伊藤和男 ブログ

千葉県議会議員(香取市選挙区)伊藤和男です。

40.9度のシグナル(2)

2007年08月24日 04時26分30秒 | Weblog
【石原都知事、ディーゼル駆逐宣言】 1999年8月、東京都を中心に全国の自動車.運送業界に激震が走った。東京都の石原知事が選挙公約でもあった「東京都における自動車に対する公害対策の一環」として、「ディーゼル車NO作戦」の開始を宣言したのだ。 石原都知事が、ディーゼル車が排出した黒いスス入りのペットボトルを持って汚染対策の必要性をテレビで訴えたのは決定的だった。この姿は非常に印象に残り、ディーゼル車には悪役のイメージが定着してしまった。 【地球温暖化防止とディーゼルの役割】 ガソリン車に比べて地球温暖化の元凶である二酸化炭素排出量は、ディーゼル車のほうが20%以上少ない。またエネルギー効率が極めて高く温暖化防止の解決に果たすディーゼル車の役割は大である。 「汚い」 「臭い」 「うるさい」 ひと昔前、日本の高度成長時代に娘が抱く父親の代表的なイメージとして挙げられていたものだ。いまやうるさい父親も減り
、その存在感すら無くなって来ているとも言われているが、取って代わって現在日本で、こうした形容詞で語られる代表格はディーゼルであろう。 都知事が、ペットボトルに入った真っ黒いススをふって「これが身体の中に入るんですよ」と言ってみせるパフォーマンス。これを見た大半の人がディーゼル排出ガスは健康被害、環境汚染の元凶でディーゼルは悪者だと感じるのは当然である。マスコミも一貫して支持する報道をし続けたため、悪者は「排出ガス」ではなく、「ディーゼル車」と印象づけられ、日本ではそうした世論が圧倒的になった。都知事の記者会見が、地球温暖化を助長すると発言する、勇気ある政治家も化学者もこの時点では表れなかった。次回に続く