「バス男」 いや、ナポレオン・ダイナマイト！

この邦題どうでしょう？？便乗もはなはだしいよね・・・。
オタク君が主人公、ってことしか共通点がないのに。

原題は「ナポレオン・ダイナマイト」
2005年　MTV MOVIE AWARDSでは
ベスト・ムービー賞/新人賞/ベスト・ミュージカル・パフォーマンス賞を
受賞したという、いかにもMTV世代ちっくな、脱力系コメディ！
ずーっと　観たい観たいと　楽しみにしてましたが、
どうせ日本じゃスルーだよな・・・と諦めていたところ、
11月にレンタルのみでリリース。そして、やっとセルDVD発売！
しかも、１枚千円以下ですよ。うれしいぃ～♪

えーと、内容は、ド田舎に住む、ちょっとヘンで
いじめられっ子の高校生ナポレン・ダイナマイト（本名）の
日常のお話。
ダンスパーティーや、生徒会選挙などのイベントも織り交ぜつつ・・・。

32歳の兄貴は、無職で家でチャットに夢中。
フットボール選手だった過去の栄光にすがる、胡散臭い叔父さんや、
妙ちきりんなポートレイトを撮ってる女の子や、
無表情なメキシコ人転校生などなど、
周りの人も　ヒトクセもフタクセもある人々。

まぁ、それだけといえば　それだけなんですが、
このナポレオン君の　死んだ魚のような目、半開きの口、
はき捨てるようなものの言い方が　とにかくヘンで、
観ているとおかしさがこみ上げてきます。
（「Idiot!」とか「Cool!」とか　マネしたくなります）

やることなすこと　ショボくてズレてて、
あー　学年に一人くらい、こんな子いたよね・・・
って思い当たることでしょう。

「バス男」っていうタイトルと、パッケージのあおり文句で
借りた人は、だまされた！と思うかもしれないけど、
予想通り私はめっちゃツボにはまったし、
ちょっと心温まる、ほんわかした青春映画と言えないこともない。

ウェス・アンダーソン監督の「アンソニーのハッピーモーテル」や
「天才マックスの世界」に似た雰囲気なんで、そういう映画が好きな人は、
きっと気に入ると思います。

オープニングのクレジットの見せ方がすごく凝ってて面白かったし、
エンドロールの後に　約５分も！オマケ映像がありますので、
万が一ご覧になる方は　絶対に最後まで観てくださいね。

ナポレオンを演じたジョン・ヘダーも、素顔は普通です。
口元は半開きだけど（笑）
このへんに写真が・・。

そうそう、ティナ・マジョリーノっていう子役、知ってますか？
ウーピー・ゴールドバーグと、レイ・リオッタの映画、
「コリーナ、コリーナ」に出ていた、困り顔のぷっくりした女の子。
あの子が大きくなって出ていました。
雰囲気は変わってなくて、ちょっと嬉しかったです。
↓この小さい女の子ね。