一週お休みの間に季節は“陽気とどまりて 初めてしりぞき処とすればなり”の「処暑」の次候「天地始粛」(てんちはじめてしゅくす)へと進みました。暑気ひとまず治まる時節とありますが、朝夕はともかく日昼はまだまだ30℃を越える真夏日です。引き続き“熱中症”などには対応しなければなりませんよね。
そしてお盆、渋滞、夏休みの8月も晦日となり、明後日は雑節の二百十日…それに合わせるかのように台風12号が日本列島に接近中です。速くも紀州の沿岸には波浪注意報…台風が近づけば気温もあがり、残暑が更に厳しくなります。が、列島の太平洋側を通過する見込みなので過ぎ去ったあとの“秋”に期待です。
にひゃく‐とおか 【二百十日】 立春から数えて二百十日目にあたる日。
九月一日ころ。イネの開花期で、しかも台風の来襲する季節であるから、農家で
は厄日として警戒する。
http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20090203 (立春のころ)
そのような時節柄、生石高原では“オミナエシ”をはじめとする草花が“今が盛り…”と、咲き誇ってます。その上“ススキ”をはじめ“間もなく咲くであろう…”草花たちもたくさん控え、楽しくてしょうがない高原となりました。
今朝は美しい夜明けに巡り合える予感がありました。秋雨前線が上がったり下がったりの気象予報でしたが、久し振りに一日だけの太陽のマークはいつもより際立って見えます。
いつまでもこんな悪天候の筈はない…が、kinsanのいい加減な“晴れ予測”の根拠ですが、それが当たるのだから笑ってしまいます(^^
雲は多い目で南風はそこそこありますが、上空の雲は動いてるようには見えません。日の出40分前からうっすらと東の雲が染まり始めます。“そうそう、その調子!”…やがて雲は真っ赤に染まる朝焼けのピークとなり、そしてオレンジに変わります。雲間の空も鮮やかなブルーへ…尚、嬉しかったのは東西南北、時間の経過ととも色彩や雲の形が変化し、日の出まで大忙しの山頂でした(^^
「マツムシソウ」 松虫草 マツムシソウ科、越年草 県・絶滅危惧種
淡いブルーの“マツムシソウ”の花は高原の初秋風情には欠かせません。辛うじて何株か立派に花を付けてますが、やはり子孫繁栄能力はひ弱い限りです。
http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20080923 (松虫草)
「ナンバンハコベ」 南蛮繁縷 ナデシコ科、蔓性多年草
「サワヒヨドリ」 沢鵯 キク科、多年草
ちょっと気になるのは個体数が年々少なくなってることです。白花、紅花のツーショットも撮れましたが、離れた場所に数株となりました。また、別場所にもたくさんあったのですが、ほとんど見ることが出来なくなりました(´`;
「ホソバノヤマハハコ」 細葉山母子 キク科、多年草 県・準絶滅危惧種
「ヤマジノホトトギス」 山路杜鵑草 ユリ科、多年草
絶滅危惧種のカテゴリーには入ってないのですが、高原では見つけるのに一苦労です。標高の低い里山ではよく見かけます。と、云うことは“ヤマジノホトトギス”にとって、高原は厳しい生育環境なのかも知れません。勝手な推論です(´`