「ホルモー六景」 万城目学

先ごろ映画化もされた、
「鴨川ホルモー」のサイドストーリー集。

「ホルモー六景」（万城目学　角川書店）

これはぜひとも本編を読んでから読むべし。
（「鴨川ホルモー」の感想はコチラ）
そして、ホルモーにハマった人は絶対に読むべし。
面白い！泣ける！

かく言う私も、はじめは番外編まで
読む気はなかったんですが
コレを読むともう一度本編を
読み返したくなりました。

６つの短編が収められています。

第一景　「鴨川（小）ホルモー」
京産大玄武組の”二人静”、
定子と彰子（！）の話。

第二景　「ローマ風の休日」
凡ちゃんのバイト先での話。
ちょっと切ない・・・。

第三景　「もっちゃん」
安倍と友人”もっちゃん”の話。
これは予備知識ナシに読んで欲しい。
読んでる途中から”あれれ？？”と思い、
最後まで読んで感動。よくできたお話！！

第四景　「同志社大学黄龍陣」
京大青竜会の芦屋ってヤなヤツ、という話・・・
じゃなくて、同志社に通う芦屋の元彼女の話。
巴さん・・・英文解釈と日本史、
もっと勉強してね。

第五景　「丸の内サミット」
ホルモーOB・OGが思わぬところで集合。
ところで、東京のホルモーってどんなんかな？

第六景　「長持の恋」
ホルモォォ～と絶叫してしまった、
立命館白虎隊・細川珠美に訪れた
不思議な恋の話。

どれもよくできたお話で、
うまく本編にリンクしてます。
（「鹿男」つながりもアリ。）
「もっちゃん」と「長持の恋」が出色。
文通大好きな私には「長持の恋」は
たまらんです。
ホルモーで泣くとは思いませんでした。
万城目さんには、もっとイロイロと
ホルモー書いて欲しいくらい。

私もこんな楽しそうな大学時代を
送りたかったなぁ。