友逝きてひととせを経しその庭に荒草こもり悟るものあり
一本の草さえ許さぬ友の庭そのいちにんの背負いしひと世
花々をかたみに分かち愉しみし日々の在りしが眼交にあり
列島は隈なく晴れて太陽と対峙に怯む土用丑の日
とつくにの五輪に燃える若き等の気概眩しく眺めるばかり
この地球悲惨憂鬱あまた見し今やこの眼に平和の祭典
悲喜交々僅差を競うアスリートのエスカレートする技に瞠目
建築の槌音響く猛暑の真昼怯むことなき男等のむれ
絶滅の命もあらんこの鄙に蝉の合唱衰えることなし
一本の草さえ許さぬ友の庭そのいちにんの背負いしひと世
花々をかたみに分かち愉しみし日々の在りしが眼交にあり
列島は隈なく晴れて太陽と対峙に怯む土用丑の日
とつくにの五輪に燃える若き等の気概眩しく眺めるばかり
この地球悲惨憂鬱あまた見し今やこの眼に平和の祭典
悲喜交々僅差を競うアスリートのエスカレートする技に瞠目
建築の槌音響く猛暑の真昼怯むことなき男等のむれ
絶滅の命もあらんこの鄙に蝉の合唱衰えることなし