5月1日 6:04pm
鳥取県江府町貝田へは毎日のように訪れた。それは村をあげて、この美しい景観を守るために電柱、電線を見えなくする運動を展開…電力会社とも掛け合って難しい問題を見事に解決したのを、TVで知ったからである。
先ず敬意を払うのは、村の人々の民度の高さである…行き交う人は会釈をされ、道路にはゴミ、空き缶など一切無く…看板や自販機など、どこにも見当たらない…祖先から受け継いだ、この景観は何物にも代えられない…との思いだろう。
こんなに清潔で心地好い所は他に知らない…初日は田んぼに水を入れてる最中であった。“霊峰大山”からの贈り物の水が勢いよく道脇の水路を走っていた。
6:15pm
棚田の下方に一面だけ麦畑があった。そこからも大山が悠然と座している。
6:17pm
6:37pm
朝焼けで山が朱く染まるのがモルゲンロート…この日は夕日だったのでアーベントロート(Abendrot)と呼ぶらしい…幸運にもその朱い“大山”を見ることが出来た。
和歌山市和歌浦、海南市は平成29年度の“日本遺産認定”を受けた…その一年先輩が大山町、伯耆町、江府町、米子市…まさに、ご当地だ。
これはぜひとも!我が“和歌の浦”も、“貝田”を見習わなければならない。
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2016042501_besshi02.pdf (平成28年度 日本遺産認定概要)
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2017042801_besshi02.pdf (平成29年度 日本遺産認定概要)
5月2日 8:17am
2日は田植えの準備…苗代から出た苗は、初めて外を見た“雛”のようであった。
9:12am
5月3日 9:54am
ほぼ一日で田植えが完了するようだ。折しもゴールデンウィーク、ある田んぼでは子供たちも総動員で朝から手伝っていた。でも、主役は“田植え機”で、上の田も下の田んぼも、その内を行ったり来たりを繰り返していた。
貝田を昼前に切り上げ、全員で隣町の江府町江尾(えび)で昼食…
町の老舗旅館米子屋(明治創業)名物“大山おこわ”がお目当てである。ここの“おこわ定食”には福島県から毎年取り寄せてる“栗”も入った食べごたえのあるものだ。添えられたものには品位もあり、お茶碗いっぱいで“喰ったぞ!”であった。
10:38am
5月4日 5:38pm
やはり、水だけの田園風景より稲の苗があった方が好い…この日の“大山”はとても綺麗だった。“貝田”の人々は、ご自身の田がこの景観の一部分を担ってる…
そのような矜持と郷土愛など…電柱電線の排除に繋がったのだろう。
6:11pm
4日は超タイトな一日であった。朝2時起床で星空に朝景…昼食後、鏡ヶ成の擬宝珠山登山…その足で“貝田”に移動…よくもまァ、こんな体力があったものだ。
でも、来て好かった!田植えの終わった田んぼは、一張羅の衣装を着せて貰ったように思えた。これから日毎成長し、夏、秋と衣替えする度に景色も変ってゆく…
訪れる人も、貝田の田園風景に癒された…次の季節もぜひ…そう思う筈である。
6:38pm
蒜山に戻って、夕食とってすぐ寝てしまった。何を喰ったのかも憶えていない…
6:43pm
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