９月に読んだ本

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数：7冊
読んだページ数：1665ページ
ナイス数：229ナイス

3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)の感想
誰かを温かく見守る、って言葉は簡単だけど、とてもとても難しいことですよね。大事な人だから、なんとか助けてあげたい、幸せになってほしい。でも、自分には手出しできない世界にいる人。自分の未来を自分で切り開くしかない人・・・。土橋さんのお母さんに泣いた。
読了日：9月28日 著者：羽海野チカ

教場の感想
新聞の広告を見て、初めて読んでみた作家さん。警察学校を舞台にさまざまな志望動機や経歴のある生徒たちが、過酷な毎日に奮闘する話・・・というと爽やかな物語のようだけど、犯罪ちゃうん？！という生徒同士の足の引っ張り合い（？）、友情のもつれ、疑心暗鬼、憎悪・・・などブラックな出来事が次々と描かれる。ここまで心身ともに強くならないと警察官にはなれないのかもしれないけど、人間性ねじ曲がりそう。よくニュースになる警察官の不祥事は、間違った方向にいってしまった人たちが起こすのかもなぁ・・・。
読了日：9月23日 著者：長岡弘樹

わたしをみつけての感想
「きみはいい子」と同様、胸が痛くなるような話だけど、とても好き。親に捨てられて児童養護施設で育ち、里親に見捨てられ・・・といった過酷な生い立ちを背負った女性・弥生。人に嫌われないように、関わらないように、”いい子”を装って生きてきて、生活のために准看護師として働いている。しかし、新しい看護師長や患者との出会いによって変わっていく。虐待や病院内での出来事なども、読んでいて気が滅入るほどの辛さだけど、希望が見える展開がよかった。　「ひとは慣れたことをすることに長けていく。」・・・楽な方に流れてちゃいけない！
読了日：9月21日 著者：中脇初枝

英国一家、日本を食べるの感想
イギリス人ジャーナリストが家族（奥さんと幼い子供２人）を伴って３ヶ月間の日本食べ歩きの旅をする。東京、北海道、京都、大阪、福岡、沖縄の高級料亭から居酒屋、相撲部屋やビストロSMAPまで普通の日本人は行くチャンスのないところまで行ってしまうのがスゴイ。軽いノリの旅行エッセイかと思いきや、食べ物の歴史や文化まで詳しく書かれているので、かなり勉強になった。でも、お好み焼きのくだりは、ちょっと納得いかなかった大阪人です（笑）翻訳がこなれていて読みやすかったのがよかった。
読了日：9月11日 著者：マイケル・ブース

Jedi Academyの感想
「ダース・ヴェイダーとルーク」「～とプリンセス・レイア」の新作！翻訳が待ちきれずに読みましたが、すんごく面白くてカワイイ！！これぞスピン・オフ。ジェダイ・アカデミーに入学した少年の１年を描いた日記形式なので、前２作より文章が多いけど、すぐ読めます。ヨーダ先生ももちろん登場。彼が学校新聞に連載してるイウォーク・パイロットの漫画がカワイイ。彼が立派なジェダイになるところまで読みたいなぁ。
読了日：9月7日 著者：JeffreyBrown

世界地図の下書きの感想
児童養護施設で暮らす子供たちの物語。ジブリの表紙イラストが素敵。子供の自分には出来ないことが多すぎて、どうにもできない辛いことも多すぎる。大人になったらきっと、なんでもできて、悩みなんかなくなって、自由になれるんだろうな、なんて思っていたけれど、やっぱり大人は大人で辛いし、どうにもならないこともいっぱいある。でも、どんなふうに進んでも、道はできていく。まだ見ぬ人と出会いながら作っていく世界はとてつもなく広い。今はその下書き。いつか世界に踏み出していくための。
読了日：9月4日 著者：朝井リョウ

総理の夫の感想
大好きな原田マハさんということで楽しみに読んだんだけど・・・なんだろう？？このモヤモヤは？！著作を全部読んだわけではないので、たぶん今までにもこういう、軽いエンタメ小説もあったんでしょうが、レディースコミックみたいな装画とあいまって、なんともむず痒い気持ちになってしまった。こんなスーパーウーマンな政治家がいるわけないよ・・・という思いがどうしても消えず、物語に入り込むことができませんでした。マハさんの描く、真っ直ぐな心、誠意、人間のあたたかさ、が大好きなんだけど、今回はどうしたことか・・・。（続く）
読了日：9月1日 著者：原田マハ

読書メーター