よろしければ私に引き継がせてもらってもかまわないでしょうか?」と言ってくれたので「是非お願いします!」ということになりました。