6月初旬、雨の合間を縫って生石高原へ登った。9時位までは雨は止んでいたが、
それ以降は降ったり止んだりの薄暗い天候だった。さすがに高原へ来るモノ好きは居なかった…合羽を着て高原を歩くのは久し振りだ。
「ノアザミ」 野薊 キク科、多年草
本日より7月がスタート…6月後半はいろいろあった。先ず、18日の大阪北部地震…発生の数秒前、TV緊急地震情報、携帯のエリアメール…そのアラーム音に驚いた。一瞬、何事が起きたのか判らなかった。それから直ぐグラッ!と来た。
最大震度は高槻市辺などで6弱、和歌山市では震度3…痛ましい犠牲者も出た。
そして、サッカーW杯ロシア大会…日本の快進撃で国中が盛り上がる…1次リーグ最終試合のポーランド戦で敗れたが、辛うじて決勝リーグ進出を決めた。
TVなどは、これでもかこれでもかと、同じシーンを繰り返す。選手の名前さえ分からない者とっては…“他に放送すること、無いのかヨ”と思いながらも見てしまう。
個人的にも興味深いのは、2014年12月に打ち上げられた“はやぶさ 2”だ…
2018年6月27日、目指す宇宙の小惑星“リュウグウ”に遂に到着!(20㎞)その岩石などを2020年に持ち帰ると云う、信じられないようなJAXAのプロジェクトだ。
地球からの距離2億8000万㎞、まさに天文学的数字で「へェ~ッ」としか言いようがない。これからが正念場らしく目を離せないが、恐らく2020年には忘れてるゥ…
雨雲なのか霧なのか?沸き立つのか、流れ来るのか霧が頻繁に現れる…「太陽光があればなァ…」 思いつつ、足早に変化する草原の緑と、“カッコウ”“ホトトギス”“ツツドリ”そして“ウグイス”など、途切れることのない唄声を楽しんだ。
「ウツギ」 空木 アジサイ科、落葉低木 別称 卯の花
この時期の草原の花は“白色”が主役だ。ご紹介した以外の白色では、“スイカズラ”“ガマズミ”“テイカカズラ”などが開いていた…
陽光が射すときれいだろうな!オールグリーンのここでは特に陽が恋しく思う…
「ニガイチゴ」 苦苺 バラ科、落葉小低木
美味しそうな実とは裏腹に、鋭い“刺”に注意しなければならない…他にも“サルトリイバラ”“ノイバラ”など草原には刺で絡みつく植物は多い…
春に来た折、有田川町の委託で草刈を請け負った方が、「今年はイノシシが寝転んだ跡が多いなァ…“ノダニ”に気ィ付けなあかんで…」と、教えてくれた。
「ノイバラ」 野茨 野薔薇 バラ科、蔓性落葉小低木
「イナモリソウ」 稲森草 アカネ科、多年草
「カキノハグサ」 柿の葉草 ヒメハギ科、多年草
この梅雨時に生石山へ登るのは、この花を見るのも目的だ。今年は順調に増えたように思えた…薄暗い灌木林にマメ科の花に似て…イエローからオレンジまでのグラデーションが際立ち、時間と共にそれぞれが濃くなり、終焉を迎える…花の期間は短く一週間も経てば様変わりしてしまう…
「ウメガサソウ」 梅笠草 ツツジ科、常緑小低木
初めてのUPである。旧分類では“イチヤクソウ科・草本”だったが、APG分類では“ツツジ科・木本”に…ウメに似た花が、笠のように下向き…とのこと。
「ハナイカダ」 花筏 ハナイカダ科、落葉低木 別称 ヨメノナミダ
「ホタルブクロ」 蛍袋 キキョウ科、多年草
「サンショウ」 山椒 ミカン科、落葉低木 雌雄異株
今や全国シェア80%を越える“有田川町”の特産品である。“ぶどう山椒”のブランド名で国内はもちろん、ヨーロッパにも販売されている。
若葉は料理に添える“木の芽”としても知られている。とにかく、小さい房から一粒でも実を落とさぬよう、丁寧に収穫するのはたいへんだ…