ジャッキーステーキハウス

   沖縄に行くことが決まったとき、何をおいてもとりあえずジャッキーにだけは行きたいと思っていました。この店は前世期末（何と派手な言いよう）の1999年12月に初めて連れて行ってもらって、いたく気に入ったお店です。2000年の10月に沖縄へ行ったときには行けずじまい。以来10年、憧れを積み重ねながらも沖縄県そのものに行けないままでした。
   何がいいって、ステーキもさることながらあの頼りないスープ。塩とコショーをたっぷり振り掛けたくなるような薄味のスープ。あの味が恋しい。

  10年ぶりに訪れたジッャキーは店舗移転して西町のポートホテル（以前は不二ホテルという名だった）横にありました。ゆいレールの旭町駅から徒歩5分ほどのところです。信号のような三色のランプもジャッキの絵も11年前と同じようにあります。以前はもっと奥まったところにあったように思うのですがそれがどこだったか思い出せません。
  昔の客車列車の座席のような向かい合わせのシート（もちろん間にテーブルはありますよ。4人掛けと6人掛けがある）になっているのも移転前と同じような雰囲気ですが、若干シートがゆったりしたような気がします。店の雰囲気も明るくなったような。店のスタッフが若い人もそうでない人もみんな忙しそうに動き回るのは、ステーキハウスというよりも町のよく流行っている食堂のようです。そう、行ったことのない人はステーキハウスと思うとイメージが違うかも。むしろ明るく元気な食堂でステーキを食べたと思えばよろしい。食堂ですから気取ってはいけません。ほぼ満席の店内を見渡すと地元の人もいますが明らかに遠方からの客のほうが多いように思えます。
  テンダーロインのMサイズをミディアムレアで注文しました。たまたま200円offで1700円でした。本当はもっと脂のあるニューヨークステーキをLでいただきたかったのですが、友人の勧めにしたがって抑え目にしました。調子に乗って晩御飯に影響してはいけません。

  あこがれのスープとサラダが出てきて、ご本尊とパン。サラダにはあまり特徴もなく、パンも取り立てておいしいというほどの味ではないのはきっと、ステーキ屋としてステーキの味を引き立てるためかもしれません。ほとんど生のまま出てきたご本尊は軟らかくて結構でした。"№1"という酸味のあるステーキソースもあるのですが塩とコショーでいただきました。あっさりした味のお肉のように思います。最後にサービスだといってアイスティーが出てきました。
  満足です。また来るぞと自分に言い聞かせてお店を後にしたのでした。

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