たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★大龍寺縁起(2) ご開山さま

2010年05月03日 | 大龍寺縁起
人間で言うところの親子関係が、お寺の関係にもあります。

新規にお寺が開創されたときに住職となった初代住職が
それ以前に元々住職をしていたお寺は親のようなもので「本寺」と呼びます。
逆に本寺にとっては我が子のようなもので「末寺」と呼びます。

現在でもこの本末関係が実質的に機能しているところでは、
相互に協力しながら教化活動や法務に携わっています。





大龍寺が開かれたのは349年前の
寛文元年(西暦1661年)のことです。

ご開山さまと称される初代住職は大盛玄尊大和尚。
「たいせいげんそん だいおしょう」と読みます。

もとは増福山興因寺(現在の山梨県甲府市)の第17代住職で、
この興因寺が大龍寺の本寺という立場になります。

近江出身で甲斐へと移った猪飼家という旗本がおり、
その系属の猪飼半左衛門正景氏が大龍寺開創に尽力していますが、
興因寺とも実質的な交際が無く、詳しい経緯は詳らかではありません。


なお、興因寺の本寺は小田原の大雄山最乗寺(神奈川県南足柄市)で、
最乗寺からすると、大龍寺は「孫末」ということになります。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★新緑の候 | トップ | ★上棟式を修行します »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

大龍寺縁起」カテゴリの最新記事