短歌つれづれ

日常詠、時事詠などを掲載しています。

葉月

2012-08-07 10:25:46 | Weblog
友逝きてひととせを経しその庭に荒草こもり悟るものあり
一本の草さえ許さぬ友の庭そのいちにんの背負いしひと世
花々をかたみに分かち愉しみし日々の在りしが眼交にあり
列島は隈なく晴れて太陽と対峙に怯む土用丑の日
とつくにの五輪に燃える若き等の気概眩しく眺めるばかり
この地球悲惨憂鬱あまた見し今やこの眼に平和の祭典
悲喜交々僅差を競うアスリートのエスカレートする技に瞠目
建築の槌音響く猛暑の真昼怯むことなき男等のむれ
絶滅の命もあらんこの鄙に蝉の合唱衰えることなし        

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