「文・堺雅人」 堺雅人

出ました！堺雅人氏の初エッセイ集。
「文・堺雅人」（堺雅人　産経新聞出版）

テレビ雑誌、「TV navi」にて
毎月１ページ連載されていたエッセイ。
約４年５０回もお疲れさま。

宣伝には”作家・宮尾登美子氏も認めた筆力”
と書いてあるんですが、これは
以前の文藝春秋で
篤姫対談をした時のことでしょう。

宮尾さん
『今時、若い役者さんで私の小説を読むほうが珍しい。
読書家だというし、随筆も書くというし、
インタビューでも語彙が多いし、
今日会ったら「役者なんてやめて作家になりなさい」
と言おうと思ってたの。』

と仰ってます。

このTVnaviって雑誌、
大河ドラマ「新選組！」にえらく入れ込んでいて
そのアツさといったら　相当なものでした。
今月の「組！」という毎月の特集ページが
マニアックにすごくて、途中で知った私は
バックナンバーまで買い漁りました。
・・・後で、「土方歳三　最期の一日」の別冊に
全て収録されたんですけどね。はい。

その「新選組！」が終わった後に
ファンの気持ちに応えるように
この堺さんのエッセイが始まり、
山本耕史副長の対談コーナーも始まったのでした。

だから、このエッセイ集も、いつか
単行本化してくれるだろう、とは思ってましたが
ホントに出ると嬉しいもんですね。
途中までは毎月買って切り抜いてましたが
本来、アイドル中心のテレビ雑誌は
私には必要ないので、だんだんと立ち読みに・・・。

堺さんのこだわり、言葉や文章のうまさ、
そのときどきの仕事について
じっくり振り返って読むことができて
ファンには嬉しい本です。

俳優のエッセイ本といっても、
日常ののほほん話やおもしろおかしい話、
宣伝活動などではありません。
あくまでも俳優としての活動日誌のような感じ。
役作りの上で考えたこと、撮影中の生活の様子。
各章のタイトルも漢字一文字にまとめるこだわりよう。

いろんな発言を聞いたり読んだりするにつけ、
堺さんって良いご家庭で愛情いっぱいに
きちんと育った男三人兄弟の長男なんだなー
というのがにじみ出ています。

書き下ろしや、編集さんとの裏話対談もあります。
ホント、ただの役者にしとくのは惜しいですよね。

今度は女性誌「CREA」で連載が始まるそうです。
働きすぎじゃないの？？大丈夫か・・・？

最近の活躍ぶりは目を見張るばかり。
「アフタースクール」「クライマーズ・ハイ」
「ジャージの二人」「ラッシュライフ」
「ジェネラル・ルージュの凱旋」、
連続ドラマも「篤姫」「トライアングル」
「官僚たちの夏」などなど。
今も、「南極料理人」が公開中、
「ゴールデン・スランバー」「クヒオ大佐」が
もうすぐ公開、秋には劇団☆新感線の舞台も・・・
（「蛮幽鬼」！チケット買えた！）

なんか、久々に「新選組！」のDVD見直したくなりました。