引っ越しだのなんだのといろいろありまして、久しぶりの投稿になります。
久しぶりって一年以上になりますね・・・いやー、月日の経つのは早いもので(^_^;)
光陰矢の如しってほんとです。岩石探訪、ピッチをあげますか〜。
さて、今回は静岡は焼津にある虚空蔵山、そして大崩海岸に行ってきました。
静岡は新幹線で何度も通り過ぎているし、初上陸!っていうわけではないんですが、
散策目的でやって来たのは初めてです。
どこにあるかといいますと
最寄りの駅は焼津駅ですが、静岡駅南口の前にあるトヨタレンタカーで車を借り、車を走らせること30分。
とうちゃこ。おわん型のポコっとした特徴のある山です。
標高は126メートル。
しかしながら便利な時代ですよね。
知らない土地でもナビで目的地を設定すれば連れて行ってくれます。
ものによっては、ほっそいほっそい道を案内されることもあるので、そこは注意っと。
山のふもとにやってきました。
虚空蔵山は焼津市浜当目にあるのですが、当目山とも呼ばれていたようですね。
さっそく登ってみます。
露頭してますね〜。いい感じ!
焼津市のランドマークであるお隣の高草山(標高501メートル)同様、アルカリ玄武岩の山です。
下の写真は鞍馬山(京都)で撮影したものですが、色や風化の仕方が近いですね。
虚空蔵山の岩は全体的に黒緑なのですが、酸化している部分は赤くなっており、土は赤褐色です。
まるで土が焼けたようで、「焼津」の地名はここからきているのでは?と思ってしまいました。
ちなみに酸化して赤くなるといっても鞍馬石はまた特徴がありますね。
鞍馬山は面白い山です。
ご興味のある方は「鞍馬・京都」編もどうぞ!
さて、ヒーフーちょーーっとだけ言いながら着きました、香集寺。
実際に来るまで、お寺があるなんて知りませんでした。
しかも古い!815年の創建といわれ、本尊は虚空蔵菩薩。
だから虚空蔵山なんですね。
古そうな石仏群。
頂上からの眺め。
お天気がいまいちだったのですが、焼津港が一望できます!
ご本尊に手を合わせて、上がってきた道を戻ります。
足がすこーーーしだけ、カクカク(・_・;
おりてきました〜。
山裾沿いに東の海の方へ向かって歩きます。
那閉(なへ)神社。『延喜式神名帳』『駿河国神名帳』にも記載があるそうです。
大崩海岸に到着!
もう少しよってみます。
たてアングル。
すごいですねーー。圧巻!!!
実はここ、大崩海岸はフォッサマグナの西側、糸魚川静岡構造線の太平洋側にあたります。
フォッサマグナは、ざーーくりいうと東日本と西日本の間にある6000Kmもある深い深い溝です。
・・・って、ざっくりしすぎですね(^_^;)
いろいろサイトがでていますし、
個人的には『フォッサマグナ』(藤岡換太郎著)という本や
今年の2月にNHKで放送していた「ジオ・ジャパン 第3集中部・関東」がわかりやすかったですね。
丸っこく固まってますよね。
これは海底で噴出した玄武岩が急激に冷やされて固まる時にできる「枕状溶岩」といわれるものです。
地質図ナビによると、虚空蔵山は約2200万年前〜1500万年前のアルカリ玄武岩。
この頃に海底で噴火した時の溶岩が、目の前にあるってことです。すごい。
⬆️ 左下から右斜め上の方向に筋が見えます。
⬇️ 筋の続きが見えますね。「貫入」っていうものでしょうか?
専門的に勉強していないので、断言はできないんですが。
右下の薄いグレーの部分は小さい丸がいくつも重なっているように見えます。
中央左よりの小さい穴からは、ひびが何本もでているのが見えます。
上の写真のグレー小さい丸部分は下の写真☟では下中央部に見えます。
少し引いてみるとこんな感じ。先ほどのひびが放射状に入っているのがわかります。
下の真ん中の穴からも太いひびが2本見えます。
色も白っぽい部分や黒い部分、赤っぽい部分もあります。複雑ですね。
海水にぬれて赤い色がとてもきれいです。
お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、大崩海岸は崩落が多いのだそうです。
海岸は浜当目から石部にかけて約4キロ続くとありますが、
実際に行ってみて急崖の様子を見ることができたのは、今回ご紹介した場所だけでした。
明治の頃までは海岸沿いに道があったそうですが、現在は通行できません。
落石や崖崩れなども多いようですし、無理はしない方がいいですね。
帰り路、後ろをふりかえっての一枚。右端に見えるのが虚空蔵山です。
おまけ
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