コドモの王国

文部科学省解体による教育自由化で、
効率のいい学習方法が日本中に広がる、
と思っているブログ。

「いじめ」は教師の責任か?

2006年11月26日 | weblog
と、いう番組が今、BSで放送してます。

私は、いじめを起こしている生徒側に問題が
あると思っていて、教師にも責任はあるのかも
しれませんが、おのずと限界があるものだと
考えています。

例えるなら、
『教室』を『町内』、
『教師』を『町内会長』、
『普通の生徒』を『普通の町内の人』
『問題生徒』を『町のチンピラ』
と、すると、

チンピラが、町内の人に嫌がらせをしているので、
町内会長さんが注意しに行く。
わかりました、と改心するチンピラもいるでしょう。
でも逆らうチンピラも当然います。前よりも問題行動が
エスカレートする事もあります。
町の人は怖いので、町内会長さんに相談できません。
また町内会長さん自体、チンピラがその気になった
悪事を止める力はありません。

普通こうなったら、町内会長さんの手におえないレベルに
なれば、『警察』がこの問題にあたります。
合法的に拳銃を所持し、逮捕したりすることの出来る、
全国組織『警察』。

「いじめ」も教師が注意してなくなるレベルなら
対処すればいいと思います。

でも傷害事件、恐喝のレベルになったものは、
警察が対処する問題で、その時点で教師が
対応できる範疇ではないと思っています。

だから問題児を「出席停止」するのは、
どちらなのかを検討するためにあるのだと。

この問題児は、教師レベルで対応できるのか、
警察レベルで対応しなければならないのかを。
                  



いじめた生徒は出席停止に…教育再生会議が緊急提言へ

2006年11月25日 | weblog
学校でいじめによる自殺が相次いでいる事態を受け、安倍首相直属の教育再生会議(野依良治座長)は25日、いじめ問題に対する緊急提言を来週にもまとめ、公表する方針を固めた。

 都道府県や市町村の教育委員会に対し、〈1〉いじめた児童・生徒に出席停止など厳しい対応を取る〈2〉深刻ないじめ問題が起きた場合に備え、緊急に学校を支援する態勢をつくる――ことなどを求める。

 同会議は来年1月に中間報告を作成する予定だが、自殺問題を重く見て、法改正などが不要の緊急対策を早急に打ち出すことにした。文部科学省も速やかに対策を講じる考えだ。

 学校教育法では、「児童の性行不良で、他の児童の教育に妨げがある時」は、市町村教委は保護者に対し、その児童の出席停止を命じることができると定めている。具体例として、傷害、心身の苦痛、財産上の損失などを与える場合を挙げている。
(読売新聞) - 11月25日14時41分更新

【おおっ!素晴らしい!
 数十年も前からやるべき事をやっとやるのか、
 と皮肉も言いたいところですが、とにかく良かった。
 いや、本当に良かったです。】
                        




金八先生『腐ったミカン』

2006年11月23日 | weblog
伝説の学園ドラマ「3年B組金八先生」。

高視聴率番組で、この番組の影響を受けた
人は、数百万、数千万人いたと言われたとしても
納得するほどの素晴らしいTVドラマ。

特に「理想の教師像」を日本人に植えつけた
のはこの人気番組と言って過言ではないほど。
「夜回り先生」に世間が拍手喝さいし、
なんて立派な先生だ、と思うのは、その姿に
金八先生をダブらせるせい。

名シーンだらけのこのドラマでも、一番有名
なのが『腐ったミカン』の話。

札付きの不良少年・加藤を学校から追い出そうと
する一部の学校・教師達に、担任教師の金八先生が
問題児を腐ったミカンのように捨てないでください、
彼等も人間です、と熱弁をふるう感動の話。

私もこの場面大好きで、見るたびに涙ぐみ、心の中で
こう叫びます。
「いいぞ!金八先生!日本一!!」

その影響で、
問題児を教室内にとどめて更正させる「善」、
問題児を教室外に排除して更正させる「悪」、
というのが頭に刷り込まれました。

でも現実はどうでしょう?
問題児は教室から排除されないため、ますます悪質化し
被害者が自殺をして世間が取り上げるまで、やりたい
放題。まわりの生徒は自分が狙われないため、傍観者と
なって良心の呵責に苦しむ。

その現実を頭に入れて「金八先生」を観ると、
あの『腐ったミカン』の本当の主役は、
金八先生ではなく、問題児・加藤なんだと
いうのがよく分かる。

加藤が更正するからこそ、金八先生は「素晴らしい
教師」の評価を得ているんだという事。

加藤が言うことをきかず、周りの生徒を脅し、仲間を
作って、やりたい放題。逆らう生徒、弱そうな生徒は
見せしめにいじめて、他の生徒を威圧する。
そうしていたら、金八先生は「理想論を教室に持ち込んで、
大部分の生徒の安全をおびやかしたダメ教師」という
評価になる。

そして『現実』の教室って、残念ながら
「問題児・加藤」がやりたい放題している風景が
日本中に広がっている。

理想論を教室に持ち込んで、大部分の生徒の
安全をおびやかした風景が。

                




中間の『排除』

2006年11月17日 | weblog
悪いことをすれば、罰が与えられ、排除される。
それに懲りて、悪いことをやめようとする。更正する。

この基本が、学校、教室では行われない。
だからいじめの加害者はつけあがり、増長する。
周りの生徒も、排除されず居座っているものだから、
逆に加害者側の顔色をうかがうしかない。
それがますます加害者側の主導権を強める。

「鑑別所」「少年院」に入るぐらいの悪いことを
しない限り、教室にいれるのだ。

なんで教室と少年院の【中間】を作らないんだろう?

たとえば、家の中で悪いことをした子が、
「押入れに閉じ込められる」ぐらいの『排除』を。

今のままでは、加害者の生徒も少年院に行くまで
悪事をエスカレートするしかない環境にいるのだ。



韓国では『出席停止』

2006年11月16日 | weblog
昨日の「ズームイン朝」の中で、韓国での
いじめ対策を取り上げていました。

韓国でも、いじめが社会問題になり、その
結果、いじめをしている加害者の生徒を、
個人、またはグループで出席停止にする
処分を全国で実施しているそうです。

こんな事は、教育の素人の私でも分かる事です。

それを今だにしようとしない日本の教育関係者は、
プロのはずなのに、身の保身のため、思考停止に
おちいっているとしか思えないのです。

戦時中、学生を戦地に駆り立ててた教育者と、
現在の、思考停止で上の言いなりの教育者は、
何も変わらない存在なのでは、と私の目には
映ります。           


「大人」にも出来ないことを、「子供」にさせる無理。

2006年11月11日 | weblog
いじめによる自殺問題が、テレビ等で取り上げられて
いますが、最近見たなかで、違和感をおぼえたものを
書きたいと思います。

学生達を集め、「いじめ」について考えさせます。
そして中学生ぐらいの代表者が、いじめを目撃しても
何もしない傍観者だった自分たちを恥じ、これからは
いじめに立ち向かっていこう、と言う結論を発表し、
めでたし、めでたし、という形で終わります。

「は?」と、正直思いました。
出来もしない理想を掲げ、何十年と問題解決にならない
ことを言う、この無責任で自己満足なことを
「まだ言ってるの?」と率直にそう思ったのです。
                        
学生が置かれている「警察」が存在しない教室という
空間。
大人だって警察が存在しない空間で、問題行動する人物に
出会い、そこでいじめを目撃したら、見て見ぬふりをする。
理由は簡単。報復が怖いから。

大人に出来ないことを、子どもにさせようという無理。

子どもたちが、「良心の呵責」にせめられて可哀そう。

学校内に、警察力が発揮できるようにするべき。
そう考えます。




11月2日付・読売社説 [必修逃れ救済]「“騒動”で見えた高校教育の課題」

2006年11月03日 | weblog
 原則70回の補習で救う――。

 全国540に上る公私立高校で、生徒が卒業に必要な科目を履修していなかった問題で、政府の救済策がまとまった。

 履修漏れが2単位(50分の授業で70回分)を超える生徒でも、70回の補習とリポート提出などで単位取得を認める。2単位以内の生徒には、一部の補習免除など弾力運用を認める。卒業生の過去の履修漏れは不問に付す。

 これらの救済策を検討する過程で、与党内からは、履修漏れの3年生の7割以上を占める2単位不足の生徒について、補習の負担を50回まで軽減すべきだとの主張も出ていた。

 文部科学省は、学習指導要領の法的拘束性やルール維持にこだわった。「生徒に罪はない」という声に、なし崩し的妥協をすれば、自ら指導要領の拘束力を否定することにもつながりかねない。

 受験を控えつつ、きちんと必修科目を履修してきた生徒たちにも不公平感を生む。譲れぬ最低ラインとして「70回」を強調した。「弾力運用」を認めたのは、救済の「スピード」を意識しつつ与党側との着地点を探った結果だろう。

 これ以上、生徒たちの動揺、受験への不安感が募らないよう、関係者は十分に配慮してほしい。

 今回の騒動は一体何だったのか。その検証作業が必要だ。

 必修逃れは5年ほど前にも広島、兵庫などの高校で発覚した。文科省は各教委の担当者を集めた会議で口頭指導するだけで、全国調査などは行わなかった。

 必修逃れは、多くの高校で「公然の秘密」として次年度に引き継がれ、教委には虚偽の履修届が提出されて来た。

 その教委も「知らなかった」では済まされまい。必修逃れの高校の校長が後に教育長になったところもある。

 規制緩和の一環として、教委の廃止論も出ていた。今回、必修逃れや「いじめ自殺」への対応のまずさが露呈したことで、教委の監督機能や問題対応能力を高めるための検討が「教育再生会議」で始められることになった。教委の役割を、根本から議論してほしい。

 学習指導要領をどう見直すか。受験偏重の今の高校教育をどう改善するか。行政と現場に突きつけられた課題だ。

 「大学入試が高校以下の教育内容を決めている」。そう言われるほど、「受験」をゴールとした教育の道筋が敷かれてしまっている。

 そこに生じた「ひずみ」の一つが、今回の必修逃れだったと言えよう。

 大学入試制度を見直すための、腰を据えた論議も必要だ。

(2006年11月2日1時55分 読売新聞)


【『学問』を学ぶ、教える、という理想から余りに隔たりのある
今回の騒動。

「予備校化」しているのが現実なら、「学校」と「予備校」の
垣根を取り払えばいいのに。

高校の卒業証書がないと、大学受験出来ないのをやめればいいのに。
小学生だって誰だって、大学受験出来て、成績がよければ合格し、
大学生になればいい。

今の高校にそれを反対する資格はない。】
                          






福岡いじめ自殺:事件後も別の生徒に繰り返す 同グループ

2006年11月03日 | weblog
 中2男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中で、この男子生徒をいじめていたとされるグループが事件後も別の生徒にいじめを繰り返していたことが分かった。学校側は遺族側に「再発防止を目指す」と繰り返しているが、いじめ対策が進まない現状が浮き彫りになった。

 複数の関係者によると、新たないじめを受けているのは自殺した男子生徒と同じ学年の別の男子生徒。暴力的な行為はないものの、言葉によるいじめだったという。

 男子生徒の自殺後、間もなくいじめグループが別の男子生徒を対象にしたいじめを始め、見かねた他の同級生が保護者に相談し、保護者が学校側に通報した。学校側はこの保護者に「実際に新たないじめがあるかどうか調査中」と説明しているという。

 同級生の保護者によると「いじめのやり方は亡くなった男子生徒と全く同じと聞いている。学校は一体何をしているのか」と憤っている。

 自殺した男子生徒は自殺直前に7人の生徒からいじめを受けていたことが判明している。同中にはこの7人を含む多人数のいじめグループがあり、新たないじめもこのグループの生徒が繰り返しているという。

 男子生徒は死の直前まで「消えろ」など言葉によるいじめを繰り返し受け「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」などと記した遺書を残し、先月11日に自殺した。自殺した男子生徒の父親(40)は「また息子と同じようないじめが起きているとすれば許せない。つらい思いをするのは私たちで十分だ」と話している。【船木敬太、高橋咲子】

毎日新聞 2006年11月3日 3時00分
               
 
【警察の力が及ばない『学校』という空間では、いじめている
人間が、大人社会のように「逮捕」され「排除」されず、その
ままい続け、主導権を握り、ますます調子づくのは分かりきった事。

学校や先生も、「警察の力を借りないと、とても無理です。」
と正直に社会に対して訴えればいいのに。

管理できないのに、預かっている子供たちを、「加害者」「被害者」
になるまで放置してるのは無責任だと思います。】