目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「晴れときどき涙雨」 高田郁

2013年03月20日 | 読書
大好きで、ここでも時々感想を載せている
小説「みをつくし料理帖」シリーズ。

その著者、高田郁さんのエッセイです。
「晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで」(高田郁 集英社)

”川富士立夏”という名前で漫画原作者を
していた頃に連載していたエッセイをまとめたもの。
当時の試行錯誤や、さまざまな出来事を経て
時代小説家”高田郁”として書き始めた頃のことが
短く読みやすい文章で書かれています。

まさに、副題通り”高田郁のできるまで”

みをつくしシリーズで出たレシピ集
「みをつくし献立帖」のエッセイでも
高田さんのお人柄が伺えたのですが、
この本では、”澪”そのものの、真摯なお姿が
よくわかります。

ご自身の病気や交通事故での怪我、
ご家族のこと、阪神淡路大震災、
子供の頃受けたいじめのことなど、
さまざまな辛いことも経験されているようですが
くじけずに、誠実にこつこつと前向きに
歩んでこられたからこそ、今があるのだと思います。

人は、自分で積み重ねてきたこと・もので出来ているんだ、と
つくづく思いました。
経験してきたこと、出会った人たち、感じたこと・・・
言葉ひとつにも その人の人となりが表れるものだな、と。

高田さんファンにはぜひオススメの一冊です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おなじみ「サラリーマンNEO ... | トップ | 祝・堺雅人さん結婚! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿