目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「主題歌」 柴崎友香

2010年08月16日 | 読書
”働く女性”の本、その2。
「主題歌」(柴崎友香 講談社)

知らなかったけど、この「主題歌」という作品は
数年前の芥川賞候補になっていたんですね。

大阪出身の柴崎さんの書くものは、
映画化もされた「きょうのできごと」
(映画の感想は→コチラ
雑誌のエッセイくらいしか読んだことはないのですが
ネイティブの大阪弁で、まったりのほほんとした
イマドキの若いモンの日常をリアルに描いてるという
印象かな。

この「主題歌」ではOLやってる女の子が主人公。
その友達やらの視点も交えつつ、
友達や彼氏とのアレコレをさらーっと描いてます。

面白いと思ったのが、主人公とその女友達は
”かわいい女の子”が大好きというシュミを持っていて
あれこれとカワイイ女優さんの話をしたり
街でみかけたカワイイ女の子チェックに花を咲かせたりします。
同性愛的に好きというのではなく、
あくまでもオッサンが女の子見て喜ぶのと同じだったり、
女の子がジャニーズのアイドルに興奮するのと同じ(笑)

主人公が自分の家に知り合いの女の子だけを招いて
女の子カフェをやるのも楽しそう。
わかるわー(笑)
私も、かわいい女の子見るの好きやもん。
スカーレット・ヨハンセン、ええわぁ。

「きょうのできごと」もそうだったけど、
こういう、何人もがごったになって集まって
ダラダラ過ごしてるうちに、気の合う人がみつかって
楽しくおしゃべりしたり、仲が深まったり、
悩み事を打ち明けたり・・・という感じ。

うーん そのリアルタイムの年代は
過ぎてしまった私は、傍観者でしかなく、
あまり共感するところもなかった。

でも、楽しそうでええやん、と
華やかでなかった自分の学生時代などを
思い出してみたりもしました。

彼女たちの10年後はどうなってるんやろ。
柴崎さんも、徐々に主人公の年齢を上げていった小説を
書くようになるのでしょうか。
それを読んでみたいな。
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