ダメせんの日常 BLOG

思い出したかのように前に進んでは戻るBLOG

思い立ったが吉日

2013-01-23 16:17:39 | 小説
「ふん、俺の体液で汚染とは地球の生物や造形物は脆いな」
「デリケートなんだよ。アンタたちと違ってね。」

ふん、と鼻息を鳴らしながら切断された手首から上が生えて来る。体液に塗れでヌルッとした光沢を纏いながら

「気持ち悪いことで・・・・では、再生して申し訳ないんだが」

その光景を見ながら真琴は飛び出していた校舎の外へ砕かれ抉られた
教室だった場所から化物目掛けて

「被害が広がるんでなぁ!!!!!!!!」

蹴り飛ばす。勢い良く飛び出したものの普通ならば失速するだろうが
失速することなくその巨躯は宙を舞ったのだ。

「飛べない豚はただの豚ってか」

蹴りを見舞いしながら自身に対する皮肉を言う。化物はというと反応できなかったのかわざと反応しなかったのか蹴りをその見に受けその巨体を
後方へと飛ばされていた。この学校の見取り的に真琴がいる教室の向かいは
校庭である。そこまで化物は砂埃を巻き起こし、花壇や木々を薙ぎ倒しながら校庭中央へ

教室にただ立ち尽くしている二人は今の光景に絶句していた。一人は今起きている光景が自分には理解できず
夢幻ではあってほしいという願望を願いながらもそのまだ言えぬ傷口から垂れる血液の暖かさと痛みで
現実だということを改めて自覚し、もう一人はただ空中に立っている少女と今飛び出していった同級生を
眺める。彼は地球人のはずだ

「さて、さっさと片付けようか。本来なら汚い体液をぶちまけて臓物を抉り出してやるのが
覚醒暴走した主人公っぽいけども・・・・どうにも、あんたの体液は有害のようだから」

息を吸い込む、肉体は完全に再生されビリビリに破れた制服も買った当初のように新品同様に

「出来るだけ被害を出さないようにさっさと終わらす」

「笑わせるなよ。地球人が」

短い息継ぎと言葉は同時に交差する。砂埃から一つの鉄塊にも腕が・・・・獲物を狙う
腕からは人間のような手と二の腕にあたる部分からだろうか、無数の突起が現れ
包み込むようにして伸びる。

「流石に・・・・もう逃げねぇよ」

その攻撃の意図は至極簡単なことなのだ逃げる隙間を無くす。ただでさえ、太い体がすり抜ける余地も
最初から存在していないわけだが、相手は戦いなれた異星人、どのような状況でも最善の一手で
獲物を仕留めるのだろうが

「ふぅ、いくぞ」

その突起や腕が体を突き刺す手前、新品の卸たてのようになった制服が再び、無残に破れるより速く

「な」

化物は違和感を感じた自分の視界がズレたのだ。地球人を粉々にする己の腕が相手を捉えるより
その瞬間、左右の視界が数cmの誤差を智能基幹へと訴えた

「何がお・こ・・」

言葉が出ない。この星の言語はそれほど発音が難しいわけでも化物の骨格的問題で発音できないわけでも

「ってい」

化物が認識したのは己の体が半分、綺麗に切り裂かれているという事実

「良く斬れる」

辛うじて残っている意識で標的を視認しようとするがもはや、視界が覚束無い。可笑しい・・・・俺の
細胞たちがこんな単純な現象に対して再生機能を生命機能の保護を取らなないなど

「死ぬってのはさっき死んで来た身だからわかるが、随分とあっさりなもんだ。愉しいとか
悲しいとかそんな感情なんて何もない。ただ、闇に呑み込まれる」

「る」

「アンタは生き返らせないが、ゆっくり眠ってくれ」

左右離れていく視界が獲物を・・・いや、獲物だった者を捉えた。手から何か液体状のモノを発生させながら

視界が完全に無くなる。無くなる一瞬、ほんのりと温かいモノを感じた
あの「温かさ」は一体なんだったのだろうか。ただ、その意識が闇に落ちていくのだった

化物の命が消える時、そっと彼は化物の顔まで宙を蹴ってまだ光あるある瞳らしき部分に膜を下ろしたのだ
そこに膜のような機能があることも知らずに自然に身体動いたと言ってもいい。

「あぁ。地球人で初宇宙人を殺した人間になっちま」

意識が再び遠のいていく、さっき覚醒したばかりなのに身体が脳の命令を受け付けず
再び冷たく光のない世界に誘おうとしている「こ」思わず、口から漏れた最後の一文字
 二度目になる生命の終わりを締めくくったのは情けない単語につながる頭の一文字とどこか柔らかく
そして温かい何かだった。


ふっと、目を覚ますと医療水の交換が終わったのか少女がそっと手を抜いているところだった。
そんな姿をぼーっと見ながら、我に返った真琴が口にした第一声は

「何が二度は名乗らないだよ。まだ一度も聞いてないじゃないか」

そんな皮肉を聞いた少女は、そうだったか?っと言う表情を浮かべている
また、強引に記憶旅行に誘ったとは少女とは別に

「そして、貴方の名前もまだ聞いてないです」

命の恩人である彼女の本当の名前もまだ知らない。この反応に少女たちは二人して顔を見合わせ
かなり最近に命を狙って襲ってきた側・命を狙われた側の何とも不可思議な関係にある
少女たちは二人して笑いながら、

「「完治したらね」」

その返答に不満の意を示す顔を作ろうとしたがどこか、そういうわけにもいかず笑ってしまった

大切なことは思い出したのだ。少女の名前ではなく、自分がどうしてこうして生きていられるのか
何をしてしまったのか。そんな感情を覗かせまいとしたら笑うしかなった

「あぁ、これからどうなるんだろう」


第2話に続く

取り敢えず長い長い第一話がここで終了です 年数が無駄に長くなって中身はスカスカですけどねぇ
また読み易いように今までの話をきっちりした一話として一枚にまとめようと思うのでそれで

今度からしっかりと行き当たりバッタリではなく展開を考えて文字を当てていくようにしますね
どうも、思いつきで走らせてしまっていることが多くて

ではでは、ごきげんよう

2年ぶりになるらしい

2012-12-24 15:13:38 | 小説
最高の瞬間を演出するために舌なめずりを堪えながら化物が見つめる。

化物の提案は俺たちに取って最良の提案なのではないだろうか
その思考がぐるぐると周り、彼女の方に視線を送るが彼女は微動だにせず
怯えることもなく、佇んでいる。その美しさが際立って見える

本能的に男として彼女を犯せるならという光景が頭の中を過ったが
友人の姿もまた頭を過った彼女や俺を守るために体を張りそして
今では教室の染みになってしまった友人の姿が

正直な話、あいつとの付き合いがどうして始まってなんでつるんでいた
いたのかを考えることができない。

「出来るわけないだろ」

短くそう呟いた。その答えを聞きながら化物は少々、残念そうな表情を浮かべながら腕を振り上げる

「そうかぁ、ならば死ね」

つまらないやつだ最後にいい思いをさせてやろうと思ったのに・・・・だが、まぁいい。この後は俺がたっぷりと楽しんでやる

極上の女を二人と愉しい愉しい宴が待っている。楽な仕事でこれとは
有難いものだよ。こんな偏狭な片田舎な星に来たが・・・収穫は大いにあったな。

振り下ろした腕を振り下ろす。先ほど一人の少年を跡形もなくした一撃
これでもう終わるだろう

「勝手に終わらせるなよ。これからだろ?」

不気味な声とともに振り下ろしたはずの腕に変な感触が過ぎる。そこに
なにか壁があるかのような・・・いや、その壁という表現は適切ではない
何故ならば振り下ろした腕の速度と高度からこんな辺境の惑星で
この一撃を止められる物質は存在しないはずだからである。

ならば、何が止めたのか。

その場にいた者たちが驚愕する。化物の腕を止めたのは骨だ。
人間の骨、性格には人間の左腕を構成していた骨たち

「なんだ?地球人にはこんな能力があるのか」

動揺はしない。殺し屋なんて家業をしていれば幾度か、このような理解に
苦しむ現象を経験する。ただ、こんな辺境の地で遭遇したことに対して
些かの疑問を持っているだけある

「おい・・・っと言ってもどうやらお前たちではないようだな」

解せない表情で問いかけて見たものの片方の地球人はただ呆然として、もう片方の標的はそのような能力を持ち合わせた種族ではない。

「流石に見られているわけか。ふ・・・・そうだよな。俺たちから考える
普通ではないなんてのはあんたたちの考える普通の概念の中にあるよな」

腕の骨だけだった存在が見る見るうちに増えていく。
逆再生のようにその場に人が出来上がっていく奇っ怪な光景に言葉もなく
佇んでいる・・・いや、もはや何が起こっているのかを考えることすら
したくない程度に

「一つだけ言うなら地球人ってのは死んだら蘇ったりしないもんなんだぜ?」

人骨がそして臓器、血管・・・筋肉、つかなくてもいい脂肪すらも

「格好良い再生ってのは残念ながらできないようだが」

骸骨の骨格がカタカタいうものに肉がつく、生気が宿る。そして、止めた腕を

「こうなれば少しは格好良いか?」

斬り裂く、吹き出る化物の体液、再生している肉体の赤に化物の体液が不気味に降りかかる。
どうやらこの化物の体液は青色のようだ。赤と混ざりながら一部が鮮やかな紫色に変化していく

格好良いという概念からするならばこれは不気味だ。そして、未知なる体液との接触など普通の地球人
からしてみれば危険の一言に尽きる。

「汚いな」

そう一言呟きながら体液と自分の血液が混ざり合った部分をまだ骨がむき出しの右手で抉り取り捨てる。
ベチャ、何とも言えない音が地面に響いた時、教室の廊下には人間の血と化物の体液が混ざり合った液体で
染みが出来上がるがその染みも一瞬して、ドロドロと地面を溶かし下の階へと垂れていった。

「溶解液みたいな体液をしている。ますます、気持ち悪いな、あんた」

体液が下に垂れていく様を眺めながら、再生は続く

「お前も大層なものだぞ。地球人にも再生能力があるのだな」

噴水のように体液が吹き出している腕をひと振り
飛び散った体液が付近に植えられていた木々や草に降れ木々たちが変色
していく。あの体液はどうやら、かなり危険な汚染物のようだ。

しかし、あの汚染物を体内で生産しそれを通わせている辺りが宇宙人
本当に人間の企画ではない未知の生命体

「本来、地球人には再生能力はねぇよ。俺が特別だ。それに「も」か。

さっさと再生したらどうだ?これ以上、汚染するんじゃねぇ」



詐欺の時間は終わりだ!!!

2010-02-06 17:52:10 | 小説
真琴は笑った。結局は自分にすら素直になれないことに

だが、これが春日井 真琴という人間であることを理解した時

真琴の意識は完全に途切れた。

教室では化物が下品な笑いを浮かべながら二匹の獲物を見下している。

その眼光にひるむことなく、裕也は化物を睨みつけ、後ろに倒れている

少女とこの場から逃れるための策が裕也の頭を駆け巡る。

しかし、その行きつく先は一人なら逃げ切れたかもしれないという

求めている策とは違う答えのみ

そんな答えが過るたびにそんな考えにしかたどり着けない自分に腹を立てた。

しかし、それは当然のことだ。この危機的状況に置いて自分以外のことなど

考えることができるのだろうか

できると答えた人間がこの場に実際に居たらどうする。まったく知らない人

を助けることができるのか。ましてや、その助けようとしているのが人ではなく

宇宙人だったらどうする。そこまでお人好しではない。それが裕也の本音

そもそもココに立つ理湯有になったのは彼女のためではない。

殺された友人のためだ。なんであいつが殺されなければならなかった。そして

なんであいつが殺されたのに誰一人として、哀しんでやらない。

泣いてやらないだ。そう本来なら自分の頬をぬらすはずの涙が出ないことに

自分が今、不合理な感情で動いているということは認識していた。

だが、自分も所詮はあいつのために何もできないこと

そして、心のどこかでアイツが死んだことにより自分が付けていた

建前のような感情が取り払われたということ自分も決して

アイツをよく思っていなかった。

なんでココにいるんだろう。そう考えながらも、足は震え逃げることしか

考えていない自分自身にに対する怒りが冷静な判断力を削ぎ軽率な行動として

現れた結果が今の現状だ。

そんな変化や状態を化物は見逃すはずもない。

「おい、人間助かりたいか?」

人が最も困惑する状態に陥り易いのは有意な立場のモノが

自分の最も欲しい条件を提示した時である。

更にその状態に付け加え、生命の危機

まともな思考が出来ない思考能力が低下しているこの状況

更に化物は反応を伺いながらこう続けた。

「最後ぐらいは言い思いをさせてやる。その女を犯せ

そうすれば二人とも助かる」

下品な笑いが一層、深くなる。意図は簡単なはずなのだ平常時ならば

これは単なるショーであり、それをあいつがこの状況を楽しんでいる。

ボロボロの教室に刹那の静寂が再び訪れる。

化物は答えを待っていた。もっとも、この場合の選択は化物に取って

どうでもいいことなのだ。これは化物のただの余興

自分が潰す命が生に対する欲を輝かせる瞬間

その瞬間を見ながら潰すのが化物に取っての至高の喜びであり

自分自身の欲望を吐き出す時、更なる高みへと自分を行かせるための

材料、もっとも後で自分が楽しむための女はこの選択肢がどうあれ

生かすことになるが、さて人間はどのような反応を取るのか。



っと今まで書きためた奴の少し昇華・w・;

まだあるんで後日

さぁ、俺のステージにいくぜ 小説の続き

2009-11-29 02:07:52 | 小説
夢を見た時期・・・・糞、糞、糞

俺は結局何にもしてないし、しようともしなかった。

さっきのアレはなんだ?結局、誰を助けた?自分自身を助けたかったのか

しかし、その自問自答には何の意味さえも与えられない。

何故ならもうこの世に「春日井 真琴」という人物が存在しないからである。

つまり、この場の彼がどう願ったところで

それは今、繰り広げられている光景に対して何の干渉も起こすことは

できないことを意味していた。確かにその光景を見ている真琴という

存在とその世界から消え去った真琴という存在があるのだ。

これはどういうことなのだろうか?

考えろ、考えるんだ。真琴の頭はフル回転していた。もう死んだという

仮定が可笑しいじゃないか?確かに霊という存在になったとしたら

もうあそこに干渉することはできない。それは何故か?

もう向こうの世界に恨みは有ったとしてもそれを晴らそうとか

誰かに取り憑き呪い殺そうという概念がわかないからだ。

そして、もしそれを今この場で仮にやろうとするのであれば、あの裕也たち

を襲おうとしている得体の知れない化け物に対してだ。

・・・:・得体の知れないというのは間違いか、宇宙人だったな

この時、真琴の頭の中には一つの疑問が浮かんだ。

そうこの場にこうして確かな意識のある自分という存在は

一体、何に分類されるのだろうか?

もう死んでいるから人類というカテゴリーからは外された。それは

人類として生まれて来た時点から死ぬまでの人間としての括りに他ならない。

だが、今のこの状況は確かに存在する。

宇宙人が存在したということは霊体も存在することを許されるのではないか

いや・・・・そういうことではない。

真琴の考えは終着点へと向かい始める。そう辿り着かなければならない場所に

・・・・ということは、今まで俺の知っている概念は

なくなったと考えてもいいじゃないか?

この世にあり得ないことは確かに存在した。それは死人は生き返らないという

こと、それはおそらく万物全てのモノに対する共通点であるはずだが

どうして死人は生き返らないのか?という考えはまだ

したことがなかった。そうもし仮に・・・そう、もし仮にだ

生き返った実例があるとするのであれば

行き返った時点で死んだ自分とは別のモノとしてこの世に戻ることになるから

ではないだろうか?

つまり、死んだというのは生き返る前の自分で生き返った後の自分は

・・・・そこに辿り着いた時、感じるはずのない

胸の鼓動の高鳴りを感じた。さっきの化け物・・宇宙人の一撃で

木端微塵になり教室のあちこちに飛散したはずなのに

そして、何より自分が死んでいるはずなのだ。胸の鼓動を感じる

「「辿り着いたか。さぁ、ネガエ・・・いや、渇望しろ!!!

お前は何がしたい。何がしたいんだ」」」

この声は何だ?そんな疑問はどうでもいい

「俺は・・・・・・あいつらを守りたい!!!!!」

そう願った瞬間だった。それは嘘や建前ということにすぐ気がついた。

そして・・・これでは声の主への返答には不十分であることを

認識したのだ。何故なら声の主は渇望しろと言ったのだ。

そう俺が本当にしたいのは

今、襲われようとしている二人を助けたいんじゃない。

自分をあんな目で見た奴らへの復讐がしたいのだ。

まず初めに俺をこんな姿にした宇宙人を殺したい!!!!!

そうそう願うのが一番いいに決まっている。

こんなヒーローの話ではないのだから自分の欲望に素直になればいい


だが、そうすることができないのが自分であるということは

自分が一番理解していた。自分も傷つくのも嫌いだが

他人が傷つくのはもっと嫌いだ。そうそれは建前でも偽善でもない

俺は結局、答えが出る前だった。その寸前で助け舟が出されたのだ。

そうその助け舟を出した人物は・・・

「「最後まで煮え切らない答えだな。だが、それが正解だ。」」

そう俺に呟いた。この声の主は誰なのだろうかという疑問を

この答えを聞いた時に解消することができる。

・・・もともと、答えや正解などはこの問い掛けには存在しない

存在したといしてどれが答えであり、正解なのかという

元のベースがないからである。

それは何故か?生きて行く中で生まれた個性

そう個性を答えや正解で測ることはできないその個性が

最終的に導き出すモノを知っているのはその同一の個性を保有している

者にしかわかるわけはないのだ。そして、同一の個性を自分以外に

持ち合わせている者がいるだろうか?

その答えは簡単である。いるわけがないのだ

そう居るとすればそれは自分自身

つまり、この声の主は俺だ。

「「お前が本当に渇望したモノは俺が頂く。お前はせいぜい

建前と偽善で生きるんだな」」

その言葉を聞くと更に鼓動が激しく・・・そして体中が熱くなる。

「「さぁ、俺のステージだ。」」




という、わけで今回はここまで・w・;

ふぅ~これからちょっといろんなあんなこんなをしながら

書くことになるんですが・・・頑張っていきますので

・w・ よろしくお願いします

からまわりもやるもんさ

2009-11-10 23:22:03 | 小説
砕けた教室から見えるそのモノの正体は一部でしかなかった。

彼女の目の前に広がっていた青空や惨劇の現場に光を指していた

空間には紫色の壁が突如として出現したのだから、その紫色の物体が

あの下品な声を発し、そして・・・・これまた下品なクラスメイトの

一人を葬り去った。彼はクラスのいらないモノである。

あいつと一緒の空気を吸うのも嫌だった。なぜ、私の高校生活に

あんなモノと一年も過ごしたという記憶がなければならなかったのか

そう考えているうちにいつしかどうでもよくなった。

現にこうして、私は彼の死に対して何の感情も持ち合わせてはいない。

あぁ、かわいそう

そんな気分でもなければ、そんな感情を述べるのも疎ましい。

所詮、そんな存在の人間が消えた。しかし、彼は一体、何をしたんだろうか

女性を・・・・宇宙人を守るために命を散らした。

それは決して、褒められるようなことでもないように思えた

彼の口癖は「他人なんてどうでもいい」

そんな人間が今さら人助けをして美談にめいた死を飾るのか

私は感じている。決して、人を助けた悲劇の英雄だとしても

彼はそれに賞賛されるほどの人間でもなければ、ましてやクラスの

人間がそのように思うことは決してないと

彼らは感想を聞かれれば、素直にこういうに違いない

豚がいなくなった。彼の死は人間の死としてすら扱われない。

「しかし、俺はこいつのおかげで儲けられたぜ」

天空から声が響く、その声色はどこかにやけている用に聞こえた。

「まさか、お前も俺のモノになるとはなぁ・・・・そこにいる

女とお前・・クライアントには悪いが楽しませてもらうぜ」

下品な笑い声だ。殺伐とした教室と悲鳴をあげている生徒たちの声を

かき消すかのようにその声だけが当たりに響く

彼を殺したことに対して、なんの後悔や躊躇もない。

それは突如、出現した壁に取って仕事であり、当然のことである。

そして、こんな田舎星である地球で頼まれた単なる小遣い稼ぎ

程度の仕事、殺しても罪にもならない。

そんな仕事なのだ。だが、そんな退屈な仕事に突如として

飾るモノが現れた。それは言うまでもない女である。

しかも、極上の女と来れば男として・・・いや、雄としての

本能が高ぶり、つまらない仕事も夜を迎えるまでの

時間つぶしへと変わる。



・・・・・・俺のことは誰も考えていないのか

衝撃を体に受け暗闇に消えた真琴の意識は、そう考えていた。

人間は死ぬと魂だけの存在となるというがこのが肉体と言う外装が

なくなっただけで周りの言葉がダイレクトに伝わってくる。

それは声ではなく、心そのもの・・・・心でモノを感じろというが

それだ。死んだという実感よりも先に自分という存在のちっぽけさに

気がつかされる。俺のためには誰も泣いてくれない。

そんな感情が死してなおも襲ってくるのか・・・・どうしてだ。

死ねば何も考えなくてもいい、自分の存在がなくなるから

と思っていた。一時期は自殺も考えたこともある

それほど俺にとっては現実というのは辛く、そして息苦しい場所だった。

だが、その世界に留まることを続けていたのは

俺が死んだら悲しむ人がいてくれると信じていたからだ。

それは家族であり、友人であり・・・・赤の他人でもいい

誰でも良かった。自分の存在を少しでも認めてくれる人がいればそれで

良かった。そんな気持ちが俺の生きる支えにいつしかなっていた

俺の合図で逃げたアイツも無事ならそれでいい・・・だが、アイツの考えている

ことは手に取るようにわかった。俺の死よりも俺のしようとして

ことを継続する。あいつは泣きはしない。

「ふざけるなよ。」

裕也はそう口にしながら教室へと駆け込んだ。そして、彼女の前に立つ

目の前には抉れた床と血だけがある。

「ふざけるよ。ふざけるんじゃねぇ!!!」

激昂した叫び声、その声に気がついたのか壁が動く

少し距離を取り、覗き込むように教室の中に視線をやる。

この化け物に取ってはこの学校はよくできたミニチュアハウスと変わらない。

教室を覗き込むとそこには別の人間とターゲットの女がいた。

「あぁ?さっさ、いなくなれ下等生物が・・・・」

裕也の前には大きな赤い眼球が三つ・・・まっすぐに此方を見ていた

それが奴の顔の片面だということに気がつくのにそう時間は

掛らなかった・・・・いや、それが正面なのか、片面なのかを

理解するのを考えるのをやめたのだ。別に考えてもしょうがない

考える余裕も俺には残っていなかった。真琴が死んだのだ

何のために?俺の後ろにいるこの人を助けるためにだ。

別にアイツじゃなくてもよかった。俺がもったいぶらないで

教室に入ってこの人に話しかけていれば状況は

違ったかもしれない・・・・だが、そうなると被害はもっと

広がっていただろう。・・・アイツが嫌われてるから

被害が少なかった・・・あいつが好かれていれば大災害だと

ふざけるなよ。

冷静な判断は下さない。自分にそして、この状況に


・・・あぁ、珍しい。裕也が怒ってるよ。

もはや他人事・・・・・・いや・・・・そうではない

やり残したことが押し寄せてそう感じてしまっているだけなんだ。

・・俺は俺は何もしてない

そして、死ぬのが嫌だ。この状況が死んだというのであれば

それをどうにかしたい・・どうにかできなくても

なんとかしたいのだ・・・人間死ぬ気になれば何でもできるというが

死んだら何にもできないのか?

そんな概念でいいのか?・・・・俺は宇宙人がいることに喜びも

覚えたさ・・・あぁ、また世界が変わるだってワクワクした。

また?何がまたなんだ? 高校に通うという甘い幻想が世界というものに




今回はここまで

そろそろいい感じに高まってきました

自分がね・w・;

だめじゃんw

飽き飽きしてるんだよ!! 前回の続き さぁ、幕を挙げよう

2009-10-31 18:47:21 | 小説
どこか汚らしく下品な声が聞こえた。そう聞こえたのだ。

校舎の天井が崩れる。真琴のいる教室の当たりまでその崩落は進み

空間を粉砕した。崩れる音を感じぬままに真琴の視界と意識は暗闇へと

放り込まれた。

「人間にしてはいい反応だ。起点もいい。だが、所詮は人間・・・

おっと、アイツを人間と呼ぶには些か太り過ぎてるがな」

一人の少女が震えている。この現状を理解できていない真琴のクラスメイト

名前なんて知らないし、語ることもない。自分の周りに広がっている

光景が彼女の脳を支配し、ただ恐怖に身を震わせている。

周りにはさっきまで真琴を馬鹿にしていた友人が血まみれになりながら

転がっている。痛い、痛いとただ泣きわめいている。

他も同じようなものだった。ガラスの破片に当たった者は

ただ泣き叫び、当たらなかった者は今、自分の置かれている状況に

ただ立ち、そして窓の向こうに見えるそれに恐怖するしかない。

彼らの前に広がっている光景

教室の天井が抉れ


約束の更新分 11/2


轟音とともに真琴のいた場所が砕けて、目出度く天井と地面が

御対面を果たすことになる。砕けた部分には大量の血肉と臓物

そして、生で見るのは初めてかもしれない脳髄が

真琴がそこにいたという証明していた。

だが、少女の目にはそんなのはどうでも良かった。彼の死など

どうでもいいといことでもあるし、他人の死など自分の死に繋がる

モノに対する恐怖心がそれを遥かに凌駕していた。

死神の隣に更なる異形の化け物・・・いや、狩人が現れたのだ。

さっきまで何もなかった空間、いや、もう何が合ったかも証明することが

できない。そこに広がっているモノは



実は更新分とか言いながらもそんなに

考えてなかったという・w・;

ここからの表現をどうすればいいのか、思考錯誤してきたと

思いますので

どうぞ、よろしく

続ける力を拙者に 前回の続き

2009-10-30 19:10:10 | 小説
またも少女だった。しかし、普通では考えられない光景である。

ここは校舎の3階、重機で上から吊るすには不都合な場所であり

そこまでして、こんなことをする意味がない。しかし、目の前に広がっている

のだ。その少女と俺に向かって来るガラスの破片

そうそうお目にかかることのない・・・・というか、お目にはかかれない

であろうこの状況、辿り着く先は死

真琴の頭には今までの想い出が走り抜けていた。

これが走馬燈というやつか・・・・嬉しくもない。苦い出来事ばかり

俺は結局、こんな苦い想い出を頭に浮かべながら死ぬのだろうか

自分が生まれてから今に至るまで

苦痛と嫌悪の日々だった。友人と過ごした日々ですら霞んで見えるぐらい

嫌なことが多かった。人間、辛いことよりも楽しいことの方を

良く覚えているというが、それは違うのではないかと思う。

何故なら、今こうして俺が見ている走馬燈はろくでもないただ辛い

記憶だけ・・・どんな記憶だと聞かれても、それを周りが聞きたいとは

思わないだろう。

真琴は走馬燈を見ながら異変に気がつくことになる。

ガラスの破片が飛んでくるのを遅く感じるのだ。極限まで高められた

感覚がなせる技なのだろうか?

よく、事故をする瞬間はスローモーションのように見えると言うが

これもその現象なのだろうか?

その疑問への解答を求めるよりも自分の生存を1%でも高めるために

左腕を心臓へ右腕を額へと当てる。そして、顎を引き身体を曲げる。

ボクシングでいうピーカプースタイルに似た形になる。

この構えに至りきる前にすでにガラスのいくつかは真琴の腕を捉え

無駄についた肉を抉り、そこから鮮やかな血が飛び散ろうとしていた。

「世界が遅い。」声にならぬ声が真琴の口から洩れていた。

しかし、それは錯覚・・・脳がアドレナリンを大量に分泌し、痛みを

感じさえないように気を高ぶらせる一種の痛み止に近い行為、真琴は

何に興奮しているのだろうか。襲いかかる死に興奮を覚えたのだろうか

それとも自分が先ほどまでしゃべっていた少女に、はたまた

窓の外で浮いている少女にだろうか。

そんな考えもまとまらない。

体中から力が抜ける。遅れてきたガラスの破片が真琴の全身へと

突き刺さる。いくつかの破片が扉の方に向かう

それに巻き込まれた生徒たちの悲鳴が学校中に響き渡った。

その悲鳴の後に窓ガラスが割れる音と衝撃波が真琴の身体を揺らす。

自分たちがこんなことに巻き込まれるなど想像もしていなかった者たちの

悲鳴、真琴の耳にはどうしてかこの悲鳴が心地よく聞こえた。

何故だろうか。体中から血の気が抜けていくなか、誰の悲鳴だということが

真琴の耳には聞き取ることができたのだ。そして、その中に友人・・・

友人と呼べる人間の声が混じっていないことに安堵した。

真琴には後ろに振り向く力は残されていなかった。

急所を庇った腕は肉が見え、筋肉が切断され、どうしてこの構えた

ままでいられるか不思議なぐらいの損傷だ。それに後から襲ってきた

衝撃波に吹き飛ばされた机と椅子が両足に当たり、足元から鈍い音が

聞こえた。骨が折れた。・・だが、それが今更どうした。

身体に無数の破片を受け、足もこの有り様・・・

逃げることもできない。自分が死に向かっていくのが実感できる。

脳から痛みの信号が神経を伝って駆け巡る前にいくつかの部位に

感覚がないことも感じ取ることができた。神経もいくつか切れている。

幸いしたのは自分がまとっている贅肉に対する評価だ。

ガラスが脂肪に阻まれ、自分の体を貫通する一歩手前のところで

食いとめているということ、初めてかもしれないがこれには感謝

しなければならい。後ろには自分が蹴飛ばした彼女がいる。

それに悲鳴の主たちがいるからだ。俺の体で被害が抑えられたのであれば

それは安いものではないか。

脳から発せられた信号が体の隅々まで辿り着いた。辿り着かなくてもいい

ものを真琴は声にならない悲鳴を唇が噛み切れるのではないか

という残された力を使い噛み堪えた。

舌に血の味を感じた。出血した腕から舌たる血が真琴の口元へと

垂れてきたからだ。鉄の味、こんなものを好んで飲むのは

吸血鬼とその分身とされている蝙蝠ぐらいなモノではないだろうか。

意識が薄れゆくなか、倒れることもせずに真琴は窓の外を見る。

いや、もうこの事しかこの体にできることはなかったのだ。

窓の外に立つ少女もまた彼女と同じように表情を一つも変えず、こちらを

見ている。

その姿は死神に似ていた。死神に似ていると言っても実際に会った

ことがないので少女が死神ではないだろうか。

しかし、できればこんな死神にはこういう形以外で会いたかった。

彼女とは別の美しさを持つ少女、顔立ちは洗礼され全てが完璧と呼べる

レベルの代物である。彼女との違いを述べるのであれば

褐色の肌と血を彷彿とさせるようなその瞳

「今日は美人と良く会う日で、こうじゃなきゃ、だい」

死にそうな人間としては些か、余裕のある発言を真琴は口にしていた

馬鹿は死んでも治らないと言うがどうやらこの

口は死んでも治りそうにもないようだ・・・・視界が掠れ

「こりゃありがてぇ、まさか賭けが成立するとはなぁ」



今回はこんなもので・w・

なかなか難しいですね

わかるみたい 前回の続き 小説の一部

2009-10-28 23:44:29 | 小説
動物は自分の死期がわかるというが人間という生物は

その野性的な感覚が理性という非常に複雑な存在と医療と言う

自己治癒力以外の存在が生物として最も優先すべき、そして幾重にも

研ぎ澄まされなければならな生に対する感覚というモノを鈍らせている

しかし、その感覚は特殊な条件下にいる時に一瞬にして錆が落され

隠れていた本能が蘇ることがある。人間もまた生物だ。野生に生きている

わけではない先人たちが作り上げた社会という箱庭の中を

まるで自分の庭であるかのように闊歩し、その庭の中にある生態系を

玩具の積み木を崩すように平気で壊していく。その行為には

自己の利益もしくは、人類のためという大義名分を掲げて

行われている。それが過ちであろうとお構いなしである。

そして、破壊した後にその物の大切さに気が付き

神でもないのにその再生へと尽力を尽くそうとする。この矛盾を繰り返して

行くうちに自分たちもまた生き物であるという感覚を忘れている。

勿論、事あるごとに生きているということを実感することにもなるのだが

そうした行為が自然であるという錯覚にさえ思えてくる。

しかし、命のやり取りの場に放り込まれたらどうなるのだろうか

そのために訓練を受けている人間はある種、その手の感覚を研ぎ澄ます

浮世離れしている感覚と平和なボケした感覚の混在する日常を

送っているだろう、そうした人間はスイッチが入れば

すぐに平和ボケという感情を切り捨てることができる。いや、切り離すのに

時間はかかるかもしれないが浮世離れした感覚への順応力は

他の追随を許さないだろう。

なんでこんなことが思考を満たしていくのだろうか。

我に返る時と言うのはだいたいこれから起きようとしていることに

対するリアクションが遅れている。

真琴の耳はただならぬ音をとらえ続けていたのだ。人間の可聴領域

の遥か外で鳴り続けていた生命に対する警告の音がそれを聞くことは

本来ではありえないが、この世の中にあり得ないということは

死人が生き返ることぐらいで他は実はあり得ないという意識が

形成された時点でそう感じなければならいという思い込みである。

真琴は急に立ち上がり、目の前にいる少女の椅子にめがけて

太く長くもない足を使い自身の持てる力の限り、蹴り飛ばした。

急な行動に外で傍観を決め込んでいた生徒たちが

声をあげた。また、その行動を見ていた友人はその人物が取った行動に

仰天してる中、その行動に対する不信感と一瞬、彼の視線と自分の視線が

交差した時、彼もまた直感的に扉から飛ぶように離れた。

彼の目が「逃げろ」そう語っていたのだ。友人が扉から飛ぶように離れる行動

に映っている数秒、真琴の思考回路は今、自分が取っている行動

とこれから取らなければいけない行動に対する疑問が膨れ上がっていた。

「何故、俺は彼女を蹴っているのだろうか」

蹴り飛ばした彼女は並べられていた椅子と机に音を立てながらぶつかる

木製部分と金属製の二つによって構成されているその両方に

当たる鈍い音が真琴の耳には届いていた。

だが、それが本当かどうかを目視で確認することはできない。

何故なら・・・蹴り飛ばした刹那、その巨漢に似合わぬ速さで

窓の方へと身体の向きを変えたのだ。窓から覗くのは

夏を迎え、燦々と輝く太陽光とガラスに反射し、虹色の断片が見える

どこでも見れるようなありふれた光景のはずだが

それを知覚するよりも早く、押し寄せる虹色の断片が身体に突き刺さる。

そして、本来ならそこには存在しないであろう

モノを真琴の瞳は捉えていた。

そこにいたのは・・・・・・・・・




今回はこのへんまで

やはり、本とか読んで表現の勉強しなければ

いけませんね(苦笑)

お粗末なものですみません

1話完結まで後、何話かわかりません・w・

2009-10-26 21:53:53 | 小説
その星屑というのが人間が考えているほどちっぽけなモノではない

ことを考えもしなかった。

なんとも煮え切らない言葉を返した後、俺の出来ることと言えば

彼女の返答を黙って待つということだけだ。

真琴は彼女をぼんやりと見ながら、頭の中で思考を巡らせた。

自分を見つめる彼女の瞳には冷たい感情を表すようなモノではなく

何か久しぶりに見る懐かしささえ、伺えるモノが見て取れた。

あの瞳はなんだっただろうか。小さな時、そうまだ社会の柵を知らず

ただ友人たちと遊び、寝るという行動を繰り返した無垢な時代に良く見た

ような気がする。最近では、見ることが少なくなった・・・そう、相手に

対する興味を示している時に瞳に宿る光だ。

こんな身体になってから、これは自分の慢心と体たらくさが

結晶になったようなものだ。決して、現代医療で治療不可能というわけでもなく

自分で自分を変えようと思い、行動を起こせば時間と苦労を

消費することによって改善できる代物である。

そんな結晶が身体につき始めてから、周りの視線から興味などという

温かい光は消えてなくなった。いや、自分が脱ごうとしなかったことは

十分にわかっているが、自分以外を敵にして世界を憎んでいた方が

ずっと楽でいられる。そんな、考えになってからだろうか

相手から消えた興味の光というやつを自分が相手に向けるようになったのは

ただ相手を観察して、相手を自分から遠ざけるという

仮定に置いて生まれた相手への興味、あの光はなんとも屈折した

輝きを帯びていた気がした。だが、彼女から向けられている光は

その屈折したようなものではない。

ただまっすぐに俺を見ている。何とも気まずい話である。

良く考えれば周りを敵だと思い、世界も憎んで自分が正しいと

思ったことをやろうと考えたということが

自分をこの場へと導いていたような気がする・・・・もし、それが

本当なら何とも喜べないことでもあるし、そして、笑うことでもないだろう。

だが、仮にもしそうだとするのであれば、一時の芸術作品と向き合っている

この何とも言えない高揚感というモノには感謝してもいいのかもしれない。

しかし、俺が向き合っているのは無機質的な芸術作品ではなく

自分と同じ命ある生物なのだ。

「変わった人ね」

彼女の返答は何ともまっすぐなモノだった。そこに嫌味もなければ

好意的なものすら伺うこともできないようなただまっすぐな言葉

俺はそれにどう返せばいいだろうか?

真琴が考えこむ前に彼の身体は、主に口はもう言うことを決めていたかのように

言葉を告げる

「よく言われます。あなたも美人ってよく言われません?」

あぁ、なんて馬鹿なことを言うのだろうか

その後悔の見返りは案外、大きいものになる。彼女は冷ややかな目で

此方を見ながら、口元に手を当てならがクスクスと笑っている。

その一連の動作はまるで芸術作品を作り上げている作者のような

それでいて完成した作品がまだ見せたことのない表情を垣間見たような

何とも不思議な感覚に襲われながらも彼女の動作を息を飲んで見つめることしか

できなかった。その表情は先ほどまでの無機質的な彫刻とは違い、温かみのある

何とも人間らしいというべき表情が見えてた。表情の硬さが取れたというか

そして、自分がつくづく幸せ者であるということだけは

なんとなく感じた。そして、不意に思ったのだ。

死ぬ前にいいモノが見れた。



今回はここらで

やっとこさ、次に進める感じですぜ

期待しないで待ってね・w・

自分に嘘をつくのはやめたんだ

2009-10-17 18:14:02 | 小説
下手な鉄砲も数を撃てば当たると言うが

今回の場合、下手というよりも明後日の方向を狙った結果が

どうにも功をそうしたようだ。

女性の反応というのは「嫌い」とかそういう反応しか、わからないが

人間というモノに関してこの彼女が今、見せようとする反応がなんなのか

それは俺にでも理解することができる。おそらく、それは動揺だろう

このような考えになるのはどうしてだろうか。相手に言葉を投げた後に

浮かぶのは対外そういうことだ。相手の行動を予想するのか楽しいから?

いや、そういうわけではないだろう。そういうことを考えるのが好きだから

それもきっと違う気がする。こんなことにはまったからか?

答えは案外、簡単なのかもしれない。

それしかすることがなかったから

特に趣味もなかった。これが運動の趣味でもあればこんな身体を

してはいないだろう。それに一つでも集中できる趣味でもあれば

おそらく、まともな性格にでもなっていたのかもしれない。

何事も中途半端にそんなことだから今もろくな趣味を一つとして持てた

試しがない。だが、それもどうやら少しは役に立ちそうである。

だいたい、余計なことを中途半端に知っているとその分野に

関して専門的な知識を持っている人に手痛いしっぺ返しか

皮肉を言われるものだが今回はどうだろうか

浅くしか知らない者が深く踏み込んだ報いというのもは

かなり痛いものになるのではないだろうか

何せ、話の前提があくまで同じ地球人という前提での話であり

今回は例外中の例外でもあるし、それに俺はドキドキしている

いつもならこのような思いつきな発言をした後は後悔するのだ

自分の傲慢で軽率な言動と行動に

だいたい後悔から始まる。今回のこうしてこの場にいるのも後悔し始めた

のは自分がまた軽率な発言をした後のこと

「変なことを言うのね。どうして、そう思うの」

自分の考えがまとまりきる前に返答が返ってきてしまった。

しかも、動揺するだろうと思っていたが声色にその変化はない

いや、別に声色に変化がないからと言って動揺しているかどうかという

ことがわかるわけではない。表情やしぐさという全体を見て

その人物が動揺しているのかを考えるのだが・・・肝心の表情やしぐさ

というのを見ていなかった・・・いや、見ることができなかったという

方が正しい。自分なんかがまともに見ることが許されるのかというぐらい

彼女は綺麗であり、それにまともに女性と話した経験もない。

そんな人間がいざ、女性と対面してまともに直視できるだろうか?

何か、逃げる話題を探してさっさと逃げる。

それにどうでいい自分の回想なんかに思いをふけっていては

「なんとなく、自分が感じた中でしっくりきた言葉が電波だった。

偽名だったというのも思い付きです」

矢継ぎ早に自分の思ったことをただ言葉に並べた。だが、これでは

まだ足りない。だいたいこう思った時には

「それに仮に本名だったとしても俺たちはまともに言えませんよ

発音の仕方もわかりませんしね」

なんだろうか言った後に思ったのだが、彼女のどうしてという

理由の答えになっていない。これはただの自分勝手な理由であり

なんら根拠もない・・・・そもそも、どうして、偽名なんて思ったのだろうか

どうも、今日はまた後悔の念を抱きながら寝ることになりそうだ。

そんな思いが真琴の頭を過るがそんなことなんて

今、自分が置かれている状況を考えれば宇宙に浮かぶ星屑のような



久しぶりに考えたので

全然、だめだぁ~・w・;

またぼちぼち考えていこうと思います

考えてみたらこうやって書くのをやることを久しぶり

何かの拍子に手がついてしまったので

のんびりと書き進めていきたいと思います

誤字脱字 表現の間違えもいろいろあると思いますが

温かい目で見てやってください・w・;