コドモの王国

文部科学省解体による教育自由化で、
効率のいい学習方法が日本中に広がる、
と思っているブログ。

美しき獣、一匹。

2008年07月13日 | weblog
戸田忠雄さんの書かれた『「ダメな教師」の見分け方』を
読み終えました。

このブログで、紹介したい事はまだまだあるのですが、
おっしゃってる事は、他業種のように競争原理を入れて、
顧客である生徒、及びその保護者の利益向上を目指せよ、
という一点に集約されていると思います。

そしてそのことに反対する教師、教育関係者の言い分を、
元・教師であり、校長であった経験から、それがいかに
自分たちに甘く、競争原理の中で生きている世間には
通用しないものかを、あらゆる事例をあげて説明して
いる。

それは戸田忠雄さんを絶賛している私ですら、
しつこいな、と思うほど、繰り返し主張されます。

でもそれほど、しつこいと思われても、主張を
繰り返さなければならないほど、この教師のために
ある教育システムは強固であるのです。

責任者が実は不在という、官僚国家らしく、
権力を握ってるくせに責任を取ることを回避する
仕組みを作り上げてるせいで、何十年と問題を
先送りし続ける。

そういった中に「教育」も入ってるせいで、
誰もこの教育システムの責任をとらず、
持続すること自体が目的になって、持続し続けている。

「もう疲れた、何を言っても変わらない。
もういいよ、勝手にしてくれ・・・・・・・・・・」

と、諦めたくなるのが、《システム》相手に主張してた
人々の本音じゃないだろうか?

その中でファイティングポーズを崩さず、
血まみれになった拳で《システム》に挑み続けてる。

戸田忠雄さんという人は、私の眼からは
美しき破壊者であり、破壊した世界は
前の世界より、生徒も、そして教師も、
笑顔でいられる、そう確信しているから、
戦いから逃げないのだ。





生活の向上

2008年07月13日 | weblog
【『「ダメな教師」の見分け方』(戸田忠雄・著)より】

日本の消費者は、よい意味で世界一「うるさい」と
言われています。

値段が安く、品質がよくてもダメ。アフターサービスも
必要で、接客サービスが悪いとバツがつきます。

「うるさい消費者」が、経済社会の進歩発展と、
国民生活の向上に貢献しています。

学校とは大違いです。


肥大化

2008年07月13日 | weblog
【『「ダメな教師」の見分け方』(戸田忠雄・著)より】

学生が、大学を卒業して会社に就職すると、新人研修から
はじまり、配属先で鍛えられます。

先輩、上司、取引先、お客などに囲まれ、揉まれ抜きます。

3年間ぐらいは、一人前の戦力にならない月給泥棒みたいに
いわれ、肩身の狭い思いをしながら、仕事を覚えていきます。

教師のほうといえば、教員組合がバックアップしていたうえに、
上司たる校長や教頭に叱られることもめったにない。

しかも、教室の中では、先生として子どもたちの前に
君臨できます。

サラリーマンのように、叱られてナンボというところはない。
だから注意されたり叱られたりすると、すぐ傷つく。

保護者にクレームをつけられただけで、教師生命に関わる
とばかりに大騒ぎします。

能力は伸びなくても、プライドだけは肥大化することになりがちです。

学生を、学校につなぎとめるために。

2008年07月13日 | weblog
学生が、学校にやってくる。

それが「当たり前」と思っている視点では、
見えないものを見るために、
学生を、学校につなぎとめるために、何をしなければならないか?
という視点で、私の意見を書きます。
     ↓
学生を、学校につなぎとめるためにやること。
その1・強制的に学校に来なければならない状況を作り出す。
【義務教育の小学校、中学校の9年間はこれです。】

その2・社会や企業と連携して、「高卒」「大卒」でないと、
資格を取るための受験が出来ない、就職の面接もしてもらえない
状況を作り出す。
【実際、社会の仕組みはこうなっている。】
アホくさ!くっだらねえんだよ!このクソ現実!!
そういう状況を作り出され、学校に行かざるおえない生徒が味わっている現実がこれだ!!
     ↓
小学校5年生のA君は、算数が苦手です。
小4の2学期でつまずきました。
算数の授業中に、担任の先生に言いました。
「ぼくは5年生の授業が分からないので、4年生の教科書を
持ってきました。ここから分からなくなったので、
問題の解き方を教えてください。」

担任の先生は怒りました。
「勝手なことをするんじゃない!5年生の教科書を
開いて、授業を聞きなさい!」

A君は仕方なく5年生の教科書を開き、分からない授業を
聞かされ続けました。

それから3年後。

中学2年生になったA君は、数学が苦手です。
小4の2学期でつまずいたままです。
数学の授業中に、担当の先生に言いました。
「ぼくは中学2年生の授業が分からないので、小4の教科書を
持ってきました。ここから分からないので、
問題の解き方を教えてください。」

担当の先生は怒りました。
「勝手なことをするんじゃない!中2の教科書を
開いて、授業を聞きなさい!」

A君は仕方なく中2の教科書を開き、まったく分からない授業を
聞かされ続けました。

小学校で3割、中学校で5割、高校で7割の生徒が、A君のような目に遭います。
朝の8時過ぎから、昼の3時過ぎまでの授業の積み重ねは、
無駄で無意味なものでしかなかったのです。
学校の授業とは、
生徒の学力を上げるために、存在しているのではなく、
教師が決められた授業内容を、決められた速度でこなすために存在しているのでした。


おやおや、A君の小5の担任の先生と、中2の数学の先生が、
TV局から教師という職業について、質問を受けています。
2人とも同じような事を、照れくさそうに喋っています。

「いやー、教師である私たちの方が、生徒たちから
教わる事が多いですねー。」
TV局の人は感動して聞いています。

A君はアホらしくなって、床にツバを吐き捨てました。《おわり》




ケータイ電話会社の努力

2008年07月13日 | weblog
自分が加入している、ケータイ電話のショップに
行きました。

そこで今までと同じサービスを受けれて、
かつ月々の料金が半額になるというので、
そちらに料金プランの変更をしたのです。

お客である私ばかり得をするので、そちらには
どんなメリットがあるか、訊ねました。

すると、今までなら私が他のケータイ会社へ
移ると、3000円ぐらいの違約金で済んでいたのが、
この半額のプランを受けた後だと、9000円ぐらい
払うことになる。

つまり、この高くなった違約金のせいで、顧客が
別のケータイ会社に移るのを防ぐメリットがあるのだ。

私にとっては、別のケータイ会社に移る気など
さらさら無いから、違約金は払わなくていいし、
月々半額になるし、いい事づくめだ。

当たり前だが、この顧客にとって得をする素晴らしい事は、
市場原理で揉まれた、ケータイ会社同士の競い合いから
生まれているのだ。

もし学校も、市場原理で揉まれ、競い合ってたら
どうなってただろう?

勉強の得意なお子様なら、小・中9年間の授業を
8年で済ませます。

いやいや我が社なら、7年で済ませて、いじめ対策も
万全です。

いやいや弊社なら、さらにお得なサービスをつけて・・・・

と、いうようになってたろう。

10代という、頭も心も柔らかい時期に、
そんな黄金期に今の教育システムって、
ほとんど犯罪に近い進歩の無さだ。

私は大げさに言っているのではない。

学校の敷地内から、一歩外に出たあらゆる職業は、その競争の中で生きているのだから。











「おはようコラム」より

2008年07月11日 | weblog
【おはようコラム 「なぜおきた?教員採用汚職」より】

(阿部キャスター)
 大分県の教員採用をめぐる汚職事件。教育委員会の幹部職員による疑惑が広がりを見せています。事件の背景に何があったのか、早川解説委員に聞きます。
       
Q1.事件は大分だけにとどまる問題ではないはずだと思った人も多いと思います。背景にはどんなことが考えられるのでしょうか?

A1.共通する問題を3点あげたいと思います。1つは採用事務の閉鎖性。2つめは教育委員会の中の意外に狭い教員世界。3つめは地方で高い教員人気。まず、採用の閉鎖性ですが、問題の作成や採点結果の集約、結果の判定は、厳密性を確保するという理由でごく限られた人たちだけがかかわっています。それが閉鎖性につながっています。試験で人物が正当に評価されないという批判を受けて、透明性の確保が課題になり、今では筆記試験の問題はすべての教育委員会で公表されるようになりました。ところが、問題の解答も選考基準も公表していないという県が8県あって、大分もその一つです。透明性の点で遅れをとっていたと批判されても仕方のないところです。
           
Q2.意外に狭い教員世界というのはどういうことなんでしょうか?

A2.教育委員会の中でも、小中学校はほとんどが市町村立であるために、県の職員が教員人事には深入りしないという慣例が残っています。そのために校長や教頭の経験者が教育委員会で人事を担当する、しかも少数の人に権限が集中する。県によっては、教育委員会のトップである教育長でも、採用ばかりか、校長・教頭への昇任といった小中学校の人事には口を差し挟めないといったことも聞かれます。
 3つめは地方で高い教員人気。全国的にみると高齢教員の大量退職に伴い採用の間口が広がり、かつては2桁を超えていた倍率が昨年度は4点6倍と下がっています。ところが、地方では、少子化や過疎化の影響で定員は増えないのに、先生は比較的待遇のよい安定した職業として人気が高い。そこで倍率が高く、大分県は小学校の場合11点9倍という狭き門が続いています。
             
Q3.今後この問題をどう考えたらよいのでしょうか?

A3.教員人事をめぐっては疑念をもたれやすいことをもう一度認識して、ほかの都道府県でも、足元で不正が行われていないか、改めて点検を求めたいと思います。大分では今月19日から採用試験が始まりますが、各地でも同じ時期に行われます。事件の徹底解明と疑惑をもたれない透明性のある試験の実施を期待したいと思います。






教員採用汚職

2008年07月11日 | weblog
教員採用汚職 金で買われた「教員」の地位(7月9日付・読売社説)
 大分県で教員不信を助長する不正が、次々と明るみに出ている。膿(うみ)を出し切り、早急に信頼回復を図らねばならない。

 小学校教員の採用試験で、小学校長らが自らの子どもを合格させるよう県教育委員会幹部らに頼み、現金や金券をやり取りした贈収賄容疑で逮捕された。

 受け取った幹部の1人は、県教委で教育長に次ぐ立場の元教育審議監で、退任後も市教育長という要職にあった。ほかの逮捕者も、県教委の課長級の参事や小学校の校長、教頭だ。

 保護者から、「ルールを守るよう指導する人間の犯罪を子どもたちにどう説明するのか」と憤りの声が上がるのも、当然だろう。

 地方教育界の組織的な不正は、20年近く前にもあった。教員採用をめぐって、1990年に山口県の教育事務所長が賄賂(わいろ)を受け取っていたことが発覚した。その際、小中学校の校長3人や市教育長らも贈賄罪で略式起訴された。

 また、2年前に大阪府教委で非常勤講師の採用に絡み、6年前には富山県教委で人事異動に絡み、汚職が摘発されている。

 だが、教訓は全く生かされていなかった。今回はより深刻だ。

 まず合格点に満たない者の点数を水増しし、合格させていたことである。本来なら合格していたはずの受験者には許し難い不正だ。水準に満たない“教員”の最大の被害者は、教わる児童である。

 さらに問題なのは、校長や教頭の管理職任用試験でも疑惑が浮上していることだ。

 ほかに、小規模校の校長が県教委の参事に異動が決まった後、現職の教育審議監に「あいさつ」名目で金券を贈っていたことが判明している。金券などを贈ることが常態化していた可能性もある。大分県警は徹底解明してほしい。

 県教委は今回の事件を受け、改善策をまとめた。教員採用試験を県の一般職員の採用に当たる県人事委員会と共同で実施する形にしたが、まだ不十分だ。

 文部科学省が毎年、各都道府県と政令市の教委から受けている報告では、20教委が評価の観点や方法など採用選考基準を公表しているが、大分県は入っていない。悪弊を断ち切る対策が必要だ。

 他の教委も、「他山の石」として自らの足元を点検すべきだ。

 教育界では様々な教員の資質向上策が出されているが、教育者にふさわしい能力と意欲を備えた人材を適正に選ぶことが先決だ。文科省も県教委任せではなく、対策を練らねばなるまい。

(2008年7月9日01時58分 読売新聞)