目の中のリンゴ

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「夜は短し歩けよ乙女」 森見登美彦

2009年02月05日 | 読書
ずっと読みたかったのですが 
文庫になったのでやっと読めました。

「夜は短し歩けよ乙女」
(森見登美彦 角川文庫)

京都と京大を舞台に、黒髪の乙女に片思いした
純情一途な”先輩”の驚異のストーカーっぷりと
天然ボケの”乙女”が渡り歩く大騒動の春夏秋冬。

”乙女”と”先輩”が語り手となって
紡ぎ出される壮大なる荒唐無稽な
ファンタジーかつ純愛ラブコメ!

”好き嫌いのある独特な文体”
ってことだけ聞いていて
一体どんなのかと思ったら・・・
やっぱり独特でした。

私はハマりました。
面白くって仕方なかった!
気に入ったフレーズに
赤エンピツで線をひきたいくらい、
印象的で面白い語り口でした。

”私の人生を底の方から温めてくれるような味”
”暴走する己のロマンチック・エンジン”
”でっかい緋鯉をかついで、達磨の首飾りをつけている”
”神様も我々も、どいつもこいつも御都合主義者だ”
”世界ボーっとする選手権”・・・
想像つきますか??(笑)

夜の木屋町先斗町を飲み歩く話。
下鴨神社の古本市とヒミツの売り立て会。
学園祭の大騒動。
タチの悪い風邪の大流行。

ラストには思わず涙ぐんでしまうほど。
ずーっと読んでいたいなぁと思わせるような
不思議なお話でありました。

文庫版の解説は、あの羽海野チカさん
この登場人物たちのイラストを描いてます。
それがもうぴったりで!

奇人変人だらけのぶっ飛んだギャグに
切ない恋物語、独特の言葉のセンス、
って”ハチクロ”に似てるかもね。

乙女ははぐちゃんだし、
先輩は竹本くん?
羽貫さんはあゆちゃんだし
樋口さんは森田?
パンツ総番長はローマイヤ先輩(笑)

この小説、漫画化されてるらしいけど、
是非、羽海野さんに描いて欲しい!!

非常に気に入ったので、森見登美彦さんの
他の本も読んでみよう。
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2 コメント

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独特ですが (kino)
2009-02-23 00:00:52
>nomadさん
独特な物語でしたけど、私は入り込めました。
面白い本って、映画同様 幸せにしてくれますね。

「ブリジットジョーンズの日記」は翻訳しか
読んだことがなくて、あまり面白くなかったけど
原書の方が面白そう。
(昔 英会話を習っていた時、生徒の女性が
この小説を読んでいて、逐一 講師に意味を聞いていたことが・・・)
返信する
ずーっと読んでいたいなぁ (nomad)
2009-02-22 16:02:19
と思わせるほど面白い本。
いいですね。言葉も面白そうだし、
出てくるキャラクターも面白そう。
登場人物の面白いストーリー、大好きです。

ずっと読んでいたいと思ったのは、最近やっと読み終えた『ブリジット・ジョーンズの日記』の原文を読み終わった時でしたね。ちょこちょこブリジットの日記を読んでいたので、彼女の日常が身近になってしまってましたので、寂しかったです。
続編も買おうかと思ってます。
返信する

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