短歌つれづれ

日常詠、時事詠などを掲載しています。

伊豆の旅

2008-01-06 17:50:55 | Weblog
風に寄る枯葉を焼ける煙立ち ひと年のこと幻となり
畑なかは草も潜みて柔らかき地肌を見せて寒中に入る
古きより60余℃を噴き出だす伊豆の湯宿の桶風呂 岩風呂
あふれ出る湯も溶け入れる狩野川 湾に辿れるときを想えり
客の荷を乳母車にて運びくるる粋な仲居のあとに随う
羽衣の気配もあらぬ三保松原工事の車の出で入り頻る
男ひとり携帯掲げ大股にロビーを出でゆくその先知らず
天上ゆ神の啓示か「ナビ」に依りすいすいとゆく地の果てまでも
与野党の攻防はあれ中東の惨の歯痒さこの国の幸
紆余曲折ひと世を生きて まなうらの原風景にちちははは在り
一発にバック車庫入れ成功に一喜しており閑人の昼