40歳からのカラーコーディネート

自分に似合う色を身につけるだけで、周囲に好印象を与えられます。装いに無頓着な40代以上の男性必読ブログ。

男の着物

2009-01-03 01:37:11 | Weblog
明けましておめでとうございます。
すっかり更新をさぼっておりますが、本年もよろしくお願い申しあげます。

年末年始にかけて歌舞伎観劇や初詣で人の集まる所に出かけると和服姿の男性が多いのに気付きました。
年末には男の粋な着物の着こなしについてNHK教育テレビでもやってましたね。

大体、皆さん、紬なのかしら?
黒っぽいお着物が目につきました。
でも、白っぽい大島なんかもオシャレですよ~。
色が明るいと汚れが目立つと敬遠しがちですが、実は濃い色だって結構汚れは目立つんです。
黒だと襟の折り返し部分の汗じみは白っぽい線になりますし、綺麗にしまわないとカビもついてしまいます。

個人的には、大勢が着ている黒よりも、着物だってやはり自分に似合う色を選んでほしいと思います。
ベージュなんかも温かみがあって素敵なカラーです。

せっかくなので、手入れが楽そうとか長く着れそうといった経済事情にとらわれず、お好きな色の着物を1枚、誂えていただきたいです。
似合う色じゃないと、和服でも着たくなくなるものですから。

男性の和服、大歓迎!今、「和」が注目されているのでどんどん挑戦していただきたいです。
私で分かることなら、ご質問もお受けしますよ~。

秋色

2008-09-14 21:40:36 | Weblog
まだまだ暑い9月。でも、この時期なると気分だけはちょっと秋ですね。
だから、服装も工夫したいものです。

婦人服の世界では「秋色夏素材」というものが、ここ数年ですっかり定着したのをご存じでしょうか?
つまり、暑くても9月ともなるといつまでも夏の明るい色や鮮やかな色では何となく落ち着かなくなるため、素材は薄手の夏ものでも、色だけはシックな秋のものにしようというコンセプトで作られた洋服のことです。


そうなんですよね~。ブルーや白、黄色といった夏に爽やかだった色は季節の移ろいと共に何となく、色褪せてくるんです。
何と言うか着古した感じ。
なので、男性もいつまでもクールビズで活躍したノーネクタイ用の軽快なシャツでは夏をひきずっていては、やや哀しい。
新鮮味というものが失われていることに気付きましょう。

この時期、ボトム(パンツ)だけでも秋色にしてみてはいかがでしょう。
やや濃いめの茶、紺、黒、チャコールグレー等々。
暑いのは何と言っても上半身。まだネクタイはしたくない方々は無理せず、立ち襟の半袖で構わないと思います。
その際、ボタンホールの糸がピンクなどの綺麗な色合いのものは夏物と考え、ボトムと合わせた色にするとちょっとしたことですが、大変オシャレな雰囲気になることを保証いたします。

色づかいは3色で

2008-06-08 23:10:16 | Weblog
今日、歌舞伎座に行ってそこに置いてある冊子の記事に「なるほど~」と思いました。
着物の専門家のアドバイスですが、着物を粋に着こなすコツは3色でまとめることだそうです。
これが江戸風。上方だと色とりどりでいいんですって。派手好みと渋好みの差ですね。

これって、洋服にも言えますよ。
1色だと淋しい。たとえば、黒オンリーだとほとんど喪服。
白黒2色だと落ち着くけれど、制服みたい。
そこに差し色をひとつ加えるとオシャレ度が上がって人と区別化できるんです。
黒の革ベルトの時計ではなく、金色かシルバーのブレスタイプにするとかね。
これからの季節、クールビズで軽装になるので気を抜いていると単にだらしない印象になりかねません。
差し色は全体をピリッと引き締める効果があるので、いつもと違う色の小物などを取り入れてみましょう~♪

ずいぶん、さぼってスミマセン(^^;ゞ

2008-05-24 20:59:36 | Weblog
異動で仕事がとんでもなく忙しくなり、月1更新もできぬまま2か月過ぎてしまいました。なのに、いつもご訪問くださる方々、本当に申し訳ありません!

仕事が忙しくなると、精神が荒むというか何でもないことにイラついたりします。
こういう時こそ、色の効果をイイとこ取り!
異動先の人たちから「白が好きなんですね~」「今日も爽やか!」と声をかけられるのは、意識して顔の近くに明るい白色をもってきているから。座って仕事をしていると上半身しか見えませんので。
ただでさえ、黒の似合わない私。カリカリしている時に黒づくめだと精神的にもカラー的にもマイナスなんです。

この季節、木の芽時といって、体調を崩しやすく、五月病、鬱陶しい梅雨と続きます。「病は気から」というのは、お医者さんもある程度、認めているそうです。自分を追い込まないように、気分や体調が優れないときは、自分に似合う色の中から明るい元気カラーをチョイスしてみましょう!
なければ、買い物に出かけるのもいいでしょう。
バーゲン時期でないので種類豊富に揃っています。ネクタイ一本で気分が変わるなら安いもの。
たまには、意味なく、良いものを買うことも薬です。

結婚式

2008-03-16 01:37:29 | Weblog
春めいてきました♪今朝、電車の中で、いかにもこれから結婚式に招待されて出かけますっ!という服装のオジサマを見ました。

お定まりの黒の礼服。白シャツに白ネクタイ、胸ポケットには白いチーフ。
しかし、いけませんなぁ~。

まず、白ネクタイが黄変してる……。シルクって、使っていないのにすぐに変色するんです。特に白色は未使用でタンスにしまっているだけでも、なぜか色が変わるので、始末が悪い!
1回でもしめた白ネクタイは目には見えない手あかや汗で汚れているんです。それが、しまいこんでいる間に熟成(?)し、なんともいえない汚れ色に……。こうなるともうクリーニングしても無駄。一度変色したものは戻りません。当分使う予定がなければ、使用後すぐにドライクリーニングしたほうがよいでしょう。

次に靴下。何と、地色は黒ですが、白の太いストライプが入っているんです。ご本人はおしゃれのつもり?でも、やはり黒ズボン、黒靴には無地の黒ソックスでしょう~。黒でも綿はダメですよ。カジュアルだから。

そして、セカンドバッグがいい加減。普段お使いになってるものらしく、くたびれた黒革に若々しいキャメルカラーの縁取りで完全にカジュアル系。
60がらみのオジサマ、それはないですよー!!

最後に靴がいけません。これもいつも履いているような黒のスリッポン。フォーマルな場には必ず、黒の紐靴というのがお約束です。
スポッと楽に履ける靴と違って、丁寧にひも結びをしなくてはならないキチンとした雰囲気が正式な場所に出かけるときの男性必須のマナー。
もちろん、ピカピカに磨いてねっ♪

ロシアの町並み

2008-02-11 22:45:46 | Weblog
先週、先々週とTBS「世界遺産」でサンクトぺテルブルクをやってましたね。
年末に私自身、旅行したこともあり、懐かしいような気分で観ました。
美しい街並みが映し出された時、現地ガイドの案内を思い出しました。

建物が、どれもクリーム色や薄緑、水色といった淡い色合いで縁取りは大抵、白。なんだかとっても可愛らしい建物が多いんです。ある地区限定でなく、どこに行っても同じような色調。

ガイド氏、曰く「日差しのないロシアの冬は長く陰気。少しでも明るい気分にするために建物の色はこういうパッときれいな色に統一することになっている」。
へぇぇ~、ロシアがねぇ、と正直驚いてしまいました。
何となく、そういうことを気に掛けるお国柄だと思っていなかったので……。

かたや、日本では冬になると、表現できないような澱んだ色のジャンパーやパンツのおじさまが多くなるのですが、なんでわざわざああいう暗い色を選ぶかなぁと常々疑問でした。
くすんだ鈍い色みは背筋が縮こまるような不景気さに満ち満ちているんですよね~。不吉!

一見、お堅いロシア人も可愛らしい色をつかって気分を盛りたてようとするんです。しかも、お金のかかる家で!
洋服なんていくらでも買換え可能なんですから、暗い色がお好きな人でも寒い冬には温かみのある綺麗なカラーを身につけるほうが絶対、周囲にもいい影響を及ぼします。

気の利いた話をたくさんしてくれたガイド氏はとっても知識豊富で日本語はペラペラ。日本に1年いたことがあると言っていたけれど、地方のことまで異様に詳しい。皆がいろいろ尋ねても個人的な話はしたがらない。
ツアー客同士で「彼は絶対、冷戦時代のスパイの生き残りだよね」とささやき合っておりました(^^;

大人の贅沢服

2008-01-26 21:51:18 | Weblog
俳優の辰巳琢郎が、あるリゾート会社の会員誌に載っていました。
私も毎夏利用する会員制ホテルのロビーでにこやかに微笑む、膝から上の立ち姿の写真ですが、惚れ惚れする見事なカラーコーディネート。

シャツは黒に近い濃い紫色。襟がかなり高く立ち上がり(あごのラインにかかるほど)、カフス幅も広いドレスシャツ。ボタンは白。ノーネクタイです。

パンツは黒みがかった焦げ茶(もしくはチャコールグレー?)。縦にはっきりと見て取れるオフホワイトのストライプが走っています。細いのとやや太めのと交互の縞で、結構派手。
ちらりと見えるベルトは布製?パンツと同系色で、かなり目立つステッチが。色は白なのか、黄土色なのか、カメラアングルの都合でよく分かりません。

ジャケットはクリーム色の無地。オーソドックスなテーラーカラーで、胸ポケットには明るい藤色のシルクのチーフをふわっと差し込んでいます。上着のボタンは茶色?とにかく生地と同系色でなく、目立ちます。

仕上げはスカーフ。幅20センチ程度に畳んで(おそらく半分?)首からサッとかけているだけ。すとんと収まりがいいのはシルクウール?
丈もベルトバックルのこぶしひとつ分ほど下で、あまり長くたらしていません。

全体にかなり凝っているものの、さりげなく力を抜いて身につけているのでキザにならず、素敵♪
ファッションコーナーでないため、色やデザインが今ひとつ鮮明ではないのですが、パッと目に留まる装いです。

一見して、かなり贅沢な装い(材質等)ですが、どこにもブランドロゴなどなく、非常に上品。なのに、遊び心にあふれています。
こういうドレスシャツはなかなか着る機会はありませんが、ネクタイを外してもビシッときまるので、持っていて損のないオフの必需品。
夏に流行りましたが、冬服でこれをやるのがまた粋ですね~。

大人の男性なら上質素材で、ビジネスシーンではありえないような色合わせを楽しむ贅沢も許されるのではないでしょうか。
しかし、この色合わせ、女性も使えそう。私は紫は苦手ですが、クリーム色と茶色で、トライしてみよう!

新年おめでとうございます

2008-01-02 00:44:17 | Weblog
新しい年になりました。
いつもご訪問くださる方、偶然お立ち寄りくださる方、皆様にとって今年が平穏で実りある1年となりますよう心から祈念いたします。

なかなか情報がアップできず心苦しいのですが、新規にアップすると一度に3ケタものご来訪者があるようで、心から感謝しています。
活発な活動ができませんので、何らアクセスアップの試みもせず、細々と続けている身としては感謝に堪えません。

できるだけわかりやすい例を挙げて、日々の装いのお役にたてる助言ができるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願い申しあげます。

普通のスーツを普通に着るということ

2007-12-26 01:22:29 | Weblog
先日、服飾デザイナーの稲葉賀惠さんが「オジサマ世代は普通のスーツを普通に着るのが一番」とのご意見を新聞に載せていました。
深いです。デザイナーならではの真理をついた、まっとうなご指摘です。

ヘンに流行を追ったり、若者に媚びて年齢不相応なものを着るのは、確かに、はたで見ていて少々辛い。無理してるなぁ、と……。
もちろん、これは女性も同様で、後姿はヘアスタイルもファッションも10代、20代ってカンジなのに正面から見ると明らかに中年婦人で、同性から見てもギクッとすることがあり、男性に限ったことではありません。

例えば、最近、男性のスーツも細身が流行ですよね。
でも、どんなに痩せた人でも若いときとは肉の付き方が違うので若い人用に作られたサイズの服を入るからといって着ていると妙にピチピチしてブキミなこともあります。
そういう時は、やはり自分の世代のスーツを作っているメーカーやブランドで最新のトレンドをちょっぴり取り入れたものを選べは安心。
体の欠点をうまく隠したパターンになっています。

色も同様。冬の白は本当に素敵で、今年はコートでも登場していますが、どんなに白が似合う人でも年齢と共に絶対、顔色はくすみます。
特に男性は女性と違い、メイクをしないのでそれをカバーする手段がありません。
白のセーターやブルゾンなどを着るときは、白が得意なウィンターの人であっても、純白は避けて、少し、彩度を落としたもの(ギラギラしない色)を選ぶと顔映りが良くなります。
特に冬は顔色が悪くなりがちなので、他の季節とは異なる考え方も必要だと私は思うのです。

しかし、普通のものを普通に着ているのに、「どこがどうというわけでないのに、あの人はカッコイイ」と佇まいに憧れられるような存在になるには修行しかありませんね。
一見、簡単なようで、実はすっごく難しいことを要求しているイナバヨシエなのでした。



ピンク色は不真面目か?

2007-11-27 01:08:50 | Weblog
今朝、会社のエレベーターでピンクのポケットチーフをしている男性がいたので、「綺麗な色のチーフですね」と声をかけたところ、「そうですか。不真面目という人もいます」と返されました。

「え~、そんなことないですよぉ」と驚いて、それ以上何も言えませんでしたが、後になって、なぜ「お似合いですよ」「変わったことを言う人がいるもんですね」と、もっと前向きな言葉をかけなかったのかと悔やみました。
だって、数時間後にまた見かけたとき、その人、胸のチーフを極力見えないように押し込んでいたんですもの。

男性の「ピンク」イコール「不真面目」だなんて!
漫才師のようにピンク色のスーツを着ているわけでなく、アクセントカラーとして身につけているのですから、ビジネスシーンで何の違和感もありません。
しかも、その人は一見して、寒色系の濃く鮮やかな色彩群が似合うウィンターに属すると思われるので、綺麗なピンクはまさにベストカラー♪
シャツもお揃いで限りなく白に近いアイシーピンクの無地。そこにダークグレーの無地スーツ。定番の取り合わせではありませんか!

うがった見方かもしれませんが、そういう綺麗な色、鮮やかな色にほのかな憧れを抱くものの、気が引けてチャレンジできないって男性が、嫉妬まじりに「不真面目」、なんて評しているのかもしれませんよ。
アクセントには普段、スーツやシャツでは身につけないようなパッとした色をもってきてこそ、ポイントとなります。ボヤ~と埋没しているようなら、せっかくの工夫も周囲にアピールできません。
青は男色、桃色は女色というような、色に関する昔ながらの固定観念はあまり大事にし過ぎないように……(^^;