短歌つれづれ

日常詠、時事詠などを掲載しています。

政権

2007-09-29 20:58:42 | Weblog
揚揚といでし思えば期待せしに若き宰相潰れ敢え無し
未熟 不熟 前宰相のかなしかり振り子よろしく歳嵩に寄る
それぞれが国民の為を言に出し政権移行に知恵くらべ始まる
新内閣「背水の陣」と豪儀なり民のすべてにやさしくあれよ
福田氏の深き眼光まず信じ待ち待ちし秋 楽しまむとす
パソコンに 彼岸花咲く群生地 立ち上げており残暑つづく日
デュランタの紫小花しだれ咲き 秋をよぶらしその深き色
ようやくに涼風受けて畑道に 忘れはしないと曼殊沙華ひらく
長月の果てて久しく降る雨に身の内静かに沁みわたるなり

試練

2007-09-03 16:38:19 | Weblog
真夏日に路線二つを乗り継ぎてスポーツ励みし青春ありしを
やりきれぬ猛暑に喘ぐや 飼い猫も毛皮の如も 薄く地に伏す
眼を覆う機の燃えるさま幾たびも映して人等 無常を知れり
熱中症を言い訳にして篭もりいる怠惰の夏を危うく生きる
茫々の日を憶いおり吾が子らが子を巣立たせて老いづくをみる
夏うちを密やかに咲く瑠璃柳その沈黙に癒されるなり
蜩の短調ひびく夕べ道 歩幅もかるく身の裡 真空
美術館に東海道の風景画 旅人顕たす感傷のなか「和田英作展」
新内閣抱負を語る面々にほのかな期待今宵満月

今月は歌を作るのに苦労しました、猛暑で頭は飽和状態、何処へも
出掛けず歌どころではありませんでした。辛うじて9首並べました
テレビを見たりクーラーに甘えたりで何とも恥ずかしい限りです。
叱って下さい。