文房具er

~シャー芯は0.4mmの書きがいい~

異業種にチャンスあり (NHK経済ワイド vision e)

2010年02月01日 12時06分51秒 | 気づいたこと
昨日のvision eでとても興味深い特集がありました。

特集「造船技術で建築に新風を」(ゲスト:橋工業社長・橋和志さん)

高橋工業は今デザイン界でとても注目されているそうです。
彼らにしかないない造船技術がその理由です。

何故、デザインと造船がリンクするのか?
それは彼らが持つ鉄を曲線形に加工する技術が機械ではできず、デザイン界では費用がかかり、形にしにくいものなのだそうです。
それを安価で実現する高橋工業、というわけです。

そのきっかけとなった作品がコチラ→高橋工業 作品例 リスアーク美術館
真ん中の壁にあるくぼみを高橋工業が建築家の要望に見事こたえたそうです。

彼らは今、自らも売り込みを始めていて、建築業界でも次々と斬新なデザインを実現しています。高橋工業 作品例

自分は教会のオブジェがすごい好きで、機会があれば見に行きたいくらい。

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この特集で気づいたのがデザインの可能性です。
あるコメンテータの方が言っていました。

新たな技術の開発よりも今持っている技術を活かし、継承してくことがコストの面でも可能性の面でも大事だ。

それはもちろん文房具のデザインでも言えることです。
従来の機械での生産が不可能ならば何かほかの技術を利用できないだろうかと考えることがまず重要だと思いました。

文房具は基本大量生産ですが、手作りに付加価値をつける製品もあります。


かつ、ほかにはないデザインをしたいならば、今目にしなくなったモノのデザインに注目し取り込むのがいい。

高橋工業は本来造船業で、造船の受注が減少傾向にありました。
つまり、あの船の曲線美は今や新鮮なものとしてとらえられるはずです。

今は複雑な形のデザインが多いため、実際自分もあのなめらかで美しい曲線形は新鮮に感じました。


シンプルなものは機械にまかせていたのに、それが人にしかできないところ。
そこにまた美しさを感じたのかもしれません。

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