カラカラに乾ける大地に雨は浸み木の芽草の実歓喜の声す
思慮深き米寿の姉がこの頃に人格変わるを訝るばかり
夫貶し娘をしたたかに叱りいる姉の所業をつぶさに見ており
感情のコントロールが無効とや人なるものの哀れ身に沁む
認知症の兆候なるや家守り父を看取りし彼の日を憶う
乾く風二十四度は心地よし梅雨晴れ間の至福ひと日は
地震予知ハザードマップの接続区「知らぬが仏」は許さぬ世紀か
南海トラフ地の神の意か科学者か小市民なる我ら揺れおり
挨拶も両の手タッチの幼子の弾ける笑顔にひとときの幸
思慮深き米寿の姉がこの頃に人格変わるを訝るばかり
夫貶し娘をしたたかに叱りいる姉の所業をつぶさに見ており
感情のコントロールが無効とや人なるものの哀れ身に沁む
認知症の兆候なるや家守り父を看取りし彼の日を憶う
乾く風二十四度は心地よし梅雨晴れ間の至福ひと日は
地震予知ハザードマップの接続区「知らぬが仏」は許さぬ世紀か
南海トラフ地の神の意か科学者か小市民なる我ら揺れおり
挨拶も両の手タッチの幼子の弾ける笑顔にひとときの幸