40歳からのカラーコーディネート

自分に似合う色を身につけるだけで、周囲に好印象を与えられます。装いに無頓着な40代以上の男性必読ブログ。

色温度

2006-06-25 15:44:25 | Weblog
今朝、新聞を読んでいたら「色温度」という言葉に出会いました。
恥ずかしながら、私、初耳です。記事内容はパソコンに関するものですが、色に関する本質的な話なので、ご紹介します。

その記事では、「光の質」の観点から、白熱灯の明かりのように赤みがかった光を色温度の低いものとし、蛍光灯の青みがかった光を色温度が高いものと説明していました。
つまり、ウォーム系が低く、クール系が高いわけで、何だか私たちの一般的な感覚からすると反対のように感じますね。
ここでは、青色だと、年配者は眩しく感じることもあるとの指摘。確かにPC画面の青が強すぎると目が疲れるといわれますよね。したがって、パソコンのある部屋は色温度の低いものを配するのが良いとの提案。例えば、周辺の補助照明とか。

先日、ある支社の責任者から来月、支社の研修室のレイアウト変更をするので、その際、張り替える壁紙の色をアドバイスしてもらいたいとの相談を受けました。
机や椅子等の什器類は主に淡いグレーやブルー。今までは壁紙は真っ白だったそうです。
従来のオフィス家具の色と著しく違っては全体のバランスが取れなくなるため、壁紙も大きく色を変えないほうが望ましいと思われたのでクリーム色を提案しました。

大きな面積で貼ると真っ白もクリーム色も同じ「白」としか見る者の目には識別されませんが、やはり落ち着きが違うんです。
ペーパーのような白はクール系の代表選手で、清潔感はあるけれど、まぶしく冷たい印象で活気も湧きません。研修なのに、妙に落ち着いて講義中に居眠りを誘う遠因にも。
クリーム色だと、ウォーム系の温かみのある白なので、清潔感はそのままに、目にも優しく、他のインテリアの色とも相性がよく、居心地の良い空間を演出するのに役立つはず。

このように、色によって目の疲れ方が異なるのは、実は欧米ではずっと昔から一般家庭でも意識されていたんです。それが、白熱灯の普及率の高さに表れています。
日本では、最近ようやく、オシャレなインテリアの一環として部屋に白熱灯を取り入れる人が増えてきましたが、私が子供の頃なんて全くありませんでした。どこの家庭でもピカ~ッと明るい蛍光灯。このほうが、部屋が明るいし、寿命も長く、経済的だということもあります。でも、欧米の家庭では大抵、白熱灯でしかも調光型。シーンによって光を絞ったり明るくしたりするわけです。

これは、服装にも活かせそう!一対一で長時間、相対する時は相手の最も目に付く位置の胸元ブイゾーン(ワイシャツ、ネクタイ)に色温度の低いウォーム系をもってきて、安心感を与えること。
あ~、早くこの場を逃れたい、この人とずっと居ると何だか疲れるといった心理的圧迫を取り除くのに一役かってくれそうではありませんか!

似合う色だけ着てればいいのか

2006-06-18 21:45:44 | Weblog
週末、美容院に行った時、普段読まない女性雑誌をあれこれ見てると美容ジャーナリストという肩書きの女性が読者に提言しているのが目にとまりました。
曰く「似合う色だけ着て安心していて、いいのか?どんな色でも着こなして時には意外な自分も演出するのがイイ女」とのこと。

そうねぇ~、私なんてほとんど同じ色ばかり。似合う色が分かるだけに店員さんに勧められても、「この色を着るとおもいっきり顔色がくすむので着られないんですよ~」とお断りします。
ただ、デザインによってはその色だからこそ素敵!と思える服もあり、「たまには冒険を!」と一瞬思うのですが、やっぱり似合うないから買っても着なくなるだろうなぁとやめてしまうんですね。
私の場合、結構、顔が青白いので寒色系のカラーだと寂しい感じになったり、元気のない印象になるため常に明るく綺麗な色でまとめるよう心がけています。

でも、確かに考えようによってはいつも同じような色ではマンネリ……。
タイトルの指摘は、既に自分で十分似合う色を自覚し、日頃からその色を身につけている人にのみ適用できると私は考えます。つまり、「自分の色」を確立している方々。
これは男性・女性関係ありませんよ。
「あの人は黒のイメージ」と周囲に思われている人なら、時にはそのイメージを打ち破り、明るい色を選択するのもインパクトがあります。
だからと言って、全くカラー理論を無視したとんでもない色に走ると必ず失敗し、自分が落ち着かないだけでなく、周りから「今日はどうかしちゃったんですかぁ?」と不審に思われる恐れもありますよね。

例えば、日本人男性は寒色系が似合う傾向があるのですが、寒色系って別に黒や青ばかりじゃないんですよ。
いつもブルー系統で全身コーディネートしてる人なら、サマーやウインターの寒色系グループの中からピンクや黄色といった綺麗めカラーを選べばいいのです。
同じピンクでも暖色系は珊瑚色のようなオレンジがかった色。一方、寒色系は薄い桜色や青みがかったフューシャや紫がかった色、と区別すると分かりやすいでしょう。黄色だって暖色系そのもののように思っている人が多いのですが、たまご色なら暖色系でもレモン色だと寒色系。
以前も説明しましたが、色の大きな分類でいうと、どの色にも寒色・暖色の色みをがあるのです。

自宅のタンスを開けてみてほぼ同じ色で埋め尽くされているような人は、同じカラーグループの中で他の色も是非お試しください。
外は雨ばかりで、何となく気分も沈みがち。こういう日は絶対、明るい色、鮮やかな色が元気を与えてくれます。自分を奮い立たせる意味でも、いつもとちょっとだけ違う自分を演出してみるのもいいことだ、と記事を読んで感じたので皆様にもお伝えいたしました。
雨続きで体調を崩している人が多いようです。ご自愛くださいませ♪

一点豪華主義

2006-06-10 11:07:26 | Weblog
洋服はブランド物には興味なし、高級品も別に欲しいとは思わない、でも、時計だけにはこだわりがある!なんて男性は結構いるようです。
日々の服なんて清潔が一番で、周囲に不快感を与えなければそれで十分との考えの持ち主にはある意味、賛成です。確かに、オシャレにカラーコーディネートされた服装でもヨレヨレだったり、薄汚れていたりするとせっかくのこだわりもアピールできません。やはり、大前提は清潔感のある装い!これに尽きます。
ただ、次に多いのが「ここだけは結構金かけてるんだよね」「何もかもは買えないから、せめてこれくらいは贅沢に」と、どこか一ヶ所、突出して高価なものを身につけている人。これって、何だかなぁ……。

最も、多いのが時計ですね。今や、高級宝飾店で数百万円もする時計を一般人がどんどん買っていく時代だそうです。手取り20万円も稼いでいないようなOLが、月給数ヶ月分もするような時計を会社にしてくるのは、もはや普通。
でも、これって何だか貧乏くさい……(^^;
あくまで私の感覚ですが、カップラーメンすすってポルシェに乗る、6畳一間のアパートから毛皮のコートをまとって出てくるって光景に通じるものがあるんです。なんとなーく無理してると言うか不自然!逆にわびしい!!
オシャレでは名高いフランス人は自分の立場・ステータスと不釣合いな高級品を身につけている人を「ダサイ」「田舎モノ」と捉えるそうです。
実際、パリに行くと、日本人がほとんど泊まらないような高級ホテルでは宿泊客の雰囲気がまるで違います。黒塗りの車からお付きの人がブランド物の大きなスーツケースを降ろし、当人は全身、いかにもお金かかっています!というゴージャスな出で立ち。
そういうシーンに遭遇するたびに、「ああ、ブランド物って本来こうした使い方するものなのね。高級バッグ持って満員電車なんて乗るもんじゃないのね。ヴィトンのスーツケースは自分で引くもんじゃないのね」と思い知らされるのです。

もちろん、ここは日本。誰でも自由に差別なく良い物を身につけることのできる公平感も素敵で否定はしません。
例えば、お遊びの場でドレスダウンした服装に、あえて高級な時計やスニーカーを合わせたりするのはコーディネートによってはかなりオシャレ。
でも、これをビジネスシーンでやるとバランスが悪くなるんですよねぇ。
男性のスーツは私服でありながら一種の制服。個性が際立ちにくいものです。その中で、いかにさり気なく自分を良く印象付けることができるかが勝負どころ。なのに、時計や靴、ネクタイだけが悪目立ちすると、合わせて着ているスーツやシャツがみすぼらしく映るのです。
つまり、チグハグってことですね。そうなると、せっかく頑張って身につけたこだわりの品まで輝きを失うことになります。

お金をかけなくても、自分に本当に似合うものを身につければ金額以上に素敵に見えるものです。よく、「え~、それがイチキュッパ?見えな~い」ってことあるでしょ。それは、その人が自分に似合う色とサイズを適切に選んでいる証拠。
男の戦闘服といわれるスーツ一式には、金額の多寡より品質や色、デザインにこそこだわっていただきたいのです。

それと、これからの季節、避けていただきたいことが1つ!
上質のサマーウールのスーツなのに、雨や汗で汚れるから、とネクタイはペラペラの化繊、靴は合成皮革、なーんて実用一点張りの取り合わせ。または、雨の日は普段つけてるいい時計は勿体ないから、休日用のビニールベルトのオモチャのような時計とか。
お気持ちは分かりますが、絶対やめてくださいね。
そんな日に限って、重要な商談が急に持ち上がって客先訪問、とか上司の代理で急遽接待の席に呼ばれるとか間の悪~いことが起こるもんなんです。
自信のもてない服装で遠慮しながら仕事するなんて、あまりに悲しいではありませんか。一点豪華に走るより、全体のバランス!
ここを、よーく見極めてくださいねっ。