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ハワイのお話

ナショナル トロピカル ボタニカル ガーデン(カウアイの国立熱帯植物園)1

2005-06-10 | 植物
カウアイ島の南ポイプの近くに、アラートンガーデンとマックブライドガーデンが隣接してあります。この二つのガーデンはナショナル・トロピカル・ボタニカル・ガーデン(NTBG)です。NTBGはアラートン・ガーデンを創ったロバート・アラートンが積極的に働きかけ、1964年設立した個人基金の非営利団体です。彼の死後ジョン・グレッグ・アラートンがNTBGの開発を引き継ぎ、現在に至っています。美しいガーデンを永遠に保ち、ガーデンの場を人々の憩いの場として、又研究、教育の場として残して欲しいと言う彼らの意思が設立のきっかけになりました。

NTBGはその活動のひとつとして、絶滅に瀕している希少なハワイ固有種を中心として、熱帯・亜熱帯種、他の種を採取し育て、研究、保存、野生の生息地に戻しています。その活動から種の「ノアの箱舟」とも言われています。

「種のノアの箱舟」であるナーサリーでは毎週月曜日はボランティアの方々が、種を採取したり、ポットに植えたり、とお手伝いにやってきます。その中の一人のご婦人は、かつてアラートン家のガーデナーだった日系人の奥様でした。亡くなった後も、こうしてボランティアとしてお仕事をされている姿に、このガーデンの奥の深さを感じさせられました。皆さん陽気で、土いじりが好きな方ばかり、和気藹々と、楽しまれていました。(続く)

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