イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

47.ヘルモン山

2006年09月12日 | Weblog
 さて、今日の午後の見学は一ヶ所だけ、ヘルモン山のふもとにあるピリポ・カイザリア、アラビア語でバニアスという所です。道中も長いことだし、しっかり身だしなみを整えて外に出ますと、小室さん夫妻がTシャツを手にしています。
「ねえ、これどう? また買ったよ」
「いくら?」
「16ドルだって。ま、日本円にして2千円ってとこかな? 自分で着なければお土産になるし、壊れるものでもないからね」
 さすがです。同じ旅をしても、娘に孫にと家族愛でいっぱいの夫婦たち。私はと言えば、死海の水とヨルダン川の水をいかにして持ち帰るか、シナイ山の小石をどのようにして・・・と、そんなことばかり考えていました。

 いよいよバスが動きました。昼食のエン・ゲブからフルスピードで北上します。途中、ゴラン高原の返還に反対するデモ行進に出会ったり、高原の展望台から、シリア領のクネイトラを遠くに見たりして・・・。標高150m~900mの高原をぶんぶん走るせいか、キイ~ン、キイ~ンと何度も耳鳴りがします。
 山越え谷越え、また山越えて、「銀河鉄道の夜」のあの列車に乗っているような気分です。このまま行けばぶつかるゥ~と思うほど、ヘルモン山がぐんぐん迫ってきました。ど迫力です。標高2千800mというヘルモン山にまた疑問が生じました。
 一年の3分の2が雪に覆われているというのに、なぜこの山が変貌の山と? 本当にこの山なのだろうか。またなぜ、タボール山もそのように言われるのだろうか。

 明日のタボール山を楽しみにしながら、バスの揺れに身をゆだねていると、淡々と語る倉田さんの声が心に染みてきました。

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