うーむ 「いま、会いにゆきます」

私はひねくれ者だから、世間が”泣ける！！！”なんていう映画は
あんまり観る気がしないのです。ましてや　日本映画・・・。
ということで、昨日WOWOWで放送されていたので、観てみました。

この映画のこと、すごく好きな人も多いんでしょうね。
確かに　長野県と思しき映像は綺麗だし、いい話だし、
ラスト30分がよくできてると思いました。
でも、もうちょっとスッキリ、面白くできたんじゃないかなーと
思えました。
ラストの展開でイッキに感動に持っていくために
ためてためてためて・・・なんでしょうけど。

こんな映画、観たことある！！という感じが拭えなくて。
「イル・マーレ」、「リメンバー・ミー」、「ラスト・プレゼント」、
「ラブ・ストーリー」などなどの、韓国映画と、
切ない学生時代の思い出、ってことで岩井監督の「LOVE LETTER」かな？

前半はほんとにね、なんでこれがそんなに泣けるの？！　と思ったし
捨助（中村獅童）と周平（浅利陽介）と彦五郎さん（小日向文世）だー！
と嬉しくなったり。（「新選組！」キャスト！）

最後まで観て、なるほどー！と思えて、良い印象で終わることができました。
（この作りは　良くも悪くも、ズルイ！！）
美しいファンタジーです。
言葉も交わしたことのなかった高校時代と、一度きりのデート。
文通の遠距離恋愛で、ここまで純粋で長く長く続く強い愛を
育むことが　できた２人が素晴らしい。
死んだ妻が帰ってくること以前に、この恋愛自体が　
哀しいかな、ありえないファンタジーに思えてしまう。

それだけに、主演の中村獅童と竹内結子が実生活で、
できちゃった結婚してしまったことが　どうしても気になって
興ざめしてしまう私なのです。
ああー　こんなこと言ってる私って、心が汚れているのかしら。
（私生活と仕事は別！！なのは　もちろんなんですけどね。
こういうゴシップを目にするだけに、純粋に映画に没頭できないのが
私にとっての　日本映画の難点なのです。
「デア・デビル」観たところで、ベン・アフレックとジェニファー・ガーナーの
私生活が気になる！などとは思いませんが。）

この映画の中で、心に残ったのは、
お父さんが小さい息子と、”お母さんは　雨の季節が終わったら
いなくなってしまう。限られた時間だから　大事にしないとね”
というようなことを話しているシーン。

永遠なんてありえない。明日何が起こるかわからない。
限りある時間だから　悔いのないように　精一杯大事に生きないとね、
という気持ちは　すごくすごくよくわかります。
皆さん、愛する人を　大事にしましょうね。
この映画に感動した人が、これくらい人生を一生懸命に大事に生きて
心から人を愛することができたら、世の中もっと素晴らしいと思う。