お風呂に入ろう。道の駅から1kmほど高岡市側に戻ると越乃庭という施設があって、朝から風呂に入れるらしい。行ってみるとそれは入浴施設ではなく、宿泊施設のようです。だから、朝風呂も営業しているわけだ。
なかなかいいお風呂です。何より、お湯が熱くないのがいい。私のような猫舌ならぬ猫肌?の者は、暑い風呂はかなわん。若いころ、野沢温泉に何度も行ったのに外湯へは一度挑戦しかけただけで、それ以降外湯に近寄りもできなかったのは熱い風呂が苦手だという理由によります。湯加減のほかに、富山湾が眺められる景色の良さもウリです。氷見線が施設の、つまりは風呂のすぐ横を走っているのも、好きな人には嬉しいことでしょう。風呂から海を眺めていたら線路がすぐ脇に見えるので、本当に列車がやってきたら、私たち入浴者も列車から見えるのかなと考えていました。すると、本当に朱色のディーゼルカーが横切りました。あら、本当だ、この迫力はすごい!と前も隠さず通り過ぎるのを見ていたのでした。
ほとんど貸し切り状態のいいお風呂でした。建物から出て辺りを眺めてみると、ここは氷見線の越中国分駅前だったのでした。今どきの車両数からみれば長い長いホーム。その北の端から下りると、そこが越ノ庭の駐車場。海辺を眺めると整備された公園にお母さんと子供が遊んでいます。傍らにはボートがお腹を上にして並んでいます。そのずっと向こうを見ると、昨日2度渡った新湊大橋が見えます。立山連峰の峰々を説明した看板を参考に、雲の上に突き出た頂を確認すると剣岳のようです。確かに尖って、剣というネーミングもなるほどと思います。右手、出光の貯蔵タンクの上でてっぺんを見せているのは、大汝山、大日岳あたりらしい(看板の写真と照らし合わせてそう思う)。先ほどの浴場のほうを眺めるとなるほど線路との間はわずか。なかなか面白いところです。
高岡から氷見方面に走る国道415号は、もともとこの越ノ庭の前を通っていたはずで、今の雨晴トンネルやバイパスは後から作られたはず(帰って調べると2002年6月に完成した模様)。旧道を走ってみました。海まで迫った山。その狭いところに旧国道と氷見線が走っているわけです。鉄道ファンがこれまた喜びそうな、列車の走るさまを旧国道側から見下ろすことができます。
(つづく)
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