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リペア講習

2012-01-31 11:26:38 | フルートの修理

「フルート工房 きのした」です。

29日(日)リペア講習に東京から女性の方がいらっしゃいました。高校卒業以来数十年ぶりにフルートを吹くというのでお見えになりました。

リペアの講習前に前に楽器を点検したところ、F#-Hの連絡のフェルトがとれていましたので新しく付け直しました。B♭の音が出るようになって驚いていました。頭部管のヘッドスクリュー(ヘッド栓)が手で回るというので調べたところ、ヘッドコルクがやせてゆるくなっていたので交換しました。

まず調節ネジの説明をしました。ネジを緩めても締めすぎても、音が出なくなることを体験してもらいました。またバネが外れてしまっても音が出なくなることも体験してもらいました。

次に芯金・ネジをはずし、分解してもらいました。順番がありますのでその説明をし、組み立てるときは逆の順番で組み立てます。分解した状態でバネの強さを調整します。楽器に対して手前に曲げると強くなり、逆に曲げると弱くなります。そしてやや上のほうにむけます、バネ掛けから外れにくくするためです。

最後に足部管のキー3個をタンポ交換してもらいました。前もって「胴部管もタンポ交換をすると1日ではおわりません」と伝えていましたが、その言葉の意味がよくわかったと言っていました。

なかなか、タンポをはずしてカップの中を見る機会はそうないというので大変勉強になったとおっしゃっていました。

他にもいろいろ体験してもらおうと思っていましたが、時間が無くなってしまいました。これを機会にますますフルートに興味を持っていただけると嬉しく思います。


ウォーターキーコルク交換

2012-01-28 13:10:07 | フルートの修理



「フルート工房 きのした」です。

トランペットのウォーターキーコルクを交換しました。


003003_2005

キーをはずして熱を加え古いコルクをとり、新しいものと交換しました。ここで息漏れがあるといい音が出ません。重要なところです。

004

抜き差し管・ピストンしばらく吹いてないようでしたので、動かない状態でした。オイルを差し直し、さらにメッキのくすみをとり磨きあげました。



トリルストッパー取り替え

2012-01-27 23:04:40 | フルートの修理

「フルート工房 きのした」です。

トリルストッパーとEsキーストッパーの取り換えの修理です。

001002


写真の下にあるのは取り外したストッパーです。ヤマハのスチューデントモデルには樹脂でできたストッパーが付いています。生コルクに比べると固さがあるので管にあたるときに若干音がします。

今回はその音が気になるということで生コルクに取り替えました。バランスを考えEsキー(写真下)も取り替えました。

もしそれでも気になるということでしたら、コルクに先にフェルトを貼るという方法もあります。


Eメカ改造 2

2012-01-25 04:44:16 | フルートの修理

「フルート工房 きのした」です。

笛工房 アイハラより Eメカ改造ができ上がってきました。001002


ご覧のようにG#-Aキーを切断し、それぞれにナットと調節台をつけ連絡するようにしています。

Fキーより連絡棒を使いEメカレバーを動かし、G#キーを閉じるようにして高音部Eを出しやすくします。

ナット・調節台・レバーを付けるにはロー付けをしますので熱を加えます。各キーのタンポはいったんはずして、再度タンポをいれ調整し直します。フェルトもとりますので新しく付け直します。003_2

調整終わりました。高音部Eは今までよりはるかに出しやすくなりました。


ピンレス・フルート

2012-01-21 08:25:11 | フルートの修理

「フルート工房 きのした」です。

今ピンレス・フルートの新品修理に取り掛かっています。

まず、メッキがはげているところがありましたので、ペーパーでメッキの段差をとります。001

バネも古いのですべて交換します。やはり胴部・足部も汚れを取り、凹傷をやすり、ペーパーで取り除きます。004005 ご覧のようにだいぶきれいになりました。トーンホールの中は綿棒で磨きましたが、その汚れが状態を物語っています。最後はバフ研磨で仕上げます。