文房具er

~シャー芯は0.4mmの書きがいい~

カッター定規(KOKUYO)

2010年02月28日 21時49分41秒 | のり・はさみ・定規など
コスト   ★★☆☆☆(210円)
機能性  ★★★★★
美しさ   ★★★☆☆

がーん。
この商品を見た時の感情です。こんばんは。

この商品はアイデア勝負!!最近のコクヨはアイデアどんどん形として売り出してますね。

まずは、
大きな文字で読みやすい
向かって右側から目盛りをつけることで、左利きの人にも使いやすく工夫されている
ボツボツの突起が定規をしっかり固定



しかし、それだけじゃないのです。

山型目盛りで目盛りを見やすくした(2,3,7,8mmの目盛りを1,4,6,9(1cm,5mm単位の両隣)よりも長くした)
片側にステンレスのバーを取り付け、カッターで定規を傷つけなくした。



ステンレスがギラリと光ります(笑)



…なんてこったい。
この2つは文房具erがひそかに狙っていたアイデアでした。
以前紹介したBlack & White graduationを見てから、定規に可能性を感じて今までの経験をざーっと振り返っていました。

「なんかアイデアねーかなぁ…」の末がこの2つ。

しかも目盛りの方はアイデアも一緒…!!
ちなみにカッタのほうは自分は全部ステンレスの定規で解決させちゃってました(汗
悔しいけれどもすこしうれしかったです



アイデア満載の定規でそこはすごい評価しましたが、ぱっと見「カッコよくない」とも思いました。

やっぱり、ここまでアイデアが出ているならそれをもっと絞って、時間をかけてカッコよくデザイン、アートしたほうが人はふと目にした時、ダブルでより感動するのではないでしょうか。

Black & White graduation はアイデアを絞り見た目もスタイリッシュでした。
欧州の文房具ブランドや日本でいうとmidoriなんかデザイン重視にみえてちゃっかりアイデアも詰め込まれています。

無駄に見えて無駄じゃない。

そういったデザインのギャップに自分は最近感動します。



…っていう個人的な考えで美しさは★3つですが、これは重宝しそうです。
KOKUYO_カッター定規

単調作業で困ったことはありませんか?(コクヨつかってね!!っと)

2010年02月15日 01時36分43秒 | 気づいたこと
「コクヨつかってね!!っと」でアンケートが来ました。

どうやら繰り返しの作業で困っている事をしりたいらしい。
特に書類包装に関することがアンケートの中心でした。

…自分はあまりそういった経験がなく
2.ない
をポチっとおしていきなり最後のアンケートに行きましたが(笑)

最後のアンケートは
繰り返しの作業で困っている事、効率良くしたいと思う事がなにかあったらなんでもお書きください
とのこと。
30分の思考の末…


①テストの採点
む、無理か。でもこれほど単純な作業で何とかならんのかいっ!!って思うことは自分にはねぇです。平気で朝までトリップしてくれるこ奴に革命を起こしてくれコクヨさん!(自分も考えよう。)

②同じことを何度も書く
これは書類と向き合った方なら一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
ついつい同じことなんで先延ばしにすると〆切り最終日に
「またやってしまったorz」
となる現象です。これは意外と改善策がありそう。


脳が糖分を欲していたのでこれまで(オイ
良く見ると最初のほうに解答例がありました。

・見積書、請求書、決算書類など、何十枚も印鑑を捺している
・書類やカタログのページに付箋を使っているが、コピーや廃棄する際に外さなくてはならないので、面倒だ
・社内向けの書類などを更新するたびに、大量に出力して製本している
・宅配便で物を送るのに、同じ送り場所に毎回、送り状を書くということがあって面倒だ
・ファイルに保存している書類を年度末に廃棄する時に、
書類、ファイルの表紙ととじ具(金具)を分別する作業を毎年やっているが、手間がかかって大変だ

…4つ目って②と同じことやないかーい(´▽`)

最後のは自分も常々感じています。そのためコクヨは例の針なしステープラ―を開発しましたよね。
ですが、それも止められる枚数がまだ少ないのが現状で、完全には解決していません。

みなさんは何か日常の単調作業で困ったことはありませんか?

コクヨつかってね!!っと(商品のモニター等、様々なコクヨの新商品を知ることができます。)

“売れない時代”に大ヒット商品~コクヨ (NHK経済ワイドvision e)

2010年02月06日 12時07分18秒 | 関連メディア
今日のvision eはなんとコクヨが特集!!

まずは有名なドットいりのノートの紹介。
自分も実は高校の時に使ってて、当時は綺麗な図形が描ける所が気に入ってました。

・・・いまはさらに自由度を求めて無印の無地ノートを使ってますが(笑)
横の罫線すら自由度を狭めているような気がして。。

まぁそれは置いといて。この特集でのポイントは以下の2つ。

1.ユーザ視点の徹底(商品例:プリントが貼れるノート)
2.顧客の予想を超える驚き(商品例:針なしステープラー)



入社3年目のある若手社員さんは帰りは電車ではなく徒歩で帰っているそうです。それで必ず見つけた文房具店によっているそうです。
それで訪れる客の声、会話に耳を傾けてユーザーの視点を常に持とうとしています。

その姿勢から生まれたのが今人気のプリントが貼れるノート。
プリントがノートからはみ出して
「これ困るねん!」
と言われたのがきっかけだそうです。
コクヨ_プリントが貼れるノート

ユーザ視点の商品開発はアタリマエですが、このケースはあくまで能動的
受動的なモニター募集でのユーザの視点はそのユーザの志向がどうしても偏ってしまいます。
そのカテゴリの商品にある程度興味関心があるので、細部の要望が志向の中心であったりします。

でも、ユーザ視点の商品開発の最適解は、おそらく誰もがふと日常で感じ、そのまま何となく我慢してしまう要望でしょう。
その要望は、それが表現されるのを能動的に耳を傾けなければ得られにくいもの。いつもは無意識にその不満を解消しているのですから。

こうみるとツイッターにもチャンスがありそうですね。



1がアイデア勝負なのに対しこれは技術勝負ってとこでしょうか。規格そのものを変えるタイプです。
一番最初に文房具erで紹介した針なしステープラーが今人気だそうです。なんかうれしい
コクヨ_針なしステープラー

たしかに処分の際に針を外すのはメンドクサイ。この問題は素材自体に問題があるため、多少の足し算引き算では解決しません。

つまりは止める素材が可燃物だったらいいのです。で用紙の一部を使って止める。この先は技術勝負ですね。

コクヨの開発会議は社長を含めあらゆる部署の代表が集まって議論するそうです。
そこにいる皆を「おぉ!」と言わせないと商品化には至らない。
技術勝負でも、この妥協のなさが他社商品との差をうみ、コクヨというブランドクオリティを高めている気がしました。



・・この社員のモチベーションはなんなんだい?
・・・どうやったらこんな雰囲気を生めるんだい?

とコメンテータが質問していました。
それに社長が一言。
「みんな文房具が好きだから。そういった人たちの集まりがコクヨという会社だから。」

雇用の段階から妥協してません。それなら現場でも妥協はないし、それを受け入れられる社員たちなんでしょう。



こぼれ話~大企業の戦略~
iPadをご存じでしょうか?そう、いまスゲー話題になっているApple社のタブレットPCです。しかしすでに台湾ではタブレットPCなんぞ出ているのです(しかも高機能)。
しかし流行りません。
それは広告力、突き詰めるとブランド力の決定的な差です。きっとiPhoneの顧客の多さとそれを利用した専用アプリでタブレットPCでもiPadは大きなシェアを獲得するでしょう。


・・・文房具界でも同じなのです。最後はモノを売る業界ですので。
実はドットいりノートも、針なしステープラーも以前からありました。
んで使って友達に「これスゲーよ!」って言っても「ふーん。スゴイねー」止まりだし、「欲しい!」って言ってくれた友達でも「売ってない。。」でオシマイ。
これが自分のジレンマでした。
それをコクヨはうまく取り入れ、「受験」というワードでドカンとアピールしました。そしたらこの通り。バイト先の教え子の大半はドット入りノートを使っています。当初は衝撃でした。

「マジスカ・・・orz」

アイデア、技術の良さと売り上げは必ずしも比例しない

と初めて実感したときのことを思い出した今日この頃。
でもいまは違います。中小企業でも腕を磨き続ければエエのです。いつか高橋工業のようにドカンと化ける日がくるのです。
それまでせっせと自分たちにしかできないことを見つけていけばエエのです。

SLIMO(サクラクレパス)

2010年02月03日 13時06分28秒 | その他(筆記系)
コスト  ★★★☆☆ (525円)
機能性 ★★★★☆
デザイン★★★☆☆


で、でたぁーーーぁあ!!(初めて見たとき)
こんな商品を待ってました。

シャーペン付き4色の多機能ペンって太くて持ちづらいし、書きにくい。

って思ってた人は俺だけじゃないはず。
いちいちペンを変えるのは面倒だけど違和感のほうがヤダ。ってことで使い分けてました。

だが、見てくれ!!この細さを!!!


どがーーーーーーん!!!
三色のHI-TEC coletoに匹敵する細さ(ちょうどよい)。さ、最強なんじゃないだろうか。


サクラクレパスの本気だ。ありがとう。











…天は二物を与えませんでした。やはり少しは無理があったみたいです。
まず、最初にシャーペン部分が勝手に引っ込むことがあります。
ボールペン部分の場合、なぜか詰まって出てこないことも。。



でも、辛抱して使い続ければそれも徐々に解消されます。

たまにはあるけど(笑)
しかしその最初の印象がユーザーの心を離さないか心配。

まずは4+1型でここまでの細さを最初に実現したところを評価したいです。
それに、何故だかイヤホンコードを巻き取るのが付いてます。今の時代意外とあるのかも。

買うだけの価値はあります。辛抱して慣らしてあげてください。

自分はペンをほかの人より傾けて使うのかゲルインクでないとダマができてしまうので、SALASAの替え芯で可換かどうか試してみようと思います。

そういった自分好みのボディと芯を選ぶのも文房具の一つの楽しみ方ですので、皆さんも自分にあった組み合わせを見つけてはいかがでしょうか?

サクラクレパス_SLIMO 公式サイトによる紹介です。

異業種にチャンスあり (NHK経済ワイド vision e)

2010年02月01日 12時06分51秒 | 気づいたこと
昨日のvision eでとても興味深い特集がありました。

特集「造船技術で建築に新風を」(ゲスト:橋工業社長・橋和志さん)

高橋工業は今デザイン界でとても注目されているそうです。
彼らにしかないない造船技術がその理由です。

何故、デザインと造船がリンクするのか?
それは彼らが持つ鉄を曲線形に加工する技術が機械ではできず、デザイン界では費用がかかり、形にしにくいものなのだそうです。
それを安価で実現する高橋工業、というわけです。

そのきっかけとなった作品がコチラ→高橋工業 作品例 リスアーク美術館
真ん中の壁にあるくぼみを高橋工業が建築家の要望に見事こたえたそうです。

彼らは今、自らも売り込みを始めていて、建築業界でも次々と斬新なデザインを実現しています。高橋工業 作品例

自分は教会のオブジェがすごい好きで、機会があれば見に行きたいくらい。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

この特集で気づいたのがデザインの可能性です。
あるコメンテータの方が言っていました。

新たな技術の開発よりも今持っている技術を活かし、継承してくことがコストの面でも可能性の面でも大事だ。

それはもちろん文房具のデザインでも言えることです。
従来の機械での生産が不可能ならば何かほかの技術を利用できないだろうかと考えることがまず重要だと思いました。

文房具は基本大量生産ですが、手作りに付加価値をつける製品もあります。


かつ、ほかにはないデザインをしたいならば、今目にしなくなったモノのデザインに注目し取り込むのがいい。

高橋工業は本来造船業で、造船の受注が減少傾向にありました。
つまり、あの船の曲線美は今や新鮮なものとしてとらえられるはずです。

今は複雑な形のデザインが多いため、実際自分もあのなめらかで美しい曲線形は新鮮に感じました。


シンプルなものは機械にまかせていたのに、それが人にしかできないところ。
そこにまた美しさを感じたのかもしれません。