GO WEST！ 「真夜中の弥次さん喜多さん」

てやんでぃっ！長瀬智也、チョンマゲが似合うぜ！
べらんめえっ！七之助、顔がカブリモノみたいだぜ！
（このポスターの顔、怖くないですか？？？）

DVD　出ました！
原作の漫画に超ハマってしまった私。
すごいですよ、しりあがり寿さん。
このシュールでディープな世界。
３秒で寝付く寝つきのよさを誇る私でさえ、この漫画を読むと
なかなか眠れず、漫画の延長のような悪夢をみてしまったという・・・。

実写映画化されると知った時は　かなりの衝撃でした（笑）
あの原作をどうやって映像化するというのだ？！と
非常に非常に気になってて、映画館で観た時の感想です。

ディープに愛し合う所帯持ちの弥次さんとヤク中の役者崩れの喜多さん、
ぺらっぺらな江戸を飛び出し、リヤルを求めてお伊勢さんへ。
その道中で出会う　珍妙な人々と、リヤルか妄想かわからない
シュールな世界・・・・。
愛知万博に行かれる方は、足を伸ばしてお伊勢さんへも是非。

これは　なんでしょう、観る人を選ぶ映画なのか？？
いや、ただ単に、”なんかおもしろそー！”と思った老若男女も　
それなりに楽しませてしまう　クドカン・マジックか？
びっくりしました。ここまでわかりやすく、娯楽映画になってるなんて。
特に、最後の方の山場ですね、”魂の宿”をああいうふうに見せるとは！！
（荒川良々、忘れられない・・・）
原作のディープでダークでシュールな精神世界の深淵を期待してると
あまりの明るさとはじけっぷりに　がっくりするかもしれませんが（笑）

興味を持った方は　「弥次喜多 in Deep」をお読みください！

めちゃめちゃ豪華な出演者に、小ネタ、視覚効果の大技の数々。
何がなんだかわかんないけど、おもろい。
ひたすらに”喜多さぁ～ん！！”と叫びながら、涙や鼻水、
よだれまで流して顔ぐちゃぐちゃにしてる長瀬くんに　
役者魂を見ましたです。

ワタシ的には”歌の宿”がかなり好きです。
♪まよなかのぉ～　弥次さん喜多さぁ～ん♪が
耳について離れないんですけど・・・。
（おりこん１位でレコードバカ売れ、のシーンで　たわぁ麗溝堂の前で
嬉しそうにしてたのが　原作漫画家、しりあがり寿さん）
ぐっさんもすごかったが、楳図かずお氏にびっくりしました。

百聞は一見に如かず。
頭からっぽにして観てください。
つまんなくても保証はしませんが、不思議なひとときが体験できるでしょう。
頭の中には　キノコが・・・。