和歌浦でよくお会いするKさんとご一緒でしたが、彼のケータイが突然鳴り出します。知人の車のバッテリーがあがってしまったらしい…折角、早朝から朝焼けを待ってたのに…で、彼の去った後、ご覧の如しでありました(´`
kinsanの知る限り、10月で一番焼けたと思われる名草山と和歌川です。川面は干潮時の干潟でまっ黒でしたが、徐々に潮が満ちて来ます。
10月も最終週となりました。生石高原のススキの穂も白くなり、朝夕の光で多様な色彩を醸し出します。ですからTV番組にも、高原の美しい映像が多くなります。例え短時間の放映でも嬉しいものです。
この日の早朝には霧が発生…“またか~!”…日の出時刻には霧は晴れましたが、こんな朝の高原は冷え込みません。これが出発時に分ってればなァ…そのうえ、以前にもあったような大きな雲が、日の出位置の東方向(高野山~白馬山)に居座ったまま動きません。それ以外の空は真っ青な秋空…誰かが意地悪してる…?(´`
陽が昇っても雲の姿は変化するものの、位置は変わらず直射日光は望めません。で、光るススキ草原を諦め、雲、青空と草原のコントラストに切り替えます…思いっ切り高原のディープブルーにこだわります。
“つゆが陰気にむすぼれて 霜となりてふるゆえなり”…二十四節気の「霜降」(そうこう)初候「霜始降」(しもはじめてふる)晴天の夜の放射冷却で車の窓には夜露がいっぱい…そんな朝の山間部では霜となって、雪とはまた異なった風情となります。そして、陽が昇り空気が温まるころには、湯気があちこちの屋根から立ち昇ります。
また、朝晩の気温差が激しいほど紅葉が美しいと云われます。土砂崩れで通行止めだった高野龍神スカイラインも開通し、紀伊山地の紅葉を楽しめるようになりましたが、ブナなど樹木は大丈夫?山道の様子も?…今年の紅葉はちょいと心配です。
「ウメバチソウ」 梅鉢草 ユキノシタ科、多年草 県・準絶滅危惧種
今年は“サワギキョウ”“モウセンゴケ”そして“ウメバチソウ”の不作が顕著でした。昨年は好調だっただけに…裏年でしょうか?だったら安心なのですが。
http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/m/201010 (昨年の梅鉢草)
「ナギナタコウジュ」 長刀(薙刀)香需 シソ科、一年草
http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20081014 (薙刀香需 詳しく)
「アキノキリンソウ」 秋麒麟草 キク科、多年草 別称 アワダチソウ
「リンドウ」 竜胆 リンドウ科、多年草
“リンドウ”が咲き出すと高原の草花の最終便“リュウノウギク”が間もなく開きます。以前は散策道の脇にたくさん咲いていたのが、最近は殆ど見当たらなくなりました。高原の珍しい部類にならないよう祈るばかりです。
「アキチョウジ」(白花) 秋丁字 シソ科、多年草
♪しょ! しょ! しょうじょうじ 證誠寺の庭は…ポンポコポンのッ ポンポンッ!
ちょっと怒ってる~ッ!噛むなよう~!やっぱ野生だね~
タヌキって以外と面長…
昨日から南西風が吹き、雨も激しく降る嵐でした。で、あくる朝は“雨のち晴れ”の気象予報でしたが、ダメモトで…エイッ、ヤッ!と、いつもより2時間遅く生石高原へ…それが高原へ着いたた途端もう“少し早く登ってれば…!”の後悔となります。空は澄みわたり、大量の雨の水蒸気が立ち上る久し振りの劇的?な高原の情景です。
そして、危惧していた通り、強風で南斜面のススキの穂が残念ながら痩せ細ってます。乾燥すれば多少銀色の草原が復活すると思われるのですが…
いつもは一目散に頂上を目指すのですが、駐車場から撮影態勢で草原に臨みます。北方向の紀美野町には雲海が広がってます。急激に気温が上がってるのか水蒸気の塊、雲海の一部が動きます。朝日に照らされどのように変化するのか?気持ちが逸る時間帯です。
季節は進んで「寒露」の末候「蟋蟀在戸」(しっそつこにあり)蟋蟀は“きりぎりす” または“こおろぎ”“かまどうま”のことです。きりぎりすが鳴きはじめる時節ということですが、高原ではもう虫の声は終焉になりつつあります。朝夕は平地より相当冷え込み、生き物にとってはとても厳しい時節となります。
生石山頂を東側の尾根から望みます。先程まであの頂上でここを眺めてました(^^ ゆったりとした斜面ですがここまで一気に来るのはちょっときついかなァ(´`
「ハバヤマボクチ」 葉場山火口 キク科、多年草
これより後に花は開きましたが、ハナムグリ(コガネムシ)にすっかりやられひどい状態になってます。種子は出来るのかなァ?
http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20081111 (詳しく)
「ヒメヒゴタイ」 姫平江帯 キク科、トオヒレン属 越年草 県・絶滅危惧種
http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20100920 (キクアザミ)
「ヒキオコシ」 引起 シソ科、多年草 別称 延命草
ごく小さな花で“カスミソウ”を 連想します。弘法大師が倒れた旅人にこの草を食べさせるとたちまち元気になった…名前の由来になってます。葉を噛んで見ると“苦い!”胃の痛みに効能があるらしいのですが、その“苦さ”から一種のショック療法かも知れません?
「ワレモコウ」 吾亦紅、吾木香 バラ科、多年草
台風の影響で背丈のあるものは折られて見る影もありません。背丈が低く他の植物に囲まれて無事なものは数少ない花を付けてます。
http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20091016 (ワレモコウ)
「イナカギク」 田舎菊 キク科、多年草 別称 ヤマシロギク
“ノコンギク”に続き“イナカギク”も満開になりました。残る“リュウノウギク”で2011年・生石高原の草花の終焉です。寂しくなります…
何かおかしい天候です。先週は晴れてもモヤで青空が望めず…12日は濃い霧でアウト!…14日からは警報まで出る風雨…10月に入って「天高く…」の爽やかな秋の日はあったヤロか?来週の晴天に期待しつつ久し振りの“金屋登山道”を散策…
「メカルカヤ」 雌刈萱 イネ科、多年草
「イヌザンショウ」 犬山椒 ミカン科、落葉低木
イヌが付けばナンの役にも立たない…山椒らしい香りもなく食することも出来ない…唯、繁殖力旺盛でススキ草原に侵食する厄介者です。種子も20年以上地中にあっても芽を出すとか…
「サンショウ」 山椒 ミカン科、落葉低木 別称 ハジカミ
ワサビ、サンショウは日本の代表的な香辛料で双方とも“若葉”も好まれて食卓に上ります。生石高原が座す和歌山県有田川町生産の“青いサンショウ”の実は初夏の特産品として人気を博してます。
「ミズヒキ」 水引 タデ科、多年草
“ミズヒキ”は写真に難しい…ですが、薄暗い山道で陽に光る様はとても美しい…
「ノブドウ」 野葡萄 ブドウ科、蔓性落葉低木
“ヤマブドウ”と違って食べられない…が、実は宝石のような色彩です。
「ツチアケビ」 土木通、土通草 ラン科、腐生植物
暗い樹林の元、ギョッとするのは“ヘビ”…いきなり飛び立つ“鳥の羽音”…背丈のある“ツチアケビ”の毒々しい赤色か?