40歳からのカラーコーディネート

自分に似合う色を身につけるだけで、周囲に好印象を与えられます。装いに無頓着な40代以上の男性必読ブログ。

自動コーディネート

2006-05-27 20:27:17 | Weblog
ある紳士服量販店では、最近、実験的に機械による自動コーディネートを実施しているそうです。
なんでも、スーツのICタグを端末にかざすとコーディネート例が画面に表れる仕掛けとか。自分ひとりじゃ選べない、いつも女房と買い物に来るわけにもいかない、しかし、店員にまとわりつかれるのは鬱陶しい。こういう人のニーズを満たすためのアイデァらしいのですが、何だか疑問。本当に機械まかせでいいの?

先日、上司が「いやぁ~、めったに自分でネクタイなんて買わないのに、昨日たまたまデパートで買ったこのネクタイ、今、あいつも同じのしてたよ」と、部下が部屋を辞したあとで苦笑いしながら語ってくれました。柄だけでなく、色まで同じ。これってかなり複雑な心境なのでは……。
何もわざわざ同じ日に二人揃ってしめてこなくても!買った翌日に遭遇しなくても!ってカンジでしょうか。相手も、きっとバツが悪かったことでしょう。
ネクタイがたまたま同じってだけでも、こういう気分になると思われるのに、全身同じ組み合わせの人と街中・会社内ですれ違ったらどうでしょう。
私なら、もうその服は着たくなくなりますけどね。

よく聞くのは、「選んでいると店員がうるさく言ってくるので、結局買わずに帰るか、そのまま押し切られてゆっくり好みのものを探せない」という声。
服選びをしている時、もし、店員さんが近づいてきて煩わしかったら、「顔映りや全体のバランスを見たいので、何かあったら相談しますから、ちょっと一人で見させてくれる?」と丁寧に伝えてはいかがでしょうか。
海外旅行中、店員が寄ってきたら、「ジャスト・ルッキング(見てるだけ)!」と言って追い払えと聞きますが、これっていくら客と店員の関係でも切り口上でかなり失礼。
「しばらく一人で考えさせてほしい。買うときはあなたに声をかけるから」といったニュアンスを伝えられれば、その後も気持ちよく見て回ることができます。大人ならこういう会話をしたいものですよね。

自動コーディネート機は、定番・常道の組み合わせであって個々の顔映りやスタイルは当然考慮されてません。あくまで、色・デザイン本位のモノ同士の相性の良さという見地からの提案です。
これでは以前、私が書いた「マネキン・コーディネート(4/15分・ご参照)」と同じこと。
ヒトが何のために装うかというと、社会生活を営む上で少しでも周囲の人へ好感を与えるために自分らしさや良さをアピールするのが目的のはず。無人島に暮らしているなら絶対オシャレなんてしませんもの。
せっかく働いて、ある程度自由にお金を遣える立場なのですから、ワンパターンのお仕着せなどに頼らず、お買い物を楽しみましょう!
それには、会話術も磨く必要アリ。これも自己アピール法のひとつですから、一石二鳥?楽しみながら自分のいいところをどんどん増やしていきましょう~♪

ポケッタブル・コート

2006-05-17 21:23:59 | Weblog
5月は意外に雨も多くて気候不安定な時期。朝晩は結構冷え込んだりもするし、油断できない季節といえます。
こういう季節の変わり目「合いシーズン」の服装って困りモノですよね~。朝、肌寒いからて厚手のスーツで出かけると日中は暑くて汗ダクになって外回りする羽目になったり……。
女性はこまめに気温に対応できるようスプリングコートやジャケットを羽織って、中は七分袖にしてみたり色々工夫ができますが、男性の通勤着はバリエーションがありません。
そんな時、極薄生地のステンカラーコートはいかがでしょうか。

「この時期、コートなんて着てるヤツいないよぉ」とお思いかもしれませんが、もし、急な雨でコートなしで濡れネズミになったら本当にミジメです。
男性のスーツは、どんなに速乾性に優れたものでも婦人モノよりは厚みがあるため乾きにくく、何より正絹のネクタイに水濡れは厳禁!絹は水でもシミになる素材ですから。
しかも、最近は酸性雨の影響でポツポツと雨に濡れた痕がシミ状になってスーツに残るケースもあるんです。少しの雨でも「春雨じゃ、濡れて行こう」では済まないから要注意!

そんな時、ポケッタブル・コートを鞄にしのばせておけば、サッと取り出し即座に対応可能♪
極薄とは、折りたたんで付属の袋に収まるくらいのナイロン生地。昔の「雨ガッパ」を想像されるかもしれませんが、最近はハイテク繊維が出ているお陰で以前のような安っぽさやムレもかなり緩和されています。
デザインも冬にお馴染みだったトラッドなステンカラーも販売されていますので、年配者でもOK!
それをこの時期、フル活用すれば急な天候の変化にスマートに対応できてかなり便利。
何と言っても電車内で着ていて暑ければ、外側を内側にしてクルクルたたんで袋に入れれば、鞄も濡らさず手に持つ煩わしさもありません。この種のポケッタブル・コートは軽いし、お値段も安価。1枚お求めになっても邪魔にも負担にもならいことでしょう。

色選びは存在感をアピールしない淡い色が良いと思います。となると、ベージュが最適かな。
あまり、「着ている!」って雰囲気になると、これから夏に向かう季節には、やっぱり暑苦しい。ここは、無難で構いません。

「鷹揚」ということ

2006-05-10 19:11:35 | Weblog
GWを利用してオーストラリアに行って参りました。
広大な国土に豊かな資源。なのに、人口はわずか。だから、いたって鷹揚な国民性とのこと。それは、装いにも表れてましたね。

一日のうちに四季があるといわれるほど気温変化の激しい気候の影響もあって、皆さんの服装は本当に様々。
なにせ、朝は10度以下でブルッとくるほど寒くても日中は25度くらいまで気温があがるので、何時に家を出るかでも違うのでしょう。あと、年齢や体格。
半袖Tシャツやタンクトップ&短パン姿が闊歩しているかと思えば、分厚いコートに身を包んだ人も結構いました。日本と真逆であちらの季節は今は秋。

人は人、自分は自分という考え方で、自分の体感温度が絶対だ、とのガイドさん談。
色についても全く特徴がありませんでした。フランスだと圧倒的に黒が多く、イタリアは鮮やかカラー、中国ならくすんだカンジ。
ま、あくまで私の印象ですが、ヨーロッパは黒基調で、差し色に綺麗な色を配色するのがオシャレって観念があるように感じます。オーストラリアもイギリス色が濃い生活様式なのでヨーロッパ調だと勝手に思ってたんですが、「こうだ!」と言える際立った好みの傾向は感じられませんでした。

しかし、それはそれでいいのかも。
日本のように、少し派手な色を着ると年甲斐もないと揶揄されたり、男女の色分けまで暗黙のうちに決められているようなお国柄(子供のランドセルの色とかあるんでしょ、男児がピンクだといじめられるとか)は何だか息苦しい。
似合えば、どんな色でもTPOから大きく外れていない限り、自由に選択できて誰も干渉しない鷹揚さは何だか素敵♪

凝り固まらず、自分の良さを最大限に引き立ててくれる色を「シンボルカラー」として堂々と着たいものですねっ!

1周年♪

2006-05-03 00:11:12 | Weblog
昨年5月7日にブログ・デビューして後数日で丸一年!
この間、色に関わる様々な話題を展開してきましたが、「40代以上の男性」に絞ったのは対象を限定したほうが話が分かりやすくなるからです。
色の基本理論は老若男女、共通。したがって、ここに記した全てのことは若い人にも女性にも当てはまります。

時々、「男性版だし」「主人の参考に……」とのメールをいただくのですが、「色は身につける人を引き立てるための戦術」のひとつと捉えれば、全ての人に関わってくる課題だとご理解いただけると思います。
デザインやブランドだけにこだわる人、色も何もオシャレ自体に無頓着な人、気に入ってる色しか着ない人、色合わせを考え出すと眠れない人(って、これはいませんかね^^ゞ)、色んな方がいらっしゃると思います。
決して、強制するつもりはないのですが、色について多少なりとも関心をもってくださると絶対、周囲の目が変わってくるはず!ちょっとのことで大きな効果!!

今後も世の中の動きをにらみながら、少しでもお役に立てる情報を発信していけるよう頑張って続けたいと思います。
ご来訪くださった皆様、ありがとうございます♪
これからも応援、よろしくお願い申しあげます!