コドモの王国

文部科学省解体による教育自由化で、
効率のいい学習方法が日本中に広がる、
と思っているブログ。

2006年05月29日 | weblog
犬の振りをしろと調教者
獅子 狼の血は蝕まれ
王の児の魂は奪はれた
隷属の季節に傷付いて
檻の中で哀しむ無数の御子達
  
剣と炎を注がれし児は
真理の御顔を観んとして
受難の日日を生き抜ゐた
   
滅びの鞭に反逆し
磨き上げた強靭な牙
旧い夜を裂ゐた者が
次の朝陽の主となる






前兆 (4)

2006年05月09日 | weblog
我々は確かに存在し
誰かが引鉄を引くのを待ってゐる
我々の予言は静かに語る
旧世界を呑みこむ巨大な朝は間近いと



前兆 (3)

2006年05月08日 | weblog
生命を落とすことの無い中で敗北や勝利する
平和に囲まれその嘘を見破りながら
座標を失った箱舟の中で静かに待ってゐる
親には武器と思えないもので日常を固め
既に我々の武装は完了に近づゐた



前兆 (2)

2006年05月07日 | weblog
両親には我々の不愉快を理解出来ない
この裕福さの中で我々が渇望してゐることを
望むものを口にすると耳を塞がれ
両手一杯ある物を与へられる
手軽な快楽に見飽きた瞳は 澄んだ眼差しで見つめてゐる
無関心の仮面の下で 真実を見んとする双眸







前兆[きざし] (1)

2006年05月06日 | weblog
我々はいる
他人と同じ表情をし 同じ服装を身に纏ひ
同じ仕種をして笑ふ 輪郭を消し
代わりになる者が幾万人といる振りをして
街の飾りに溶け込む