短歌つれづれ

日常詠、時事詠などを掲載しています。

大寒

2012-02-07 09:21:37 | Weblog
身を縮め寝に入るまでのひとときを夏の「大の字」懐かしきかな
一枚の着衣をも疎みし夏の日を恋しと思う暖房談義
四季あるを悦びとし楽しみし若き日ありしをリセットならず
未曾有の豪雪報ず映像に馳せたき心湧きて悔しむ
北の地に雪にあぐねる孫思う吾の背に温し日面の当地
三十度の気温差巡るこの列島地震津波洪水なお美しと言うや
如月の野は涸れ枯れのモノクローム逃げ帰るなり寒風のなか
傍らの夫が呟く放射線教師あがりの口調馴じめず
貧しさは争い増すやこの国の為政に苦渋の国会を見す