4月4日 6:19am
サクラ散る4月4日早朝…和歌の浦は再度の“霧”に覆われた。2月の霧は西側から押し寄せたが、今回は片男波(南西)からやって来た。和歌浦湾からは大型船の汽笛が途切れることなく聞こえる…海の視界は相当悪いのだろう…和歌川では当初の“モヤ状”が時間経過と共に、濃淡を繰り返しながら8時頃まで続く…
妹背山の周囲、玉津島神社敷石、奠供山階段、紀州東照宮、和歌山城石垣…
和歌山では“青石”(紀州青石・緑泥片岩)がよく使われている。割ると板状になり加工が容易なうえ美しい。古来より建造物などに多く利用されてきた。
今はコンクリートの護岸堤で囲まれた和歌川も、ひと昔前は“紀州青石”の石垣で、それなりに風情があった。その面影は、唯一妹背山の周囲に残されている。
6:30am
和歌川河口、片男波方向から、更に濃い“霧の塊”がやってくる…
妹背山・観海閣はサクラ花びらの絨毯が敷き詰められいた…その上を歩いて良いものかどうか、一瞬立ち止まる…
サクラの終焉は“サクラ散る”…ツバキは“落ちる”、ウメは“こぼれる”、アサガオは“しぼむ”、私は“くたばる”…表現豊かな言葉をもっと身に付けたいネ…
4日 6:42am
4日 6:45am
和歌の浦と云えば、“黒松”と“姥目樫”(ウバメガシ・和歌山県の木・備長炭原木)だ。何れも汐風、痩せ地に適してる…
4日 6:49am
2月の霧には掲載しなかった“不老橋”…長かった修復工事もようやく完了したようだ。奠供山も少しだけ霞んでる…西向では毎回、霧が濃くないのが不満だ…
4日にもなるとサクラにも些か緑が混ざってくる。今年は10日ほど早く開いたが、何より良かったのは開花から満開まで好天に恵まれたことだ。
右のサクラと観海閣の間に、白くあるのはスチール製の大きな物入れ…多宝塔修復の際出てきた“お経を記した石”が収納されてるらしい…もう何年もこの状態である。行政はじめ当事者は景観へのアクションを起こそうともしない…