王子のきつね on Line

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母のトラウマ~トラウマをもった人はあつかいづらいですぞ~

2005年03月31日 14時18分40秒 | Weblog
 浜崎あゆみの歌を聴くと、彼女が幼少のころ受けたトラウマ(心的外傷)がよく現れているのがわかる。"A Song for XX"など、どう聴いても、アダルト・チャイルド(AC)の歌である。あゆは、他人なんで、べつに害はないのだが、じつはわたしの母親もトラウマを抱えていて、それが原因で家庭に波風が立つ。

 わたしは昨日・今日と家にいて、ベランダを補修している。去年の6月に漏水してパソコンが壊れてしまったので、その原因であるベランダを直しているのだ。お昼を食べたのだが、母親が飲みたいと思っていたスープを妹が飲んでしまったので、母親が激怒したのだ。ところがその怒りが尋常ではない。ついに妹もキレて、とても気まずい雰囲気が漂っている。ああ、ベランダ直している最中なのに…。
 まあ、どこの家にでよくあることなのだろうが、母の場合はけっこう深刻である。母親の抱えているトラウマとは、幼少時にじゅうぶんに愛情を注いでもらえなかったというトラウマである。だから、家族から少しでも「ぞんざい」にあつかわれると、そのときの怒りが爆発してしまうのだ。
 たとえば、母が還暦を迎えたとき、某国立大学で非常勤の仕事をしていて、ついついつきあいで、家に遅く帰ってきたら、母親が泣いているのである。理由は、自分が還暦を迎えたのに、誰も祝ってくれないからだというのだ。あわてて謝罪し、改めて誕生日のプレゼントを贈った。しかし、考えてみたら、オレ、そんなに悪いことしたのかなぁ。ちなみに、大学の恩師に聴いたら、「オレなんか家族は誰も祝ってくれなかったぞ」とのこと。
 そして喜寿を迎えたとき、前回のことがあるので、前もって何か欲しいものはないのか尋ねたら、いらないとのこと。それなので、妹が何もプレゼントしなかったら、怒りだしたのだ。いらないといったじゃないか?と妹は不満そうだったが、わたしはこっそりくつしたを買っておいたので、それをプレゼントしてその場をおさめた。

 母のトラウマの原因は母の生まれにある。母が生まれたのは栃木県南部の農村で、その地域というより、母の実家が「男尊女卑」の家風だった。母には姉がひとりいて、この人は最初の子どもだというわけで、たいせつにあつかわれたらしい。つぎは男の子と思っていたのに、母が生まれてしまったので、祖母は小さくなっていたとのこと。しかも、やっかいなことに、その数日後、昭和天皇にはじめての親王(つまり現在の明仁天皇)が生まれたのだった。世をあげて、これを喜ぶなか、祖母はもっと小さくなっていただろう。
 その後、男の子が3人続けて生まれたのだが、「男尊女卑」の家風ゆえに彼らはたいせつにされ、母はぞんざいにあつかわれた。その証拠に、母は年下の弟たちに呼び捨てにされていたのであった。
 こうしたことは、母の父親(祖父)が死ぬまで続いた。「男尊女卑」の家風といったが、原因はどうも母の祖母(曾祖母、ジョウさん=金霊を見た人w)にあるようで、母の祖父(曽祖父)はそうでもなかったようである。この曽祖父が死に、曾祖母が死に、祖父が死んで、祖母がひとりで8人の子どもを育てなくならねばならなくなったのだが、そうなると「男尊女卑」の家風など守っていられなくなったようだ。
 母の兄弟姉妹は、姉、母、叔父3人、叔母2人、さいごに叔父の8人だが、母と姉、すぐしたの2人の叔父とは仲がよくなかった(すぐ下の叔父は30代で急逝し、その下の叔父は近年肝臓ガンで亡くなってしまった)。その下の叔父とは、叔父が結婚してその嫁と祖母が対立するまで、親密だったが、その一件で仲が悪くなってしまった。今は、2人の妹といちばん下の叔父と仲よくしている。
 母は、そんなあつかいをされていたくせに、自分の父親(祖父)を理想化している。この祖父は、いわゆる「男らしい」人だったようである。演説もうまく、知人の選挙のとき、よく演説していたらしい。実際に、祖父が死んだ後、その知人は選挙で苦戦したらしい。
 母は男とはかくのごとくなければならないと思っているのだ。それに比べると、父方の祖父、父親、私は頼りないのである。父方の祖父はとてもいい人で、みんなから好かれていたが、優柔不断なところがあった。父親はマザコンぽいところがあり、私は父方の祖父似ているらしい。

 あゆも、自分を捨てていった父親をほんとうは愛しているのが、歌から読みとれる。ほんとうに人の心はわかりづらいものだ。

 結局、ここに書いてあることを妹に話し、母と和解させた。というか、人のスープ飲むんじゃねえよ!w

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同居の長男に甘えろよ(><)!! (N-ねこ=ねまきねこ)
2005-04-03 23:21:22
きつねsanのお言葉に同意

一緒に住んでるとグチも言いたくなるもんだ。



N-ねこも『馬鹿』に見えた。





この頃、「人生折り返してる」と思ったり

「十二代目が居なくなったら...

N-ねこはどれだけのモノを背負い込まねばならぬのか?」

と思ったりします。
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馬鹿というより (cha-cha)
2005-04-03 18:57:30
叱るとしたら

「あほ~!!!」でしょうね。

関西のニンゲンですから
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それは、、 (王子のきつね)
2005-04-02 23:46:37
>離れて住んでる次男坊に甘えるんじゃなくて

>同居の長男に甘えろよ(><)!!



いっしょに住んでる人には甘えづらいからなのでは…。
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Unknown (瑞泉)
2005-04-02 01:45:10
歳取ると甘えん坊になっちゃうよ。

ウチの父親、甘えて甘えて・・・



離れて住んでる次男坊に甘えるんじゃなくて

同居の長男に甘えろよ(><)!!
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虎馬!? (王子のきつね)
2005-04-02 00:05:51
一瞬、「馬鹿」って書いてあるのかと思った。w

内容が内容なのでお叱りの言葉かと思ってしまいました。

単なるワガママだったらいいんですけどね。

う~ん、確かに、年とるほど、ひどくなっていく気がする。
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虎馬 (cha-cha)
2005-04-01 23:24:44
chaーcha父も、年齢が上がるごとに、わがまま度アップかも?

単身赴任が長かった反動か、ほっとかれると怒る



で、誕生日や父の日にプレゼントすると、あんまり嬉しそうにしてくれない。

そのくせ、毎日着てたりして、

なんだ~、気に入ったんだ、って感じです。

おじちゃんはよく分かりません
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