短歌つれづれ

日常詠、時事詠などを掲載しています。

南大東島

2005-12-05 19:09:27 | Weblog
無人なりし開拓の祖を讃えつつ歴史百年南大東島
千五百の人口と言う絶海に国土にしあればインフラ整う
気象観測の白の風船紺碧の空に消ゆるを仰ぐ観光
産業は砂糖黍のみと一面の「ざわわ」の畑を見放くるばかり
アスベスト フェロシルト 強度偽装 哀しきことのみ 押し寄せ止まず
繁栄のリスクと言うや競争の社会ほとほと住みにくきかな
事故を言い悪事さまざま聞きつつも愉しむもいるモザイク世界
錦木や石蕗の黄に陽は降りて蕩けているなり晩秋の昼
木守り柿残れる里を過ぐるとき長き影ひく山裾のみち
コスモスも種結びゆく晩秋に大根太し引き泥みおり