40歳からのカラーコーディネート

自分に似合う色を身につけるだけで、周囲に好印象を与えられます。装いに無頓着な40代以上の男性必読ブログ。

「着慣れる」ということ

2006-11-21 00:49:16 | Weblog
先日、出張で沖縄へ出かけイベント支援をして参りました。その際、地元の方々の服装に好印象を覚えたので、ちょっとご報告。

沖縄はまるで外国のようで、日中は真夏の気候!タクシーの運転手さん曰く「沖縄では夏は半袖のシャツ1枚、冬でも長袖のシャツ1枚、いつもシャツだけ」。
常夏みたいなものなので、「かりゆしウェア」という沖縄版アロハシャツが正装でも通用する土地柄だと、噂には聞いていましたが、パーティの時、挨拶で壇上に立った地元VIPの方も、ホントにシャツ1枚にズボンの軽装。

ただ、シャツと言ってもやはりひと味違います。
挨拶が終わって、ちょうど私の近くの円卓で歓談されていたので、シャツをしげしげ眺めると、沖縄独特の「ミンサー」と呼ばれる綿織物を使用したハリのある高級生地。
大体、「紬」とか「絣」などの着物にも使われる土地の名産織物というのは、とっても高価。「○○風」ではなく、本物となると本来普段着の織物のはずなのに、今や高級品で庶民には高嶺の花なんです。
ミンサーも独特の素朴な柄で、半幅帯などに使われますが、決して安くありません。

その方は、こげ茶のミンサー(線模様が全体についているのが特徴)のシャツに同系色の無地の茶のパンツ。暑いとは言え、季節は秋なのでシックなアースカラーでまとめ、非常に素敵でした。
フツーの人がシャツをズボンから出してダラ~ッと着ているのとはまるで違い、地元特産品を誇りをもって身につけているのが伺われ、思わず「お似合いですねぇ」と声をかけたくなりましたが、年中、かりゆしウェアを着て、板についている人に私などが褒めるのはおこがましく思えたので、やめました。

この2年で、クールビズがかなり定着した感はありますが、まだまだシャツ&パンツのみできちんとした印象を醸し出すには至っておらず、正式の場所では必ずスーツにネクタイが常識です。
日本の夏はほとんど熱帯なのに、これじゃ拷問。でも、着こなしが悪ければ正式な場所では「場をわきまえない格好」と映り、失礼になるので仕方ありません。

「着こなし」とは「慣れる」こと。とってつけたように普段と全く違う服装をしても、急ごしらえでカッコがつくわけありません。
カジュアルな服装を品よくスマートに着こなすには着慣れることが一番だと心得て、休日の服にも工夫していると、だんだん軽装もキマルようになるはず!
軽装とは、だらしない服装ではないことを自覚することから始めてみましょう。