エスカルゴ

   エスカルゴが我が家にやってきました。「ふらんす人はカタツムリを食うそうな」という話は子どもの頃から聞いておりましたが、我が家の食卓に上がるとは思っていませんでした。もちろん、カタツムリを食すなんてのは私の人生で初めてです。
  ご主人様が友人といっしょにカルフールに行ったところ、友人が買ったので私も買ってきたと、自分では決して変わったものを食べない彼女は言います。
  香ばしそうな匂いはいいとして、やはりこの殻はカタツムリだなと思います。サザエの殻よりずっと薄い。長男は酒も飲まないくせに（中３だもの）、酒飲みのアテを好物とします。先日もクジラのベーコンを1枚分けてやりました。その長男でさえ、カタツムリはいらないといいます。
   さて、では覚悟を決めて食べてみます。バジルソースの味がします。バターもふんだんに使われている感じがします。味は…、随分よく火の通った肉です。肉そのものが旨いのかまずいのかはよくわかりません。とにかくワインで流し込んだというのが本当のところ。
  「おいしかったよ、でももう次は買ってこなくていいよ」とご主人様に伝えました。やはり、サザエのつぼ焼きのほうが日本人の感覚に合うかなと思いました。

その後、エスカルゴバターというものがあることを知りました。パセリとニンニクを混ぜたバターだそうですね。ということは、私が食したかたつむりの味はバジルではなくてパセリの味だったことになります。今となっては確認できませんが、パセリだったんでしょうね。