伊藤和男 ブログ

千葉県議会議員(香取市選挙区)伊藤和男です。

40.9度のシグナル(3)

2007年08月26日 02時12分25秒 | Weblog
日本の常識「ディーゼル悪玉論」は、ヨーロッバの非常識! 「ディーゼルこそハイテクだ」 これが、欧州のディーゼル車に対する感覚だ。日本では考えられないことだが、ディーゼルに、知的で環境に優しい高級な車というポジティブなイメージを持っているのである。03年欧州市場におけるディーゼル車販売台数は、乗用車、大型車を含めて580万台、なかでもフランスはディーゼル車比率が60%と高く、ルノーの予測では08年ごろには欧州全体でも55~60%にまで拡大されると見込まれている。 温暖化防止意識の高いドイツでは国内自動車メーカー全生産量のうちディーゼル車が占める割合は37.4%になる。そのうち乗用車に限ると日本ではディーゼル車比率がガソリン車比率0.4%とほとんどゼロの状態だが、欧州ではなんと全乗用車の40%以上をディーゼルが占めている。 なぜ欧州ではディーゼル車がこんなに増えたのか! 世界の自動車メーカーの多くが、増え続ける自動
車台数を考慮するとガソリンエンジンだけに頼るのは限界があると考え始めていたのだ。とりわけ欧州各国では、二酸化炭素の削減を世界的に論議した1997年の(地球温暖化防止条約京都会議)以降、乗用車のディーゼルエンジン開発に力を注いできたのだ。 欧州の自動車工業会では、乗用車が1キロ走行するときに、二酸化炭素の平均排出量が2000年では、178g程度のところを、08年には140g以内に、2012年には120g以内にするという自主規制を各メーカーは公約している。二酸化炭素削減を実現させるためには、熱効率の高いディーゼルエンジンが絶対に欠かせないのである。日本では、嫌われものにされた、ディゼル車だが欧州では温暖化防止対策に欠かせない役割と期待を担っているのだ。 次回に続く