生石高原・紀伊の風

紀州和歌山の季節と自然のフォトページ

桜散り 霧現る

2018-04-15 | 季節は今


                                                                     4月4日 6:19am

サクラ散る4月4日早朝…和歌の浦は再度の“霧”に覆われた。2月の霧は西側から押し寄せたが、今回は片男波(南西)からやって来た。和歌浦湾からは大型船の汽笛が途切れることなく聞こえる…海の視界は相当悪いのだろう…和歌川では当初の“モヤ状”が時間経過と共に、濃淡を繰り返しながら8時頃まで続く… 

        

妹背山の周囲、玉津島神社敷石、奠供山階段、紀州東照宮、和歌山城石垣…
和歌山では“青石”(紀州青石・緑泥片岩)がよく使われている。割ると板状になり加工が容易なうえ美しい。古来より建造物などに多く利用されてきた。
今はコンクリートの護岸堤で囲まれた和歌川も、ひと昔前は“紀州青石”の石垣で、それなりに風情があった。その面影は、唯一妹背山の周囲に残されている。


                                                                                   6:30am

和歌川河口、片男波方向から、更に濃い“霧の塊”がやってくる… 

 

        

妹背山・観海閣はサクラ花びらの絨毯が敷き詰められいた…その上を歩いて良いものかどうか、一瞬立ち止まる…
サクラの終焉は“サクラ散る”…ツバキは“落ちる”、ウメは“こぼれる”、アサガオは“しぼむ”、私は“くたばる”…表現豊かな言葉をもっと身に付けたいネ…


                                          4日 6:42am

 


                                          4日 6:45am

和歌の浦と云えば、“黒松”と“姥目樫”(ウバメガシ・和歌山県の木・備長炭原木)だ。何れも汐風、痩せ地に適してる… 


                                          4日 6:49am

 

      

2月の霧には掲載しなかった“不老橋”…長かった修復工事もようやく完了したようだ。奠供山も少しだけ霞んでる…西向では毎回、霧が濃くないのが不満だ… 

 

4日にもなるとサクラにも些か緑が混ざってくる。今年は10日ほど早く開いたが、何より良かったのは開花から満開まで好天に恵まれたことだ。
右のサクラと観海閣の間に、白くあるのはスチール製の大きな物入れ…多宝塔修復の際出てきた“お経を記した石”が収納されてるらしい…もう何年もこの状態である。行政はじめ当事者は景観へのアクションを起こそうともしない…


さくら咲く!

2018-04-01 | 季節は今


                  玉津島神社 3月18日

当初、和歌山市のソメイヨシノ開花予想は18日だったが20日になる。玉津島神社の魁桜(ヤマザクラの一種?)がソメイヨシノより10日も早く満開に…
“梅花”も終わり、次のご馳走を待ちに待っていた“メジロ”が喜々として行き交う…

        
                                     3月23日

19日から22日まで雨続き…22日は雨は上ったものの風が強い冬型に…“ユリカモメ”が和歌川に入って来る。その後、ユリカモメを再び見ることはなかった。
暫らくして和歌の浦を飛ぶ“ツバメ”を発見!…季節の移り変わりを体感する。

4月5日からは二十四節気“万物はっして清浄明潔なれば この芽は何の草としるる”「清明」である…花を着けるまでの山野草は、判別が難しい場合がある…
この時節は、出来るだけ草原を踏み荒らさないことだ… 

      

生石山を越えて有田川町方面へ…雨上がりの生石高原は濃い霧に覆われていた。道路脇のあちこちに“フキノトウ”が顔を見せていたが、既に薹が立っていた。
一週間ほど早く登ってれば“早春の味覚”を頂けたのに…残念! 

      

生石山南斜面、有田川町は明るくて暖かい春の陽気に満ちていた。先ず目に着いたのが山腹の“ヒガンザクラ”だった。先でUターン出来るかどうかも分からない狭い県道脇道を登る…今回はどうにか元に戻れたが余りおススメ出来ない。 


                    妹背山 3月25日

妹背山、観海閣の“ソメイヨシノ”は6~7分咲きだった。その中の古木にも“県の鳥メジロ”がやって来ては、また何処かへ去って行く…結局、再度やって来るのを待つ時間の方が遥かに長い…忍耐強くそれを繰り返す。

        

 


                  片男波公園 3月29日

3羽目のアップは片男波公園のメジロちゃん…ここまでは夫婦と思われる2羽だったが、公園では5~6 羽の群れが一斉に来て一斉に去って行く。
そのうえ彼らはスピーディーで、一段と忙しない…この白っぽいサクラの品種名は分からないが、隣に咲くソメイヨシノには行こうとしない。
3ヶ所のメジロちゃんの共通点は、いずれの“嘴”も花粉で黄色くなってることだ。

      
                                      3月29日 9:40pm

31日は満月である。月明かりのサクラを狙ったが全くの光量不足…仕方がないのでLEDライトで照らす…暗闇のなかで何回も試行錯誤するハメになった。 


                     妹背山 3月30日

 

“あしべ屋妹背別荘”にも名草山越えの旭が…和歌の浦の貴重な木造建造物…

      https://blog.goo.ne.jp/kinsan130/m/201702 (雪の妹背山) 


                     玉津島神社

玉津島神社のサクラ開花は鏡山、奠供山(てんぐやま)に挟まれてるためどうしても遅れる。今年はそれが幸いして31日、4月1日の毎年恒例の“サクラ祭”は絶妙のgoodタイミングとなった。ハルピン出身の友人Ri女史が、神社のご好意で巫女姿で登場した。衣通姫(そとおりひめ)になったかどうかは、ご想像におまかせ…

https://search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A3aX5FrDAcBaIUIAi2yJBtF7?p=%E8%A1%A3%E9%80%9A%E5%A7%AB%E3%81%A8%E3%81%AF&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=2&oq=%E3%81%9D%E3%81%A8%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%81%B2%E3%82%81&at=s&aa=&ai=ufsAL8cHTmWTbDTccoWOrA&ts=11379 (衣通姫)